タリウム致死量を計測か、はかりを叔母急変前に購入...スマホに繰り返し検索履歴

タリウム致死量を計測か、はかりを叔母急変前に購入...スマホに繰り返し検索履歴

  • 読売新聞
  • 更新日:2023/05/26

タリウムで叔母を殺害しようとしたとして殺人未遂容疑で再逮捕された無職宮本一希容疑者(37)のスマートフォンに、薬品を計測できる「はかり」を購入した記録が残されていたことが捜査関係者への取材でわかった。購入日は叔母が入院する数日前だった。大阪府警は、宮本容疑者が致死量のタリウムを正確に計測するために購入し、使用したとみている。

No image

送検される宮本一希容疑者(26日午前、大阪府警本部で)=三浦邦彦撮影

叔母は京都市で不動産会社を経営していた宮本紫(ゆかり)さん(61)。2020年7月19、20日に腹痛や筋肉痛を訴えて病院を受診。21日に救急搬送されて入院し、意識不明の重体となった。

捜査関係者によると、府警が押収した宮本容疑者のスマホには、紫さんが入院した数日前、インターネットの通販サイトで、はかりを購入した履歴が残っていたという。

一般的にタリウムの化合物は粉末状で、致死量は約1グラムとされる。府警の捜査では、重体になっている紫さんの血清と尿から致死量に達するタリウムが検出された。

宮本容疑者のスマホには叔母が入院する2か月前の20年5月、タリウムを扱う業者から受け取った見積書のデータが残されていた。スマホにはタリウムについて繰り返し検索した履歴もあった。

宮本容疑者は、見積書を作成した業者からタリウムを購入しておらず、府警は入手経路を調べている。

府警は26日、宮本容疑者を殺人未遂容疑で送検した。

宮本容疑者は、昨年10月に立命館大3年浜野日菜子さん(21)にタリウムを摂取させて殺害したとして、今年3月に殺人容疑で逮捕、同罪で起訴された。宮本容疑者はこれまでの調べに黙秘している。

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加