SNSで10万人が支持する“パパ小児科医”「育児で失敗続きの僕が変われた訳」

SNSで10万人が支持する“パパ小児科医”「育児で失敗続きの僕が変われた訳」

  • CHANTO
  • 更新日:2021/05/03

SNSフォロワー約10万人を抱える「パパ小児科医」こと加納友環(かのう・ともわ)さん。親の立場に立ったきめ細やかな発信が、多くの迷えるママやパパから厚い支持を受けています。

プライベートでは、6歳と4歳のお子さんを育てるパパでもある加納さんは、子育てをするうえでどんなことを大切にしているのでしょうか。

どっちがいい?子どもにどうしたいのか選ばせる

── 普段、ご自宅ではお子さんたちとどんなふうにかかわっていますか?よくやる遊びなども教えてもらえたら嬉しいです。

加納さん:

子どもたちが体調を崩したときのケアはやはり僕の役目ですね。症状に合った薬、たとえば咳がつらそうなときには咳止めの薬を飲ませたり。

長女は小学1年生なので、学校の宿題を見たり、あとは子どもたちと身体を使った遊びをしたりしています。ごっこ遊び、だるまさんが転んだ、ひこうきごっこ…。休日は自転車に乗る練習を一緒にしたりもします。おもに体力勝負の遊びですね。

それと、日常生活で子どもたちがイライラしている場面でも、積極的にかかわるようにしています。

── それは具体的にどんな場面でしょう?

加納さん:

たとえば、夕食前です。子どもたちが遊んでいる時に、「ご飯ができたよ」と言っても「まだ遊びたい」となりますよね。そこで「今からご飯の時間だからやめなさい」と言うと、子どもたちは「遊びたい!」とイライラしてきて、しまいには怒り出す(笑)。

そこであるときから、2つの選択肢を出して、子どもたちが自分で考えて選ぶようにしてみたんです。「今すぐ遊ぶのをやめて温かいご飯を食べてぐっすり寝るのと、遊んだ後に冷めたご飯を食べて遅く寝るのとどっちがいい?」って。そうしたら「温かいご飯を食べたい」と言って、早く食卓につくようになりました。

子どもにとってもやっぱり、温かいご飯を食べて心穏やかに過ごせた方がいいんですよね。本人たちが冷静になり、自分が本当はどうしたいかを考えて、少しでもいいから納得感を持って選ぶことは大切なのかなと思います。

失敗を繰り返して、子ども目線に変えた

── 子ども自身が自分で選べると、物事も前向きに捉えていけそうですね。でも、親からすると、頭ではわかっていてもなかなかうまくいかないときもあります。

加納さん:

僕も最初からうまくいっていたわけじゃないんです。しばらくは「ご飯だからやめなさい」って、なかば強引にご飯を食べさせようとしていましたから。でも、場の雰囲気は良くないし、ご飯はどんどん冷めていくし、寝る時間も遅くなっていくし、良いことがないんですよね。

何度か繰り返していくうちに、「これは違うのかもしれない」と思うようになって、考え方を変えました。

最近は、選択肢を用意して本人たちに選ばせることによってスムーズにいくことが増えてきましたね。また、こちらが少し譲歩した条件を提示することでうまくいくこともあります。たとえば「あと3分遊んだらご飯にしよう」というふうに。子どもたちからは「あと5分!」と逆に言われたりしますけどね(笑)。

── それくらいは許容範囲ですよね(笑)。でも、考えややり方を状況に応じて変えられるのはさすがだなと思います。

加納さん:

僕は正論で説得しようとしてしまいがちで、先ほどのご飯の話のように、子どもを余計にイライラさせてしまうことが多かったんです。なので、イライラしている子どもの気持ちに寄り添うために、そのときの事情や理由をなるべく丁寧に聞くようにしています。そのうえで選択肢を用意して、どうしたいのか選ばせたほうが、結局うまくいく気がします。

シルバニアファミリーが好き!「楽しい」に男女は関係ない

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── 2020年春から1年間は、シルバニアファミリーのアンバサダーとしてもご活躍されました。就任されたきっかけは何だったのですか?

加納さん:

子どもたちと妻がシルバニアファミリーのおもちゃが好きで、そのことをよくSNSに投稿していたんですよね。それをエポック社の方が見てくださっていたようで、声をかけていただきました。最初は「僕みたいなおじさんでいいのかな?」と思っていたのですが、パパの視点で活動することで独自の発信ができるかもしれないと思い直したんです。

それからというもの、僕自身もシルバニアファミリーによく触れるようになり、魅力を知っていくうちに好きになりました。診察室や受付に人形を飾ったり、院長室にも置いて自分も癒やしてもらっています。SNSには「誰が何を好きになってもその人の自由だよね」という気持ちで、シルバニアファミリーのことを投稿していましたね。

── お人形遊びは、大人が無意識に「女の子の遊び」というイメージを持って与えていることが多いかもしれません。でも、そうやって勝手にジェンダーバイアスをかけてしまっているのかもしれないですね。

加納さん:

そう思います。シルバニアファミリーは男女も年齢も関係なく遊べるおもちゃだと思うので、そういった感覚が広がってくれるとうれしいですね。

子どもが興味を持ったことがあれば、新しいことにも挑戦してどんどんその可能性を伸ばしてほしいなと思っています。親としては、そうできるきっかけや環境をつくっていけたらいいですね。

まずは親自身が健康であることが大事

── ここまでお子さんやおもちゃとのかかわりについて教えていただきましたが、加納さん自身が毎日の生活の中で特に意識していることは何でしょうか?

加納さん:

子育てをするためには、まずは親である自分自身が心身ともに健康であることが大事だと思っていて。心身が不健康な状態で、子どもと穏やかにかかわるなんて、無理な話です。

ですから僕自身、健康を維持するために、食事と睡眠の時間はきちんと確保するようにしています。これは人が健康的に過ごすための基本ですからね。どんなに忙しくても無理はしすぎず、食べて、眠る。

子育ては楽しいことも大変なこともありますし、体力勝負なところもあります。心身が疲れていたら思考もうまく働きません。しっかりと食べて眠ることは、子どもだけでなく親にもとても大事なんだと、すべての親御さんにも忘れないで欲しいと思います。

Profile 加納友環さん

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三重県出身。6歳と4歳の女児と妻の4人暮らし。自身の子育て経験をきっかけに2016年3月からSNS投稿を始める。大学病院などの勤務を経て、2019年12月に「ゆめこどもクリニック伊賀」を開院し、院長に就任。ツイッターは@papa_syo222 、インスタグラムは@papa_syo 。

取材・文/高梨真紀

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