
地震で損傷した伊達政宗の騎馬像は東京で修復作業が進められていて、その様子が25日公開された。
去年3月の地震で損傷した伊達政宗の騎馬像は、東京で修復作業が進められていて、その様子が25日公開された。
修復作業は東京の銅製品の専門業者に依頼して行われている。
三浦理瑚記者
「修復作業中の騎馬像の背中がぱっくりと空いていて、現在も作業が進められています」
騎馬像は、59年前に制作されたもので、強度を確認するため像の一部を切り開いて調査を行ったとのこと。
仙台城跡にある杜の都のシンボル伊達政宗の騎馬像。去年3月の地震では、騎馬像を支えるひづめが破損し傾く被害を受けた。
修復期間中は、実物大の写真を使ったプリント幕が設置されている。
去年7月に始まった修復作業には、8人の職人が取り組んでいて、現在は全体の工程の6割ほどが完了している。
像を内部から支えるパイプは強度の弱い鉄製だったことから、今回の修復ではより強度の強いステンレス製の「角パイプ」に交換する他、土台内部のパイプもステンレス製にするとのこと。さらに、複数個所にひび割れも確認されていて、この修復も合わせて進められている。
騎馬像を修復中ブロンズスタジオ・髙橋裕二さん
「文化財をどれだけ後世に伝えられるかということに尽きると思います。丁寧にどういったことが必要かということを探りながらやっているということが、この騎馬像の修復の一番大きな点だと思います」
強くたくましく生まれ変わる伊達政宗の騎馬像。
公開は今年3月末の予定。