実は危機感はないという岸田首相「支持率はそのうち回復する」 島田首相秘書官との本当の関係

実は危機感はないという岸田首相「支持率はそのうち回復する」 島田首相秘書官との本当の関係

  • デイリー新潮
  • 更新日:2022/11/25

岸田文雄首相(65)の心労はピークに達しているかもしれない──最近、こんな報道が増えている。例えば、時事通信は11月21日、「岸田首相お疲れ? 言い間違え連発 『寺田大臣』を『タケダ大臣』」との記事を配信、YAHOO!ニュースのトピックスに転載された。

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岸田文雄首相

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他にも現代ビジネスが18日、「岸田総理に異変『スーツの肩に…』気力はもう限界、自民党では『次の総理』選びが始まった」との記事を配信している。担当記者が言う。

「11月19日と20日に行われたテレビ朝日系列の世論調査では、政権支持率が発足以来、最低となる30・5%でした。1カ月で3人の大臣が辞任するという異常事態で、政権運営は非常に不安定です。『窮地に立たされた岸田さんは、精神的に参っているのではないか』と、時事通信や現代ビジネスは報じたわけです」

ところが、実際の岸田首相は非常に楽観的なのだという。ある官邸スタッフが明かす。

「内閣支持率は低迷する一方です。おまけに岸田さんは、自信を持っているとされる外交でも、ASEAN(東南アジア諸国連合)、G20(主要20カ国・地域)、APEC(アジア太平洋経済協力会議)に出席しながら、何の成果もあげられませんでした。にもかかわらず岸田さんは、『そのうち内閣支持率も回復する』と強気の姿勢を崩していません」

来年4月には統一地方選が行われる。永田町では自民党の苦戦を予想する関係者も少なくないが、岸田首相は違う見解を持っているようだ。

「統一地方選にも自信を見せているようです。以前、朝日新聞が岸田内閣を“鈍感内閣”と表現しましたが(註)、まさに岸田さんは“鈍感首相”ということのようです」(同・官邸スタッフ)

“チーム岸田”の弱点

永田町の一部では「追い詰められ、やけくそになった岸田さんは、年内に衆議院を解散するのではないか」と囁かれていた。

しかし、岸田首相のメンタルが安定しているのだから、追い詰められるはずもない。解散・総選挙など全く考えていない雰囲気だという。

「岸田さんが“鈍感首相”だというのは、周囲の側近たちにも問題があります。岸田さんは名門私立・開成高校(東京都)のOBで、同校出身の官僚による“チーム岸田”はマスコミの注目を集めました。ところが、どうやらメンバーたちは、真剣には有権者の民意を岸田さんに伝えていないようなのです」(同・官邸スタッフ)

チーム岸田のリーダーは、首席秘書官を務める嶋田隆氏(62)。開成高校から東京大学工学部に進み、通商産業省(当時)に入省した。

元朝日新聞政治部記者の鮫島浩氏は、著書「朝日新聞政治部」(講談社)の中で島田氏を《スーパー官僚》と形容している。

本書では、島田氏が財務相や官房長官を歴任した与謝野馨氏(1938~2017)と深い交流を結んでいたことが明かされている。一部を引用させていただく。

《官僚でもとりわけ与謝野氏を敬愛していたのが、のちに経産事務次官になる島田隆氏である(岸田政権で事務次官経験者としては異例の首相秘書官に就任した)》

《どんな職務にあろうとも東京・六本木の与謝野邸に早朝から通い、英字新聞を含め与謝野氏が読むべき記事を用意してから職場へ向かうスーパー官僚だった。衆目が一致する与謝野氏の右腕である》

冷淡な自民党

ところが、与謝野=島田ほどの信頼関係は、岸田=島田の間には構築されていないのだという。

「安倍内閣の首相秘書官だった今井尚哉さん(64)は、安倍(晋三)さんに“最新の民意”をきめ細かく伝えていました。ところが島田さんは、そもそも自分の意見すらあまり言っていないようなのです。結局、開成出身というだけで、『何が何でも岸田さんを守ろう』という感じではないのでしょう」(同・官邸スタッフ)

“鈍感首相”は世論に疎く、側近も政権に対する悪評を本気で報告しようとはしない──これでは内閣支持率が回復するはずもない。

危機管理も後手に回り、閣僚3人のドミノ辞任を許してしまったのも当然だと言える。

「この点が島田さんと今井さんの最も大きな違いですね。だから自民党の議員も、最近の岸田政権には冷淡です。党内では『内閣支持率はさらに低下し、来春の統一地方選では敗北する』という声が多いのです」(同・官邸スタッフ)

“岸田おろし”

党幹事長の茂木敏充氏(67)は“ポスト岸田”の野望を隠そうともしない。副総裁の麻生太郎氏(82)を“ワンポイント首相”として推す声もある。デジタル相の河野太郎氏(59)に期待を寄せる議員もいる……。

「ポスト岸田として具体的な名前が出ているだけでも、本来なら異常事態です。岸田さんの求心力が低下していることがよく分かります。今は表立って“岸田おろし”の動きはありませんが、来春の統一地方選で敗れると、一気に変わる可能性もあります。次の総選挙を岸田さんで戦うと思っている自民党議員は、日に日に少なくなっています」(同・官邸スタッフ)

註:(時時刻刻)「鈍感内閣」自民内に不信 山際氏更迭、本格審議の矢先 首相おわび、苦渋の本会議(朝日新聞デジタル:10月26日)

デイリー新潮編集部

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