
テレビ静岡
静岡県内では約半世紀ぶりの暴力団の解散式となりました。約100年の歴史を持ち 県内唯一の1次団体となる暴力団・櫻井總家の解散式が、26日 富士警察署で行われました。
櫻井總家は県東部を中心に100年以上祭りなどで露店を営んできた暴力団で、県内唯一の1次団体で、現在組員は数人となっています。
26日 富士警察署には櫻井總家の総長が訪れ「社会情勢などを考え、私の代をもって櫻井總家を解散し復活もしない」と解散届を提出しました。
静岡県警 捜査第四課・板山 光弘 課長:
(櫻井總家の解散は)祭礼からの暴力団排除に、非常に大きな意義を持つものと考えています。警察としては引き続き関係機関・団体と連携し、あらゆる分野からの暴力団排除を進めていきます
警察によりますと、総長は不正に露店を出す権利を取得した疑いで逮捕され不起訴となっていて、その後 警察が解散を持ちかけたということです。
◆年々減少する暴力団組員
静岡県内の暴力団組員の数は年々減少を続けています。
県警察本部によりますと、暴力団の組員・構成員の数は年々減少していて、2022年は約300人と10年前の半分以下となっています。
減少した背景には、暴力団に入る若者が減り高齢化が進んでいること、社会全体で暴力団を排除する意識が高まっていることなどが挙げられています。
県警は引き続き暴力団の取り締まりと排除を進めていく方針で、企業に対しても取引などで不審な点があったら相談するよう呼びかけています。