《大塚範一アナの現在》闘病で姿を消して5年、同僚アナも連絡取れず「もう働かなくていい」周囲に言われても貫いた本人の意思

《大塚範一アナの現在》闘病で姿を消して5年、同僚アナも連絡取れず「もう働かなくていい」周囲に言われても貫いた本人の意思

  • NEWSポストセブン
  • 更新日:2023/09/26
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長い闘病生活を送る大塚アナ

『めざましテレビ』(フジテレビ)の初代総合司会として知られる大塚範一アナウンサー(74)。NEWSポストセブンの取材の中で、休業状態が5年以上続く彼の個人事務所に“新たな動き”があったことが判明した。

【写真】姿を消した約10年前の大塚さん。NHK入局当時の姿

今年6月、事務所の商業登記の目的欄に「第三者が行う寄付活動のコンサルティング業務」という事項が追加された。司法書士法人リーガルサービス代表である司法書士・1級FP技能士の野谷邦宏氏はこの項目追加に「あくまで一般論ですが、終活の一環としての寄付活動の企画および実行を委託したのかもしれません」と解説した。

大塚アナは1973年、早稲田大学政治経済学部を卒業後、NHKに入局。『サンデースポーツスペシャル』や『クイズ百点満点』などの司会やスポーツ実況を担当した。1994年3月にNHKを辞め、同年4月より『めざましテレビ』のメインキャスターを担当。フジテレビの「朝の顔」として愛されてきた。

しかし、そんな彼を悲劇が襲う。2011年11月に急性リンパ性白血病の診断を受けたのだ。趣味のゴルフ中に覚えた違和感が、病気発覚のきっかけだった。テレビ局関係者が語る。

「ゴルフ場でふと首筋に触れたとき、両側のリンパ腺が腫れていることに気づいたそうです。精密検査の結果、急性リンパ性白血病のため即入院が言い渡されました。“朝の顔”のまさかの重病に、当時のフジテレビは大騒ぎでした。大塚さんは医師に『生存率は3~4割』と宣告されたそうです」

急きょ番組を離れることになった大塚アナは、入院が始まって6日後に『めざましテレビ』に電話出演し、「復帰は来年の春になると思います」と挨拶していた。しかし、闘病生活は予想以上に長引き、『めざまし』から降板することを大塚アナ自ら申し入れたのだった。そして約11か月間の入院生活で、何度も苦しい瞬間があったという。前出・テレビ局関係者が続ける。

「白血病は、感染症にかかるのが一番怖い。一時退院のときに行った焼き鳥屋でお通しに混ざっていた鳥のたたきからカンピロバクター菌をもらってしまい、大変だったそうです。ヘルペスになったときはそれ以上のピンチに陥り、トイレまで歩くのさえ困難な状態に。幸いなんとか持ち直しましたが、ヘルペスがさらに広がっていたら、最悪の事態もありえたと聞きました。

しかし精神的に一番辛かったのは、彼の母親が亡くなったときではないでしょうか。病気のせいで葬儀に出られず、『こんな親不孝はない』と気落ちしていました」

苦悩の中でも懸命に復帰を目指し、2013年4月から始まった新番組『アゲるテレビ』(フジ系)の総合司会を務めることが決定。しかし復帰目前で再発がわかり、再入院することになった。大塚アナの出演が一度も実現しないまま、『アゲるテレビ』も同年9月に終了してしまう。

再入院してからテレビ番組などにゲスト出演する機会は何度かあったものの、それすらも途絶え、大塚アナがメディアから姿を消して5年以上が経つ。彼の近況は、業界の人間さえも知らないそうだ。

「大塚アナは人付き合いを大切にする性格のため、入院中はたくさんの見舞客が病室を訪れましたし、彼も笑顔で受け入れていました。しかし現在、大塚アナの近況というのは、アナウンサー仲間でさえも知りません。NHK時代の同期で、終生のライバルと互いに認める佐塚元章アナでさえも連絡が取れていないそうです。

以前はごく少数のフジテレビ社員だけが連絡を取っているとは聞きましたが、今はそれもどうだか……。心境もしくは体調面での変化が何かあったのかもしれません」(前出・テレビ局関係者)

2022年6月、NEWSポストセブン取材班が大塚アナの個人事務所とされている住所を訪ねたところ、同事務所の代表取締役を務める姪のA子さんが対応し、「大塚アナは元気に過ごしている」と答えた。2023年9月初旬にも再度取材を申し込んだが、明確な回答は得られなかった。

「大塚アナは『もう働かなくてもいいんじゃないか』と周囲に勧められても、『僕にとっては、仕事が希望。働いてこそ人生なんぼだ』と復帰を目指していました。いろいろな事情があるのでしょうが、熱い仕事人間である大塚アナがこのまま芸能界からフェードアウトするのだとしたら寂しいですね」(前出・テレビ局関係者)

フジテレビの“朝の顔”の帰りを誰もが待っている──。

NEWSポストセブン

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