キッチン最新トレンドをメーカー各社に聞いた。コロナで除菌水生成器に注目も

キッチン最新トレンドをメーカー各社に聞いた。コロナで除菌水生成器に注目も

  • ESSE-online
  • 更新日:2022/01/15

キッチンの最新の傾向について、編集部が各メーカーにアンケートを実施。各社の多様なコメントから、最新のキッチン機器のトレンドを探ります。主流はLDKと一体化したオープンなプラン、その一方で、独立タイプを希望するケースもある模様。デザインについては、ナチュラルテイストが人気。なかには、自然素材にこだわって漆喰壁や無垢材の床を選んだり、壁や床ともに清掃性や高級感を意識した素材を使ったりするケースも。

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LDKの主役ともいえる、家族が集まるオープンタイプのキッチンが人気

Q1 キッチンの並べ方(レイアウト)は?

A.キッチンの並べ方は、アイランドやペニンシュラが多いという回答が圧倒的

キッチンを四方から囲めるアイランドや、半島のような形状で、向かい合って使えるペニンシュラが人気。また、対面できるように配置したI型も根強く支持されています。いずれもコミュニケーション重視の傾向が読み取れます。

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ほかにも「使い方によっては2列型・U型を好む方も」(CUCINA)、「2列型も腰壁をつくり、リビングと対面に配置するプランが増加。さらに、キッチンにダイニングテーブルや食器棚をつなげるケースも増えている」(パナソニック)の声も。また、「2列型やL型は、使い勝手や収納などの問題から実現しないことが多い」(家具蔵)という回答も。

やはりレイアウトを決めるときには、家事のしやすさが重要なポイントになるようです。

Q2 キッチンのデザインは?

A.カウンターやキャビネットは素材感重視の傾向に。色・柄は自分らしさがポイントです

カウンターは、「人造大理石が主流。高級グレードではクオーツ材質を選ぶケースが増加」(タカラスタンダード)、「濃い色で、天然石の風合いが感じられる粒柄の人造大理石が一番人気」(パナソニック)、「ステンレスキッチンは、カウンターも扉もバイブレーション仕上げが人気」(サンワカンパニー)とのこと。ほかにも、コンクリート調の素材などに注目が集まっています。

また、キャビネットの扉は、「パール調のホワイト系や低彩度の木目調」(TOTO)、「インテリアとなじむナチュラルな木目」(タカラスタンダード)、「無地のツヤなし扉が圧倒的。オークやウォールナットの突板とツートーンで組み合わせることも」(CUCINA)など、木材や木目調デザインが人気です。

Q3 キッチンの設備は?

A.総じてお手入れのしやすさに注目。また、オート性能など、使い勝手のよさにも関心が。

●[クックカウンター回り]

調理関連では「手入れの頻度や手間のかからない設備が人気」(パナソニック)という声が多数。とくにレンジフードは掃除がラクなことが、もはや必須条件のよう。さらに「コンロの使用に合わせて運転や風量を調整するタイプが好評」(リンナイ)など、操作性にも関心が。

また、コンロ系は「ガス・IHともに掃除のしやすさを重視。魚焼きグリルは不要という人も」(CUCINA)、「魚焼きグリルでオーブン調理や無水調理ができるモデルが各社で増加。オート調理が可能なコンロにも注目」(リンナイ)などと、調理スタイルの変化を示唆するコメントも。スイッチを押せば調理できるオーブンの設置も目立ちます。

●[シンク回り・そのほか]

シンク関連の回答が多く、「排水口の目皿のヌメリや汚れの防止」(TOTO)といった清掃関連への関心が高まる一方、「大型鍋も洗いやすいシンクが人気」(トクラス)など、サイズにもこだわりが。

次に回答が多かったのが水栓で、「センサー水栓は、汚れた手で触らずにすみ、水の出しっぱなしも防げると好評」(パナソニック)と、自動水栓は高い注目を集めています。デザイン面では「ブロンズ、ブラックなどのカラー水栓をインテリアに合わせるケースが増加」(CUCINA)しています。

また、食洗機は「新築では、ほぼセット」(タカラスタンダード)と採用率が高く、大容量にこだわるケースも顕著に。そのほか、照明や床暖房にも関心が高まっています。

Q4 キッチンの収納は?

A.上つり収納は取りつけず、開放感を優先する傾向が。収納は飾って楽しむタイプが人気

上つり収納は、リビングダイニングとの一体化と開放感を意識したものが主流に。

「つけない、またはオープン棚にして、開放感やリビングダイニングとのつながりを楽しむ場合が増加」(パナソニック)、「つけても、オープンな飾り棚やガラスキャビネットなど、飾って楽しむ収納が人気」(CUCINA)などの回答が。また背面収納については、「飾り棚にすることも」(トクラス)、「生活感を抑える場合は、食器や食料品、家電が収まり、スッキリした印象を望むことが多い」(タカラスタンダード)など、インテリア性が重視されています。

Q5 キッチンの機能・性能は?

A.耐久性、清掃性、調理のしやすさ、収納力など、使い心地のよさが選ぶポイントに

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オールステンレスのキッチンは、素材本来の特徴である耐久性・清掃性の面で人気が高い」(サンワカンパニー)、「自社製の人造大理石を搭載したキッチンは、耐熱性や清掃性に優れ、すり傷がついても自宅で簡単に補修できる点が好評」(トクラス)など、素材の力による性能に関心が高まっています。

また、機能面では「3つの鍋を横並びで置けるワイドコンロが、効率的に料理ができると人気」(パナソニック)、「大容量で出し入れしやすい、家事ラクな収納を重視」(タカラスタンダード)などの意見が寄せられました。

Q6 キッチンを取り巻く大きな流れってありますか?

A.キッチンが暮らしの中心へと変化し、インテリアや集いやすさに強い関心が見られます

インテリアについては「リビングダイニングと調和するキッチンが求められているので、面材やカウンタートップ、水栓などにおいて、さまざまな嗜好を意識したカラーを展開」(TOTO)、「好みのインテリアと使い勝手のよさとの両立を望む傾向に」(タカラスタンダード)という声が。

集うという点では、「ひとりでも数名でも使いやすいサイズに注目が集まる」(トクラス)、「コンロとダイニングテーブルを一体化し、つくる人と食べる人の境目をなくした『IRORIダイニング』プランが人気」(パナソニック)という回答が寄せられました。

Q7 働く女性の増加による変化は?

A.設備や動きやすさによる家事ラクや、男性の家事参加による使い勝手の向上が目立ちます

家事ラク動線や設備は、「食洗機やオーブンなどの採用による時短化が当たり前に」(CUCINA)、「パントリーや調理家電置き場の確保で家事動線を効率化」(タカラスタンダード)、「調理中もスムーズに道具や調味料が取り出せるよう、手の届く位置に配した大容量の収納が好評」(TOTO)などの意見が。

また、「夫と家事がしやすい動線として、ワークスペースを2つ設けるプランも増加」(トクラス)と、男性の家事参加による変化も。さらに「家事作業の場から、テイクアウトの仕上げやプラスαの調理をする表舞台へと意識が変化」(家具蔵)と、ライフスタイルの変化がキッチンに対する考え方にも影響を与えたとの考察も。

Q8 新型コロナウイルス感染症対策による変化は?

A.食の安全やストックの収納に関心が高まる一方、家族で使えるキッチンスタイルにも注目

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手洗い習慣などの浸透により、食の安全などの衛生面に対する意識が大きく変化を見せました。「まな板・包丁の除菌、ふきんの黄ばみやにおいを抑えられる『きれい除菌水』生成器が人気」(TOTO)など、機能面への関心が高まっています。

また、「男性の家事参加の度合いが増加。もっとも量が増えた家事は、料理」(リンナイ)との回答も。外出自粛により、おうちご飯の増加や家族の家事参加率の高まりから、「家で3食つくることも多くなり、キッチンの居心地のよさは以前にも増して重要に」(CUCINA)、「夫婦や親子でキッチンに立つ機会が増え、家族で調理や片つけがしやすいキッチンに注目」(パナソニック)という声が多くありました。

Q9 SDGsはキッチンにも変化をもたらした?

A.節電・節水や耐久性の高い素材の採用など、各社でさまざまな取り組みを実施

持続可能な社会の実現に向けた行動は、キッチンにおいても活発化。「センサーの働きで、自動的に電気や水の無駄を抑えた運転を行う機能『エコナビ』を搭載した機器を採用」(パナソニック)、「節水や時短家電として食洗機を設置」(トクラス)、「水に空気を含ませて水粒をボリュームアップさせた節水効果のある水栓や、水とお湯の境にクリック感を持たせた水栓でお湯のムダ使いを抑制」(TOTO)などが人気。

ほかにも「洗剤を極力使わずに衛生的に保てる素材や、耐久性・リサイクル性に優れた素材を多用したキッチンを選択すること」(タカラスタンダード)という意見もありました。

※情報は「住まいの設計」2021年12月号取材時のものです

日刊Sumai編集部

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