

「30mens / 30days SNAP 〜春アウター着回し術〜」とは……
サッカーの実況解説や社会人チームのテクニカルアドバイザーなど、幅広いフィールドで活躍する槙野智章さんだが、実はサッカー界屈指のファッション好きとしても知られる。
今回は、お気に入りのライダースジャケットを軸に、寒い日と暖かい日のスタイルを見せてもらった。
<SNAP No.4>槙野智章さん

槙野智章●2007年にサンフレッチェ広島にてJ1デビューを飾り、1.FCケルン、浦和レッズ、ヴィッセル神戸でプレー。2018年ロシアW杯のメンバーにも選出される。昨年引退を表明し、現在はサッカー解説を中心に、神奈川県社会人リーグ1部品川CCのテクニカルアドバイザーにも就任するなど精力的に活躍中。インスタグラム (@makino.5_official)、Youtube「槙野智章のオレじゃけん」
【槙野’s セレクトアウター】ビューティフルピープルのライダースジャケット

メインアウターは、約4年前に奥様と一緒にゲットしたというビューティフルピープルのライダースジャケット。
「スウェットにジーンズといった、一見普通とも無難とも思える着こなしでも、こいつを羽織れば周囲から『洒落てるね』の声を引き出せる。もういろいろ考えなくていいですから、結果、ラクなんですよね」。
その汎用性の高さは、冬にも大活躍だったという。
「タイトめなので体との間に隙間ができにくく、中にニットを着込めばそこまで寒さを感じません。当初は、革が硬くて着づらいと感じる部分もありましたけど、今となっては柔らかくなって体にフィットします。色味もいい感じになってきましたしね」。
<15℃前後の日>ハードな印象を和らげる色使い

ジャケット/ビューティフルピープル、中に着たニット/ユニクロ、パンツ/リーバイス、靴/ボッテガ・ヴェネタ
そんな槙野さんの寒い日コーデは、インナーにハイゲージニットを着込み、ボトムスはリーバイス501をチョイス。
「キメキメで合わせてしまうと、なんだか力が入り過ぎているように見えてしまう。品よく着られて程よく抜け感も出せる黒のニットがちょうどいいんですよね」。

一方で、パンツには白パンを合わせることで、重くなりすぎない軽快な印象に。
「昔から白パンを履き慣れているのもありますが、アイボリーでしかもデニムですから手にしやすいと思います。むしろ、気にするのは色よりシルエット。
脚が太いので、タイトめなものを履くと途端に足のラインが強調されてしまう。今日はいているのはレギュラーストレートで程々にゆとりがあるのでその不安はありません」。
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<20℃前後の日>迷ったら立ち返るべきはベーシック

ジャケット/ビューティフルピープル、Tシャツ/アウール、パンツ/リーバイス、サングラス/ジンズ、腕時計/ロレックス、スニーカー/コンバース
では、ポカポカ陽気のこれからの季節に、ダブルのライダースはどう着こなしたらいいか。槙野さんの解答は、原点回帰である。
「迷ったら、基本に立ち返る方がいいと思います。なので、アウールの白Tにリーバイス501のブルージーンズ。足元はコンバースのオールスターですね。とどのつまり、白Tとブルージーンズの似合う大人がいちばん格好いいと思うんですよ」。

もちろん、ノスタルジックにならない配慮もそこかしこに。
「Tシャツはロゴが主張しているものやデザインの入ったものはほとんど着ません。無地の一択で、上質な素材を使っているもの。シンプルに合わせた方が、素材特有の品も打ち出しやすいですよね」。

「ジーンズも、以前は色が薄めのものをはいたりもしましたが、今は年齢と釣り合わないかなと。なので、色の濃いものを選ぶようにしています」。

コンバースのスニーカーは、一般的なコットンキャンバスではなくオールレザーにすることで、上品さをプラス。
サングラスは程よく細身の黒のセルフレームで武骨さを抑え、腕元には春らしいグリーンのウォッチが映える。


さすが、これまでチームのディフェンスラインを支え、ここぞとみるや攻めに転じる攻撃的ディフェンダーとして名を轟かせてきた槙野さん。着こなしにおいても守りと攻めのバランスが秀逸だった。
OCEANS編集部