温泉もある都心の日本旅館で養生三昧 「星のや東京」で冬の贅沢なひと時を

温泉もある都心の日本旅館で養生三昧 「星のや東京」で冬の贅沢なひと時を

  • CREA WEB
  • 更新日:2022/01/15
No image

東京・大手町の金融街にそっと置かれた、繊細な工芸品を思わせる外観。

「星のや東京」では伝統的な和のしきたりを踏襲し、玄関では靴を脱いで上がります。

イグサの香りと畳表の感触が直接感じられる館内でのプログラムや、朝の澄み渡る空気の中で東京の冬の寒さを楽しむアクティビティなどが目白押し。慌ただしい暮らしの中で心身ともにリセットし、冬の時季を堪能する滞在をご案内しましょう。

No image

上がり框の先に長くのびる畳の間と季節の室礼。ここで靴を脱ぎ、非日常の空間へ。

身体を温め免疫力をつける2泊3日の「深呼吸養生」

「星のや東京」では、都心の日本旅館で養生する2泊3日のスパプログラム「深呼吸養生」を2018年から展開しています(1人税サ込・宿泊料別177,870円)。

それは、呼吸を調えることによって心身のバランスを整える習慣を身につけるためのプログラム。2020年9月からは、Withコロナ時代に沿うべく「肺機能を強化する」「体温を上げ、免疫力をつける」という2点に着目し、内容の一部をリニューアル。

効果的に下半身を鍛える「パワーウォーク」、翡翠(ひすい)を使ったスパトリートメントや、ストレッチを行いながらの温泉入浴、免疫力を高める食事が加わりました。

No image

長引く自粛生活で乱れた心身のバランスを整えて、withコロナ時代も健やかに。

「深呼吸養生」滞在の流れ

1日目
16:00~コンサルテーション
16:30~ボディリメイク
19:00~特別夕食(豆乳鍋)
20:30~スパトリートメント

2日目
7:00~パワーウォーク(希望者のみ)
8:00~深呼吸ストレッチ
9:20~軽朝食
10:00~香りのブレンド体験
12:00~オリジナルランチ
14:15~入浴法のご案内
14:30~貸切温泉
15:00~スパトリートメント
19:00~夕食(Nipponキュイジーヌ ~発酵~)

3日目
6:45~天空朝稽古(希望者のみ)
9:00~朝食
11:00~アフターコンサルテーション

No image
No image

翡翠や葉玉を使うスパトリートメントで身体をやさしく温め、心身を調える。

No image

1日目のボディリメイクで深呼吸できる身体へ、2日目のストレッチで深呼吸を実践。

1日目の「ボディリメイク」は、多くのアスリートに支持されているR-body project所属のコンディショニングコーチが担当。呼吸や身体の状態を確認したうえで、スポーツ医学的根拠に基づいたパーソナルトレーニングのプログラムを組み、一人ひとりの身体にアプローチします。

呼吸に関わる身体の使い方を意識し、深呼吸ができるようになると、体幹も自然と安定。2日目の「深呼吸ストレッチ」では、身体の隅々まで空気が行き渡り、心が調う感覚を得られるでしょう。

スパトリートメントでは、温めた翡翠や、蒸し上げた季節の植物を練り込んだ葉玉(ようぎょく)を使い、心身の緊張をやわらげ、安心感のある寛ぎへと導いてくれます。

No image

「深呼吸養生」では、チェックイン時に和漢茶や甘酒を使った焼き菓子のもてなしも。

地下1階のダイニングで提供される夕食は、発酵食品とフランス料理の技法を融合させた「Nipponキュイジーヌ ~発酵~」。冬のメニューには「福-ふぐ」「石-五つの意思」「時-ゆり根」「層-蟹」「和-鴨」……と、その皿のテーマを示す漢字一文字と素材だけが記され、イマジネーションをかきたてます。

シグニチャーの「五つの意思」は、日本料理の5つの味「酸・塩・苦・辛・甘」を表現した料理を石(オニキス)の上にのせて提供する前菜。この日は、塩麹でマリネしたニシン、隠し味にカピ(タイの発酵調味料)を使ったスープ・ド・ポワソン、豆酩(とうべい:豆腐のもろみ漬け)で風味付けしコニャックでコーティングしたレバーペーストなど。

腸内環境を整え免疫力の向上に役立つといわれる発酵食品が、すべての料理に使われています。ワインペアリング(11,979円~)で、さらなる味覚の冒険を楽しむのもおすすめ。

No image

季節ごとのプレゼンテーションも楽しい「五つの意思」。台座の石ごと持ち上げて食べる。

No image

百合根のムニエルは、乳酸発酵のすんき(漬物)を加えたベアルネーズソースで。

No image

厳選された鴨、フォアグラ、タルティーボ、ねぎの鍋仕立て。

No image

ダイニングは地下にあることを活かしてプリミティブな「地層」をモチーフに。

都心の一等地で天然温泉を堪能できるのも「星のや東京」の大きな魅力。最上階の17階には、地下1500メートルから湧き出る天然温泉「大手町温泉」の湯を引いた露天風呂と内風呂があります。

泉質は、含よう素-ナトリウム-塩化物強塩温泉。“太古の海水”とも称される塩分濃度の高い温泉です。

「深呼吸養生」では、滞在2日目の午後、貸切りで利用。関節や手足の末端を動かすオリジナルの入浴法を教えてくれるので、温泉の中で深呼吸を意識しながら全身を動かし、身体の深部まで温めて免疫力を底上げしましょう。露天風呂ではフローティングポールを使い、空を見上げながらゆっくりとした午後のひとときを。

No image

雲のない夜は天窓に星が瞬く。通常15:00~翌11:30まで入浴可能。

「香りのブレンド体験」は、深い呼吸により心身が調った状態で、嗅覚を研ぎ澄ませていくアクティビティです。

植物から抽出したエッセンシャルオイル(精油)の種類や特性を知り、12種類の精油から好みの香りを選び合わせ、世界にひとつだけのブレンドオイルを創る体験は、自分の中にある無意識の領域を刺激するもの。

日常生活に戻ったあとも、このブレンドオイルを使って深呼吸をすれば心をリセットできるはず。

No image

あえて精油名を伏せたまま、香りだけに集中。意外な植物の香りに癒されることも。

No image

ユズ、クロモジ、ヒノキ、ヒバ、コウヤマキなど、日本の植物から抽出した和精油。

2日目の昼食は、30種類以上の季節の野菜を用いて作る、彩り豊かな24の小皿料理と、生姜を使ったスープのワンプレート。どんな野菜がどのように使われているのか、あえて説明はされないので(実はお膳の中にメニューが隠されている)、五感を開放してゆっくり味わってみましょう。

カクテルフランコ、チーマディラーパ、カリフローレ、シャドークイーンといった新顔野菜もふんだんに使われ、調理法や味付けもさまざま。野菜だけでこれほど変化に富んだ味わいが楽しめるとは驚きです。お腹も気持ちも十分満たされながら食後感は軽やか。理想のランチの形がここにあります。

No image

五感をフルに使って季節の食材を味わうのも大事な「養生」のひとつ。

炬燵舟で旬のあんこうと熱燗を満喫 朝焼けの中「東京・朝鍋舟あそび」

No image

勝どき桟橋からレインボーブリッジへ、朝焼けに向かってゆっくりと進む炬燵舟。

運河とともに発展した江戸の街を水辺から眺めて楽しむ「舟あそび」。そんな風流な趣向を真冬に体験できるのが、「東京・朝鍋舟あそび」です。(1日1組限定、税サ込・宿泊料別・2人136,000円~。2月28日まで)。

日の出前のまだ暗いうちに勝どき桟橋を出航。朝焼けの中に浮かび上がってくる浜離宮恩賜庭園や、湾岸の高層ビル群、レインボーブリッジも、地上で見るのとは違ったドラマティックな表情を見せます。

公共桟橋が開く前は他の舟がほとんどいないため、東京の夜明けを独占しているような気分。渡り鳥たちの声に耳を傾けながら、桟敷席の炬燵で暖を取りながら刺し身や和え物などをつまみ、あんこう鍋と日本酒をいただけば、身体はポカポカ、気分は上々。

No image

まずはあんこうの刺し身や和え物を。熱燗がじんわりお腹にしみます。

料理は、神田須田町のあんこう料理専門店「いせ源」から。天保元年(1830年)創業の老舗です。

珍しいあん刺しに、とも和え(あん肝と身を卵黄や味噌で和えたもの)、肝刺しに続いて登場するのが、名物のあんこう鍋。活け〆にした旬のあんこうを丁寧に下処理し、一子相伝の醬油仕立ての割下で煮立てて食べる逸品です。

日本酒は、東京都内の3つの酒蔵から厳選した「金婚本醸造 超辛」「多満自慢 山廃仕込み純米原酒」「江戸開城 純米吟醸原酒」。組み合わせの妙味を堪能できます。

No image

あん肝や大身、皮やヒレといった、あんこうの“七つ道具”がひと揃い入っている。

No image

〆は、あんこうの旨みが染み出した出汁で仕立てるおじや。

No image

芝浦、有明、東雲、豊洲、晴海などを巡り、海側から東京の街を眺める稀有な体験。

この冬、もうひとつおすすめのプログラムが「東京・冬温し滞在」(1泊1人税サ込・宿泊料別115,000円~。2月28日まで)。

江戸の暮らしにならい、冬の寒さをアクティブに楽しむ趣向です。メインは弓術の寒稽古。初日は小笠原流の礼法を通して基本の歩き方や座り方、心構え、弓の引き方を学び、2日目はいよいよ装束をまとい、夜明け前の静寂な大手町仲通りで弓を引きます。

ただ一心に弓を引き、澄んだ朝の空気を胸いっぱい吸い込むと、身体が徐々に温まってくるのを実感。寒稽古後の貸切温泉や、温めた玄武岩を用いたスパトリートメント、江戸の町の人々が冬に好んで食べた豆腐の鍋料理などもお楽しみに。

No image

オフィス街の真ん中で弓を引くという非日常感は、まさに唯一無二。

No image

江戸の人々がカイロのように使った温石(温めた玄武岩)でリラックス。

No image

「雪消飯」「温やっこ」など江戸の人々が冬に食べたものから着想を得た料理で身体を温める。

進化した日本旅館の新しいカタチをくつろぎの中で享受する至福の時間

No image

障子越しのふっくらとしたやわらかな日差し、畳の感触に心が安らぐ客室。

大手町の金融街にある、一棟建ての日本旅館「星のや東京」。そのビルは、遠くから見ると全体的に黒く、近づくと江戸小紋の「麻の葉くずし」をイメージした抜き型に覆われていることがわかります。

1階のエントランスに立ちはだかる青森ヒバの扉は、内と外を分ける結界。その先は宿泊者しか立ち入ることができません。玄関で靴を脱いた瞬間から、セミプライベートがスタート。館内はエレベータ内、廊下、客室内までほとんどが畳敷きで、日本旅館ならではの内(家)にいる安心感があります。

14フロアある客室階には、6室の客室と、共有スペースの「お茶の間ラウンジ」があり、各階がひとつの小さな日本旅館のよう。それが積み重なり「塔の日本旅館」を形作っています。

No image

紙吹雪をイメージした越前和紙のバックボードが美しいレセプション。

No image

オリジナルの匂香やコーヒー、お菓子などはお土産にぴったり。

No image

角部屋「菊」の寝台は、シングルサイズの寝具が3組入る広さ。

No image

「菊」には、ダイニングテーブルやウォークインクローゼット、寝転べるソファも。

No image

ダブルベッドのある「百合」は、ワーケーションにもほどよいコージーな居心地。

No image

「お茶の間ラウンジ」は畳続きの客室から自由に行き来でき居間のようにくつろげる。

「星のや」は星野リゾートの最上級ブランド。その歴史は、大正3年に長野県軽井沢で開業した星野温泉旅館に始まり、国内に6ヶ所、海外に2ヶ所へ展開されています。

2005年に開業した「星のや軽井沢」をはじめ、「星のや京都」「星のや竹富島」「星のや富士」「星のや沖縄」のほか、バリ島のウブドにある「星のやバリ」、台湾中央山脈の麓にある「星のやグ―グァン」がラインナップ。

通底するテーマは「夢中になるという休息」。各施設ごとに独創的なテーマで圧倒的な非日常を提供しています。今回ご紹介した東京では「靴を脱ぐ」、京都では「舟に乗って」という具合に、日常から非日常の世界へいざなう仕掛けがあり、気づけば“星のや”の住人に。それぞれの風土や文化を織り込んだもてなしが、滞在時間をより豊かなものにしてくれます。

No image

星のや東京

所在地 東京都千代田区大手町1-9-1
電話番号 0570-073-066(星のや総合予約)
宿泊料金
◆1泊112,000円~(1室あたり、食事別)
客室数 84室
チェックイン 15:00/チェックアウト 12:00
アクセス 東京駅丸の内北口出口徒歩10分、東京メトロ大手町駅A1、C2c出口徒歩2分
https://hoshinoya.com/

文=伊藤由起
写真=橋本 篤

CREA編集部

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加