
西武の辻発彦監督(62)が南郷キャンプ最終日の21日、プロ7年目の高橋光成投手(24)を開幕投手に指名したことを発表した。3月26日のオリックスとの開幕戦(メットライフドーム)は昨季チーム最多の8勝を挙げた右腕に託した。
大役を伝えたのは、キャンプ打ち上げの朝、ウオーミングアップ前だった。辻監督は「ニコッと笑って『ありがとうございます』と言ってくれた。うれしかったね」と明かした。意気に感じた高橋は辻監督が見つめる中、37球のブルペン投球で締めた。「優勝、日本一になれるようにチームを引っ張っていく投球をしたい」と誓った。
昨年までの結果に加え、エースに育ってほしいという願いを込めて託した。辻監督は「昨年のうちから、よっぽどのことがない限り(高橋で)いこうと思っていた。エース級と当たって大変なシーズンになる。さらに大きくなってほしい」と期待を寄せた。
高卒7年目で初の大役を務めれば、自主トレで師事した菊池雄星(米マリナーズ)と同じ。高橋は「緊張すると思うけど、雰囲気を楽しみたい」と力を込めた。V奪還に向けた「3・26」のまっさらなマウンドに背番号13が上がる。(小畑大悟)
西日本スポーツ