眞子さま、結婚への必死さが切ない。会わない時間が愛を育てる

眞子さま、結婚への必死さが切ない。会わない時間が愛を育てる

  • 女子SPA!
  • 更新日:2020/11/21

亀山早苗の恋愛時評

次々と報道される有名人の結婚離婚。その背景にある心理や世相とは? 夫婦関係を長年取材し『夫の不倫がどうしても許せない女たち』(朝日新聞出版)など著書多数の亀山早苗さんが読み解きます。(以下、亀山さんの寄稿)

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写真:日本雑誌協会代表取材

◆「生きていくために必要」とまで…

秋篠宮眞子内親王が、先日、お気持ちを文書で発表された。話題になったのは、次の言葉だ。

「しかし、私たちにとっては、お互いこそが幸せな時も不幸せな時も寄り添い合えるかけがえのない存在であり、結婚は、私たちにとって自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択です」

これだけ丁寧な言葉を使いながらも、自分の気持ちを端的に過不足なく伝える技術もさることながら、その「必死さ」はじゅうぶんに伝わってくる。

◆最初から遠距離期間が長い2人。会えない時間が愛を育てる

そもそも眞子内親王が、婚約者とされる小室圭氏に出会ったのは2012年。皇室の慣習である学習院大学ではなく、“自分の意志を貫いて”進学したと言われるICU(国際基督教大学)の交換留学生のための説明会でだった。

すぐに意気投合し、8月からおふたりは交際を始めた。ところが眞子内親王は、9月からイギリスへ1年間留学。出会ってすぐに遠距離恋愛になっているのである。

つきあい始めてすぐ遠距離になっても連絡をとりあい、関係を深めていったふたり。まさに「会えない時間が愛育てる」を交際初期から実践してきていたのだ。

2013年末には小室氏から、将来結婚しましょうとプロポーズされている。14年秋には、再度、眞子内親王がイギリスへ留学、1年間、大学院で学んだ。つきあって3年の間の2年間が遠距離。最初から耐性がついていたともいえる。

婚約報道が流れたのは2017年5月。そして9月に2人揃っての記者会見が開かれた。お祝いムード一色の中、その3ヶ月後に小室氏の母親の借金問題が報道されたのである。

翌年2月、結婚の延期が発表され、8月には小室氏が3年間の予定でニューヨークへ。こう書いただけで波乱に満ちた20代である。

それでも眞子内親王の気持ちは変わっていなかった。鉄の意志であるが、これだけ遠距離でつきあい続けたふたりは、試練を乗りこえるたびに気持ちが強くなっていったのかもしれない。

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写真:日本雑誌協会代表取材

◆日本一「自由に行動できない20代女性」のねばり腰

皇室の是非や好き嫌いは別として、20代のひとりの女性が、「この人と結婚したい」と思う気持ちをここまで強く持ち続けられたことに驚くが、そもそも彼女は「日本一、自由に行動できない20代女性」である(ちなみに愛子内親王は18歳)。

ちょっと洋服を観に行こう、これから映画を観に行こう、友だちにばったり会ったから夕飯を食べて帰ろう、今度はどこでアルバイトをしようかな、週末は彼氏とドライブ、新しくできたカフェにいつ行こうかな……。一般的に20代女性がごく普通にしているこれらのことを、おそらく考えたことさえないのが眞子内親王の立場ではないだろうか。

そんな彼女が「外の世界」に出ていく唯一のチャンスが結婚なのだ。ここであきらめたら、いつ次の相手が出てくるかわからない。お仕着せのお見合いなどしたくない。大学も留学も自分の意志で決めてきたように見受けられる現代のプリンセスが、結婚も自分の手でつかみ、愛する人と自由の世界へ旅立ちたいと願っても不思議はない。

両親の大反対を彼女はひとりで受け止め、世間の批判から小室氏を逃がしたようにも思える。小室氏があのまま日本にいたら、もっと非難されて関係がつぶされると感じていたのではないだろうか。

立場を考えれば、彼を守れるのは自分しかいない――そう考えたかどうかわからないし、想像の域を出ないが、もしそうだとしたら非常に聡明な選択だったように思う。反対されている結婚への道を模索する女性としては。

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◆一般人でもある「親の反対、押し切り婚」

一般的にも、親の大反対を押し切って結婚するカップルは少なくないし、親から反対されたら断念すると考える人もいるだろう。どちらにせよ、成人しているのだから、結婚は双方の意志のみで成立させることができる。

「私の場合、学歴の違いから親に結婚を反対されました。私が大学院を出ていて、彼が高校中退だったから。

一時期は“不良”だったらしいけど、その後、職人としてまじめに働き、周りからの信頼も得ています。努力して高卒認定試験にも受かっている。親が反対するのはわかっていたけど、父が『おまえを高校中退の男と結婚させるために大金を費やして育てたわけじゃない』と怒鳴ったときに、私は親に背こうと思いました。

私が同学歴の人と結婚すれば、父は『金をかけたかいがあった』と思ったのでしょうけど、それって逆に親としておかしいと感じたから。いつか子どもにかけたお金を返してもらおうとでも思っていたんでしょうか。親への不信感が高まった一瞬でしたね」

33歳のとき、3歳年下の彼とふたりだけで婚姻届を出したユウカさん(38歳)はそう話してくれた。それから5年、ふたりの子にも恵まれ、結婚生活は順調そのものだという。

「彼とはほとんどケンカもしたことがありません。子どものめんどうを見るのは彼のほうが上手だし、料理も上手。私はもともと家事育児より外で働くほうが向いているみたいです」

◆自分の意志であれば後悔はしないはず

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写真はイメージです

大反対した父親にも、夫はときどき孫を見せに行く。最初の子ができたとき、病院にユウカさんの両親を呼んだのは夫だ。

「結婚前、夫が父に会いに行ったとき、顔を背けて目も見なかった父を夫は恨んではいなかった。それどころか出産を知らせ、病院の玄関に出迎えた。帰り際、父は目に涙を浮かべて『許してほしい』と夫に言ったそうです。

こういう話も父から聞きました。夫は『自分がこうしてあげたんだ』ということはいっさい言葉にしない」

親の言いなりにならず、自分の目を信じてよかったとユウカさんは言う。そう、結婚も、あるいは離婚も自分の意志であれば後悔はしないはず。すべての女性たちが、自由に自分の意志を実現させられる世の中であってほしいと思わずにはいられない。

<文/亀山早苗>

【亀山早苗】

フリーライター。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数

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