
テレビ熊本
マイナナンバーカードのポイントが誤って別の人のカードにポイントが付与される事案が全国で相次いでいます。熊本市は、自らのスマートフォンを使ってサポートを行っていた職員に誤ってマイナポイントが付与される事案があったと発表しました。
【熊本市の会見】
「多大なご迷惑とご心配をおかけしました」
熊本市によりますと、ことし1月31日、中央区区民課にマイナポイントを決済サービスに付与したいと相談がありました。
対応した60代の男性職員がセンターにある専用端末では申し込みができない決済サービスだと思い、スマホのアプリを使って手続きを開始。
その際、職員は自身のスマホで示しながらサポートしていましたが、相談者のスマホではうまくいかなかったため、職員のスマホを使って手続きを完了しました。
ことし3月に「ポイントが付与されていない」と相談者から問い合わせがあり発覚。ポイントは職員に付与されていました。
熊本市は相談者に謝罪してポイント分およそ2万円を弁償。
男性職員がその分を熊本市へ弁償したということです。
熊本市は個人のスマホを使うこと自体を禁止していましたが、職員は「多くの来場者がいて、少しでも早く帰れるよう一つの端末としてスマホを使った」と話しているということです。
熊本市は国に報告。再発防止を徹底するとともに今後、専用端末を増やすことにしています。
マイナポイントをめぐっては、自治体の窓口でログアウトをしないまま別の人の手続きをするなどしてポイントが誤って付与されるトラブルが去年8月以降、90の自治体で113件確認されています。