放置された国史跡、盛り土で崩落防止へ 千葉・市川市が保存目指す

放置された国史跡、盛り土で崩落防止へ 千葉・市川市が保存目指す

  • 毎日新聞
  • 更新日:2022/09/23
No image

土のうとブルーシートで覆われたままの状態で放置されていた北下瓦窯跡。報道陣に公開するため、一部の土のうとブルーシートを撤去した=千葉県市川市で2022年9月22日午前11時6分、真田祐里撮影

千葉県市川市の東京外かく環状道路(外環道)沿いにある国史跡の瓦窯跡が土のうとブルーシートに覆われた状態で放置されている問題で、市川市教育委員会は22日、自然災害による崩落で史跡が傷むのを防ぐため、盛り土を造成すると発表した。土地を管理するNEXCO東日本が工事を実施し、10月中旬までに終える予定。ただ、一時的な応急処置に過ぎないため、市は2023年度中に土地を購入し、本格的な保存に着手したい考えだ。

ブルーシートに覆われ18年…なぜ? 国史跡「瓦窯跡」

問題となっているのは、国史跡「下総国分寺跡附(つけたり)北下瓦窯跡」の瓦窯跡部分。04年に外環道工事に伴う発掘調査で見つかった。

調査を終えた瓦窯跡は長年、土のうとブルーシートで覆われたまま放置されてきた。斜面に立地していることから、大雨や地震などが起きれば、周囲が崩落して史跡を傷つける可能性がある。このため市は、土地を買い取って保存することを目指してきたが、管理しているNEXCO側と調整がつかない状態が続いてきた。

今回の造成工事では、史跡とその周囲に土壌の流出などを防ぐ土木シートをかぶせ、その上から高さ約30センチの盛り土を造成する。

瓦窯跡の主要部分は日本高速道路保有・債務返済機構と国土交通省が所有し、NEXCO東日本が管理している。市は、23年度中に両者の土地を買い取ることを目指している。取得後は有識者からなる実行委員会を設置し、史跡の保存や活用を盛り込んだ整備基本計画の策定に着手する。【真田祐里】

毎日新聞

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加