米上院、議場でネクタイ不要に 民主主導「リベラル化」、共和反発

米上院、議場でネクタイ不要に 民主主導「リベラル化」、共和反発

  • 毎日新聞
  • 更新日:2023/09/19
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米連邦議会議事堂内をノーネクタイで歩く民主党のフェッターマン上院議員=2023年9月6日、AP

米連邦上院で18日、多数派の民主党の主導で議場でのドレスコード(服装規定)が緩和され、男性議員はジャケットやネクタイの着用が不要になった。米メディアが報じた。

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民主党上院トップのシューマー院内総務は「上院議員は議場で何を着るかを選べる。私はスーツの着用を続ける」と述べた。共和党の一部は緩和に反発しており、リー上院議員は「ズボンは必須。任意じゃない」と皮肉交じりに批判した。

報道によると、上院の議場でのドレスコードは慣例で男女とも「ビジネスアタイア」とされ、男性はジャケットやネクタイの着用を求められていた。女性は2019年に袖なしの服の着用を認められるようになった。

シューマー氏は今回、議場出入り口で服装をチェックする守衛に対して、今後は議員へのドレスコードのチェックは不要だと指示した。一方、議場に入る議会職員や議員の補佐官らには従来通り、ビジネスアタイアの服装が求められる。

ドレスコードの変更の理由は不明だが、22年11月の上院選では、ジーンズにパーカ姿を定番とする民主党のフェッターマン氏(東部ペンシルベニア州選出)が当選。民主系の会派に所属する西部アリゾナ州選出のシネマ上院議員も、色彩やデザインがユニークな服装で知られており、議場でも「リベラル化」を進める狙いがあるとみられる。一方、共和党が多数派の下院では従来通り、フォーマルな服装が求められる。【ワシントン秋山信一】

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