彼が私の夢をサポートし続けてくれたように、私も彼の挑戦を応援したい 4世代7人で過ごすにぎやかな毎日

彼が私の夢をサポートし続けてくれたように、私も彼の挑戦を応援したい 4世代7人で過ごすにぎやかな毎日

  • AERA dot.
  • 更新日:2023/05/26
No image

竹内権進さんと竹内寿美恵さん(撮影/小黒冴夏)

AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2023年5月29日号では、1級建築士として日鉄環境に務める竹内権進さん、フリーランス管理栄養士の竹内寿美恵さん夫婦について取り上げました。

【この夫婦の写真をもっと見る】*  *  *

夫28歳、妻29歳で結婚。長男(4)、長女(0)、妻の祖母(90)、母(63)、父(67)の7人暮らし。

【出会いは?】妻が開催する料理教室に通っていた夫が粘り強く食事に誘い続け、妻が押し切られる形で交際がスタート。

【結婚までの道のりは?】夫からプロポーズ。常に自分の仕事を応援してくれる夫となら支え合えると思った妻は、その場でOKした。

【家事や家計の分担は?】料理と洗濯は妻、掃除や片づけは夫で、ときには同居の両親や祖母にも頼る。家計は実家に入れるお金と保育料は妻、そのほかの出費は夫が担う。

夫 竹内権進[36]日鉄環境 1級建築士

たけうち・けんしん◆1986年、長崎県生まれ。2009年に木更津工業高等専門学校専攻科を卒業し現職。製鉄所のインフラ設備の設計、設備基礎や建物の設計を手がけながら、新しい資格取得にも挑戦中

彼女と結婚して家庭を持ってからは、家族と過ごす時間が生きがいになりました。

家族との時間はもちろんですが、自分の時間や妻の時間、そして夫婦の時間を確保することも、同じぐらい大切にしています。休日は6時に起きて、趣味のバイクのメンテナンスや動画撮影などをする自分の時間です。9時ごろ子どもが起きてきたら、仕事をする妻が集中できるよう、世話をしたり遊んだりしています。午後からは、家族みんなの時間です。

そして子どもが寝たら、ふたりでドラマを見たり、話をしたりして過ごすと、また翌日からのエネルギーをチャージできる気がします。

核家族で育った僕にとって、妻の実家で義理の祖母と両親の4世代7人で過ごすにぎやかな毎日が新鮮です。これだけいると全員の誕生日や父の日、母の日、敬老の日とイベント続きで、いつもプレゼントを選んでいる状態。家族みんなでたくさんの記念日を祝える日々が、ありがたいなと思えます。

妻 竹内寿美恵[37]フリーランス 管理栄養士

たけうち・すみえ◆1986年、千葉県生まれ。聖徳栄養短期大学食物栄養学科を卒業後、保育園やスポーツチーム、病院での栄養士業務を担当。2021年に独立し、健康経営・管理栄養士育成業務・健康ライターなどの栄養士業務を請け負う

私は昔から自己評価が低くて、自分には無理、自分にはできないと考えてしまう癖がありました。私ができること、がんばれていること、優れていることを彼が一つひとつ見つけて励ましてくれたことで、前向きになれて、あきらめかけていたことにも挑戦できるようになりました。

管理栄養士の資格を取って夢だった独立を果たせたのも、週末に東京の学校に通う私を夫が2年にわたって木更津から車で送迎し、学費もサポートしてくれたおかげです。

付き合い始めてからの16年を振り返ると、けんかをしたことがほとんどないことに気が付きました。彼がコミュニケーションの時間をたくさん取ろうとしてくれること、そして私の寛容さが功を奏しているのでしょう(笑)。

彼が私の夢をずっとサポートし続けてくれたように、私も彼の挑戦を応援したい。お互いにやりたいことを尊重し合い、時には興味を持って関わり、楽しみながら、一緒に成長し続けていきたいと思っています。

(構成・森田悦子)

※AERA 2023年5月29日号

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加