東野幸治出演で話題のYouTube。人々の叫びを映して登録者数28万超に

東野幸治出演で話題のYouTube。人々の叫びを映して登録者数28万超に

  • 日刊SPA!
  • 更新日:2021/05/04

娘を育てるためにゲイになった男、収入源は“ゆすり”でそのお金で宇宙に行くことを目標とする老人、35歳で職歴なしのセレブ女子……。そんな強烈な人生を送る人々を街中から見つけ出し、彼らの心の叫びに耳を傾ける男、それがYouTubeチャンネル「街録ch-あなたの人生、教えてください-」の三谷三四郎だ。

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三谷三四郎氏(撮影/水野谷維城)

チャンネル開設からわずか1年で登録者数は28万人超。「変わった経歴の人に会いすぎて1~2回の逮捕とかじゃ驚かなくなりました」と笑う三谷氏にこのモンスター級チャンネルの制作秘話を伺った。

◆市井の人々の心の叫びを映す

「番組立ち上げ直後は新宿などで、変わった人がいたらその場で声を掛けていたんです。最近はありがたいことに自薦の声が絶えません。一日10件はきますね。そこから経歴を見てこの人だと思った人を選んでいます。

でも、やっぱり街で適当に声をかけたら、めちゃくちゃ面白いじゃん、この人っていうのが一番テンション上がるんですよ。正直、労力としても大きいけど、街での声掛けは続けていきたいですね」

出演者は強烈な個性の人間ばかり。正直、トラブルも多そうだが「ありがたいことに、ほぼない」のだとか。

「元受刑者をインタビューすることも多いんですが、殴られたり脅されたりもないですね。あるとすれば撮影した本人ではなく、その周りの人たちからクレームがくるケース。その場合は言い分を聞いて、修正することもあります」

◆「なるべくカットしない」理由

トラブルが少ない秘訣は三谷氏の制作方針にもある。

「僕がYouTubeをやるうえで唯一の勝算みたいなものがあって。配信当初から、取材を受けてくれた人が少しでも得になるような動画作りを心掛けているんです。その人が誰かに聞いてほしかった言葉をちゃんと語ってもらう。そうすればその人と、その周辺の10人くらいは登録してくれるんじゃないかなって。それなら1000本作れば1万人はいくか、みたいなことは考えてました。まさか一年で27万人いくとは思ってなかったけど(笑)。取材を受けてくれた人には感謝しかないです」

ほかにも「カットはなるべくしない」という方針があるという。

「相手に人生を語らせておいて、その話を切るってことは、その人の人生を否定することになる。お前の人生つまらないよ、って。それは相当失礼だと思ってるんです。だから、正直、動画のなかには盛り上がりに欠ける時間もあるんです。でもそれをカットすることで、“あ、あそこ切られた”って嫌な気分になられたら申し訳ない。なので、カットはまずしないですね」

◆面白さを優先して出演者を裏切るようなことはしない

これまで200人近くの出演者がいるが、ほぼ全員がモザイクなしの顔出し出演というのも驚きだ。

「出演者が得するようにという方針が効いてますよね。完成した動画も、チェックしたい人にはちゃんと観てもらってます。カットの希望があれば応じます。配信後もなにかあったら動画は削除しますと伝えてるので。普通なら勇気のいる顔出しもみんな快く了承してくれるんです。なにかあったらすぐ動画が消せるというのもYouTubeのいいところですね。

“損得”についてもそうですが、“恨まれるようなことをしない”というのも徹底してます。僕が勝負するのはそこじゃない。僕の動画に出てくれている人はほぼほぼ無償で出演してくれて、協力しかしてもらってない。

だから面白さを優先して、その人たちを裏切るようなことも絶対にしません。無理に面白くするんじゃなく、面白い人を見つけて、その奥底にある人間らしさを動画に映し出すことのほうが大事なんだと思ってます」

◆オチをつけたりイジりはしない

テレビと違い、無理にオチをつけたり、イジったりもしない。

「正直、普通の人の話にオチなんかないんですよ。なのに無理にオチをつけようとするからイジりやディスになってしまうし、最悪の場合はやらせを行ってしまうんです。それでも、まあテレビならイジってもスタジオのタレントさんが笑ってくれるから幾分か救われますよね。でも、YouTubeではそれってできないんですよ。ただただ傷つけることになってしまう。そういう部分も気をつけていますよね」

◆元テレビマンの野望

取材希望者が絶えないのも頷けるほど、良心的な三谷氏だが、その胸の内には野望が秘められている。

「YouTubeの目標は登録者数100万人を目指しています。ディレクターとしてタレントと組まずに100万人いった人っていないと思うんですよ。あとは映画館のスクリーンで自分が作ったものを流したいというのも昔からの夢ですね。

僕はアーティストの大森靖子さんが大好きで。先日、街録chのための歌も作ってもらったんです。めちゃくちゃいい曲ですよ。いつか映画作品を監督して、そのエンディングに大森さんの曲を大音量で流せたら最高ですね。たぶん、自分で泣いちゃうんじゃないかな……」

遠大な目標を掲げる三谷氏だが、“禁じ手”にしていることがあるとか。

「インタビューでヤれそうなコに出会っても手を出さないことですね。それで不倫とか後ろ指さされるリスクとるくらいなら風俗いきます!」

◆三谷氏の忘れられない強烈出演者3選

#264 メンヘラ研究家

彼氏のことが好きすぎて、ずっと一緒にいるために起業や大学院での研究もしてるという女性。「結婚は離婚されたら逃げられちゃうから、最終目標は彼の経営する会社を買収することなんだそうです」

#224 福岡の家出少女

過保護に育てられながら大学を中退。就職先も1週間でクビになり風俗で働く女性。「この動画がきっかけで親に風俗バレすれば縁を切ってもらえる。だから出てもいいという言葉が印象的でした」

#249 教団教祖の息子

某宗教団体の後継ぎの大川宏洋氏。「非常に特殊な環境で育てられながら、これほど自分と周辺を客観的に見られる人がいるんだな、と。現在、花田優一さんとの対談企画も進行中なんです(笑)」

【街録ch ―あなたの人生、教えてください―】

三谷がひたすら街頭インタビューするYouTube番組。ほぼ毎日、1本更新中。OP曲「Rude」を歌うのはシンガーソングライター・大森靖子

【三谷三四郎】

’87年、東京都生まれ。フリーディレクターを経て’20年3月からYouTube番組『街録ch-あなたの人生、教えてください-』を配信開始。ディレクター時代の恩人でもある東野幸治の出演で話題に。現在、登録者数は27万人超。

<取材・文/南ハトバ>

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