27日午後9時にフジテレビで「ハモネプ2023大学日本一決定戦」が放送される。全国から集まるえりすぐりのアカペラグループがその美声を競い合う番組。チーフプロデューサーの北口富紀子氏＝写真＝は「『ハモネプ』は歌番組でもバラエティーでもない。ドキュメンタリーです」と力を込める。
フジテレビの人気番組「ハモネプ2023大学日本一決定戦」で出演者を見守る（左から）井上清華アナウンサー、堀内健、原田泰造、名倉潤
本番でのパフォーマンスはもちろん、各チームの背景や舞台裏を伝えることも重要視する。そのために各ディレクターは約3カ月間、密着取材を行う。北口氏は「グループごとにディレクターがついていて、本番はスタッフ同士もピリピリしています」と明かす。
20年の大会では優勝候補筆頭だった明大の「あまがさ」が、緊張のあまり歌詞を飛ばす痛恨のミス。「その時、ディレクターがチームへの愛情のあまり収録を止めようと動きましたが、それだけはしてはいけない。私も含め皆が泣いていました。もちろんベストパフォーマンスを見たい気持ちはありましたが、それも含めて“リアル”を届けるのが『ハモネプ』なんです」と目を潤ませながら当時の思い出を懐かしんだ。
