厚生年金「ひとりで月額15万円以上」は男女別にどれくらいいるのかを早見表で見る

厚生年金「ひとりで月額15万円以上」は男女別にどれくらいいるのかを早見表で見る

  • LIMO
  • 更新日:2022/08/06

月15万円の年金で足りるのか

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先日、株式会社ウェザーニューズが「猛暑見解2022」を発表しました。発表によると今年の夏は平年よりも暑くなるようです。

暑くなるとエアコンなどの使用量が増えます。一般の家庭でも影響がありますが、リタイア世帯など在宅率が高いと影響も大きくなるでしょう。

リタイアしている世帯を考えると、主な収入は年金です。固定費などがかさむと日々の暮らしに影響が見込まれますね。

そこで今回は、「年金」に焦点をあて、いくらくらい受け取っているのかを確認していきます。

【注目記事】【2022年6月分より0.4%減額へ】国民年金と厚生年金「一般家庭」ひと月の年金受給額を早見表でチェック

【画像】1万円~30万円未満の男女別・厚生年金の受給権者数と、老後1人の月の生活費(出典:厚生労働省など)

1. 年金制度(厚生年金と国民年金)をおさらい

まずは日本の年金制度をおさらいします。

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出典:日本年金機構「国民年金・厚生年金保険 被保険者のしおり」(令和4年4月)、厚生労働省「日本の公的年金は『2階建て』」をもとに、LIMO編集部作成

日本の年金制度は国民年金と厚生年金の「2階建て制度」が採用されています。

国民年金だけを受け取るか、国民年金に厚生年金を上乗せして受け取るかが大きな違いです。

1.1 1階部分=国民年金(基礎年金)

加入対象:日本に住む20歳から60歳未満の方

保険料:一律(年度によって変更が入ります)

年金額:満額777792円(令和4年度)

1.2 2階部分=厚生年金

加入対象:主に会社員、公務員

保険料:報酬比例制(毎月の報酬により決定)

年金額:加入期間や納付保険料によって決定。国民年金に上乗せで支給

国民年金の保険料は一律のため、加入した月数が重要です。

一方で、厚生年金に関しては加入した期間だけではなく現職中にいくら収入があったかも重要です。この違いについては覚えておきましょう。

2. 厚生年金「ひとりで月額15万円以上」貰える人を男女別に見る

まず確認したいのが老後の生活費ですが、総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2021年(令和3年)平均結果の概要」によると、65歳以上の単身無職世帯の月の支出は消費支出と非消費支出をあわせて「14万4747円」となっています。

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出典:総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2021年(令和3年)平均結果の概要」

仮に、老後ひとりで生活する場合には月15万円程度が目安となるため、月15円以上受け取っている方を中心に男女差などを確認します。

厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金保険(第1号)男女別・年金月額階級別受給権者数は以下のようになります。

2.1 男性

厚生年金受給者:1071万6244人

月額15万円超受け取っている人:697万3138人

697万3138人÷1071万6244人=65.1%

2.2 女性

厚生年金受給者:538万3889人

月額15万円超受け取っている人:49万5583人

49万5583人÷538万3889人=9.20%

15万円以上受け取っている方の割合は男性約65%、女性約9%という結果でした。男性と女性では受け取る年金月額に大きな差が出ます。

3. 厚生年金の平均月額は男女別でいくらか

実際に厚生年金の平均受給月額を、先ほどと同様に男女別で受給人数も加味して確認してみます。

ここで確認する数字には、国民年金の金額も含まれます。

3.1 厚生年金の平均年金月額

男性 16万4742円

女性 10万3808円

平均額 14万4366円

やはり男性と女性の間には月6万円ほど差がでています。月に6万円だと年間72万円、10年間で720万円ですから大きな差といえるでしょう。また、全体平均に比べても女性の平均月額は少ないため注意が必要です。

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出典: 厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

3.2 【厚生年金】男性の年金月額と1万円ごとの受給権者数

1万円未満:7万2507人

1万円以上~2万円未満 1万2071人

2万円以上~3万円未満 5395人

3万円以上~4万円未満 1万170人

4万円以上~5万円未満 3万714人

5万円以上~6万円未満 6万7421人

6万円以上~7万円未満 16万3063人

7万円以上~8万円未満 24万4810人

8万円以上~9万円未満 24万2657人

9万円以上~10万円未満 27万3243人

10万円以上~11万円未満 35万350人

11万円以上~12万円未満 43万8683人

12万円以上~13万円未満 51万8659人

13万円以上~14万円未満 60万8992人

14万円以上~15万円未満 70万4371人

15万円以上~16万円未満 79万3583人

16万円以上~17万円未満 88万4219人

17万円以上~18万円未満 94万8543人

18万円以上~19万円未満 94万2288人

19万円以上~20万円未満 87万9047人

20万円以上~21万円未満 75万7129人

21万円以上~22万円未満 59万345人

22万円以上~23万円未満 41万4195人

23万円以上~24万円未満 28万2665人

24万円以上~25万円未満 19万63人

25万円以上~26万円未満 12万1426人

26万円以上~27万円未満 7万5194人

27万円以上~28万円未満 4万4547人

28万円以上~29万円未満 2万2741人

29万円以上~30万円未満 1万807人

30万円以上~ 1万6346人

3.3 【厚生年金】女性の年金月額と1万円ごとの受給権者数

1万円未満:2万8004人

1万円以上~2万円未満 6884人

2万円以上~3万円未満 6万1267人

3万円以上~4万円未満 10万9541人

4万円以上~5万円未満 9万4941人

5万円以上~6万円未満 10万3206人

6万円以上~7万円未満 23万8112人

7万円以上~8万円未満 44万9205人

8万円以上~9万円未満 69万2135人

9万円以上~10万円未満 85万2017人

10万円以上~11万円未満 76万8808人

11万円以上~12万円未満 57万9740人

12万円以上~13万円未満 40万7435人

13万円以上~14万円未満 28万8035人

14万円以上~15万円未満 20万8976人

15万円以上~16万円未満 15万2367人

16万円以上~17万円未満 10万9888人

17万円以上~18万円未満 7万5929人

18万円以上~19万円未満 5万1905人

19万円以上~20万円未満 3万7458人

20万円以上~21万円未満 2万4850人

21万円以上~22万円未満 1万6796人

22万円以上~23万円未満 1万976人

23万円以上~24万円未満 6934人

24万円以上~25万円未満 3951人

25万円以上~26万円未満 2188人

26万円以上~27万円未満 1098人

27万円以上~28万円未満 516人

28万円以上~29万円未満 208人

29万円以上~30万円未満 144人

30万円以上~ 375人

男性のボリュームゾーンは15万円~20万円未満で、女性のボリュームゾーンは5万円~10万円未満です。同じ厚生年金でも収入や男女間で受け取り額は大きく変わります。

実際にどの程度受け取れそうなのか、早い段階から年金定期便などで確認するのが良いでしょう。

4. 年金が15万円ない人も多い。15万円では不足する場合も

ここまで、厚生年金を15万円以上受け取っている方がどのくらいいるのかを確認しました。男性では約65%、女性では約9%と大きな差がありました。

しかし、男性でも約4割が15万円に届いていないため、年金だけで15万円を確保できない方も多いといえます。女性は約9割が15万円に届いていません。

また、15万円という金額が十分なのか考えるとどうでしょうか。

在職中のお給料と比べると、少ないと感じる方が多いと思います。今回のような物価高があると不安にもなりますね。

受給額が少ないと感じる場合には、対策や準備が必要です。日本人には長い老後生活が訪れます。自分たちの老後資金は自分たちで準備をする時代に入ったといえるでしょう。

公的年金以外に、私的年金や貯蓄などで対策や準備をなるべく早く行うことは重要でしょう。

今回の記事が、将来についてしっかりと備えるキッカケとなれば幸いです。

参考資料

ウェザーニュース「全国的に平年より厳しい暑さの夏"ダブル高気圧"で猛暑予想」

総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2021年(令和3年)平均結果の概要」

厚生労働省年金局「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」(令和3年12月)

徳原 龍裕

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