
荒木優奈はてるてる坊主を手に笑顔(撮影:岩本芳弘)
<ユニクロ アダム・スコット ジュニアチャンピオンシップ 事前情報◇25日◇ハンモッククリークゴルフクラブ(米フロリダ州)◇男子7072ヤード&女子6191ヤード・パー72>
米国フロリダ州は1年中温暖な気候で知られるが、この時期の午後は雷を伴った雨になる日が多い。全米ジュニアゴルフ協会(AJGA)主催の「ユニクロ アダム・スコット ジュニアチャンピオンシップ」は、前年は雨の少ないカリフォルニア州での開催。しかし、今年はフロリダ州パームシティのハンモッククリークゴルフクラブに移った。
現地26日から3日間の日程で開催される大会に、日本からはJGAナショナルチームの大嶋港(関西高3年)と荒木優奈(日章学園高3年)が出場する。2人は昨日の練習ラウンド終盤でスコールにあい、インの3ホールを回れなかった。それに対して荒木は「私、雨女なんですよ。大事な試合はほとんど雨に降られて…。2年前の九州女子ジュニアでは、私が打つ番になったら急に豪雨になったこともありましたし、スコール本当に嫌ですね」と話していた。
そのため、スタッフが急きょお手製のてるてる坊主を作成。顔はマジックで荒木自身が入れた。すると、開幕前日のこの日は雨は少しパラついただけでプレーには支障はなく、無事18ホールを回りきることができた。
ラウンド後は「めっちゃ効きましたね、耐えた!」と白い歯を見せた荒木。雨の影響で「フェアウェイがやわらかくなってランが出にくいので、セカンドショットで打つ距離が少し長くなりました」とコースの変化は感じたものの、コースへの苦手意識も、難しい印象も持たなかったという。
目標を聞かれると「出るからには優勝したいですね」と力強く言い切る。今年の初戦、「オーストラリアン・マスター・オブ・アマチュア」で優勝したことが自信となり、また先週の打ち込みでショットの調子も上向いている。「今年はいい流れで来ていますし、できる!という感じです」。そう語った笑顔は晴れ渡る空のように爽やかだった。(文・小路友博)