アップル、新型アップルウォッチで「健康とサブスク」に注力鮮明

アップル、新型アップルウォッチで「健康とサブスク」に注力鮮明

  • Forbes JAPAN
  • 更新日:2020/09/28
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アップルは9月15日に開催した新製品発表イベント「Time Flies」で、アップルウォッチとiPadの新型モデルを披露した。新型iPhoneについての発表は無かった。ここでは今回のイベントの注目ポイントを紹介する。

アップルウォッチの最新モデル「シリーズ6」の価格は399ドルで、血中酸素飽和度(SpO2)測定に対応する。血中酸素飽和度とは、血液中にどの程度の酸素が含まれているかを示すもので、身体に疾患があったり体調不良を起こしていたりするとこの数値が低下する。

フォーブス寄稿者のJohn Koetsierは8月初旬の記事で医療情報サイトに掲載された、「医師たちが、新型コロナウイルスの患者の血中酸素飽和度が危険なレベルに低下していることを指摘した」との発言を引用し、パンデミックとの戦いに役立つ機能がアップルウォッチに搭載される見通しだと伝えていた。

シリーズ6に搭載された新たなセンサーは、約15秒間でユーザーの血中酸素飽和度を測定可能とされる。アップルによると、この機能は現時点では、医療目的の使用を前提としたものではないが、同社は疫学研究機関のSeattle Flu Studyや、ワシントン大学医学部の研究チームと共同で、このセンサーが新型コロナウイルス感染症の早期発見に有効かどうかを調査中という。

アップルが今回発表したもう1つの新たなハードウェアが、599ドルの新型iPad Airだ。このモデルではホームボタンが廃止され、電源ボタンに新型のTouch IDセンサーが組み込まれた。さらに、LightningではなくUSB-Cポートが搭載されている。チップはアップルが最もパワフルなチップと自負するA14 Bionicが採用されている。

今回のイベントでは、フィットネスに特化したサブスクリプションサービスの「Apple Fitness+」の立ち上げも宣言された。これは週に1度更新されるフィットネスのビデオ講座が月額9.99ドルから利用できるもので、アップルウォッチの利用者向けのサービスとなっている。

アップルはさらに、以前から登場が期待されていた複数のサブスクリプションを割引価格で提供する「Apple One」の立ち上げを宣言した。これはApple MusicとApple TV+、 Apple Arcade、iCloudをまとめて月額14.95ドル(日本では1100円)で提供するサービスだ。さらに、Apple News+とApple Fitness+を加えたバージョンは月額29.95ドル(日本では提供未定)とされている。

スポティファイはアップルの「独占的」姿勢を非難
アップルがサブスクリプションに注力する姿勢を打ち出したことで、音楽ストリーミングのスポティファイや、在宅フィットネスのペロトン(Peloton)らとの競争はさらに激化する見通しだ。スポティファイの広報担当はCNBCの取材に「アップルは優位なポジションを利用して、競合企業を不利な立場に追いやり、公正な競争環境を阻害している」とApple Oneの取り組みを非難した。

一方で、ペロトンCEOのJohn Foleyは「Apple Fitness+はフィットネス系コンテンツを正当化するものだ」と評価した。ペロトンは高額なトレッドミルやフィットネスバイクを販売しつつ、独自のアプリでフィットネス講座を提供している。

アップルは通常であれば9月に開催するイベントで新型iPhoneを発表するが、今年はパンデミックの影響でiPhone 12の発表を遅らせた模様だ。ブルームバーグによると、Phone 12の発売は少なくとも10月以降になる見通しという。

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