
仙台放送
宮城県大崎市で、絶滅危惧種に指定されている淡水魚の「シナイモツゴ」を増やすために、子供たちが稚魚を放流しました。
シナイモツゴの稚魚を放流したのは鹿島台小学校の4年生です。シナイモツゴはコイ科の淡水魚で、名前は1916年に鹿島台地区の旧品井沼で発見されたことに由来します。外来種によって急激に数を減らし、現在は絶滅危惧種に指定されています。
放流された稚魚は鹿島台地区と周辺の地域にある小学校などが、NPO団体から受け取ったシナイモツゴの卵を水槽や池でふ化させて1年間、育ててきたものです。
児童
「放流がすごく楽しかったから、もっとシナイモツゴのことを学んでみたい」
「生き物を大切にしてもっとシナイモツゴを増やしていけたらいいなと思いました」
「放流したシナイモツゴが卵を産んで、鹿島台小学校に来てくれたらなと思います」
シナイモツゴ郷の会 高橋清孝 理事長
「(子供たちには)自然の大切さを実感してもらいながら、シナイモツゴを卵から稚魚へ1年間育ててもらうことで、いろいろなことを学んでもらえると思っています」
NPO団体によりますと、鹿島台地区のため池10カ所に合わせて5000匹のシナイモツゴを放流し、これまでに7カ所で生息が確認されています。