
学校などで食事の提供をしていた広島市の企業が突然営業を停止した問題で、その企業と契約していた岩手県内の学校が、別の企業と契約を結び19日、給食の提供を開始しました。
この問題は全国各地の学校などに給食を提供していた広島市の「ホーユー」が、突然営業を停止したものです。
岩手県内では矢巾町の県立盛岡となん支援学校がホーユーに児童・生徒と職員の昼の給食と寮の食事を作る業務を委託していました。
学校によりますと9月に入りホーユーと連絡が取れない状態が続いていたため、県教委や県の顧問弁護士とも相談の上、15日付で文書で契約解除通知を送り、その日のうちに東京に本社を置く富士産業と契約を結びました。
富士産業は2018年4月からおととし3月までこの学校で給食を提供していた実績があったため、学校側から打診しました。今回は来年3月末までの随意契約となります。
学校で調理を担当していたホーユーの従業員4人は富士産業が受け入れ、19日から富士産業が給食を提供しています。
県立盛岡となん支援学校の高橋俊一事務長は、「児童・生徒の給食を変わりなく提供できることに安心している」と話しています。