「沢村の穴」が埋まらない。
昨季2位から王者奪回を狙うプロ野球・ロッテだったが、開幕10試合で3勝5敗2分けの5位とスタートダッシュでつまづいた。頼みのリリーフ陣が絶不調。特筆すべきは、10試合のうち7試合で失点を喫している8回だ。

◆8回に登板した投手と失点数は
①土居2失点
②ハーマン1失点(同点に追いつかれる)
③ハーマン2失点(1点リードから逆転許す)
④河村0失点
⑤小野0失点
⑥佐々木千1失点
⑦ハーマン4失点
⑧小野3失点(1点差に迫られる)
⑨小野1失点(同点に追いつかれる)
⑩小野0失点
ハーマンの不振が目立つ。接戦の終盤でことごとく失点し、開幕カードでソフトバンク3連敗を喫する一因となった。配意転換された160キロ右腕・小野も2戦連続で失点。4日の日本ハム戦では8回に同点打を許し、先発で7回無失点だったドラフト1位・鈴木のプロ初勝利を消した。
ロッテにとって鬼門となっている「魔の8回」。クローズアップされるのが、オフに大リーグ・レッドソックスへ移籍した沢村の存在だ。昨季途中、巨人からトレードでロッテ入りした沢村は、短期間ながら「8回の男」として勝利の方程式に定着。チームの2位躍進に貢献した。沢村が抜け「現有戦力でカバーする」と話していた井口監督も頭が痛い。
さらに抑えの益田も本調子ではなく、昨年は盤石だったリリーフ陣の整備が急務となっている。攻撃陣は少ない好機をものにして、コツコツ得点を重ねるタイプ。おのずと接戦が多くなるだけに、試合終盤の投手陣がチーム浮上のカギを握っている。
まずは沢村が抜けた8回をどうやって埋めていくか。楽天にFA移籍した鈴木大の人的補償でロッテ入りした小野が、新天地で方程式に定着できるか。経験豊富な唐川を8回に持ってくるか。ハーマンの復調待ちか、新戦力が台頭するか。
「魔の8回」の試行錯誤は続きそうだ。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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