ThinkPad X1 Fold 実機レビュー = 未来のモバイルPCはこうなるのだっ!

ThinkPad X1 Fold 実機レビュー = 未来のモバイルPCはこうなるのだっ!

  • ASCII.jp
  • 更新日:2020/11/20

ThinkPad X1 Foldは世界初の「画面2つ折り」PCである。本体はタブレット型の13.3インチで、完全に2つに折って持ち歩きができるうえ、「半折り」でクラムシェルPCのようにも使えるのがミソなのだ。大和研の技術がぎっしり詰まった未来型PCなのである。

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5G通信機能入りモデルも予約可能です

5コア5スレッドのCPU搭載 メインメモリ内蔵は某社シリコンと同じ

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タブレット+キーボードでの利用スタイル

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縦長画面での利用も可能です

CPUはLakefieldのCore i5で、正式名「Intel Core Processor with Intel Hybrid Technology」という、省スペース&省電力のCPUだ。メモリ内蔵なので、先日発表となったAppleのM1と同じで、Foldのメインメモリは8GB固定である。

型番は「Core i5-L16G7」で5コア5スレッド。動作周波数は1.4GHz、ターボブーストで3.00GHzまで回るが、TDPは7Wである。

内蔵グラフィックスはおなじみのIntel UHD グラフィックスで64ユニットが200~500MHzで動作するというものだ。タブレットながら、冷却ファンは内蔵していて、高回転するとシューンと音がする。

メインメモリはCPU内蔵の8GBきっかりで、ストレージはPCIe-NVMe M.2 2242 SSDで、256GB、512GB、1TBから選べる。インターフェイスもタブレット的シンプルさでUSB 3.1のGen1のType-Cが2つあるのみだ。無線はWi-Fi 6とBluetooth 5.0に、CTOで5Gモデムも入れることができる(Sub-6GHz:Qualcomm Snapdragon X55 5G搭載)。

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ディスプレイの間にキーボードをサンドしたまま畳んで持ち歩くのだ

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本体には電源スイッチとボリューム、タイプC×2のみとシンプル

サイズは展開時299.4×236×11.5ミリで、2つ折りでは158.2×236×27.8ミリとなる。重量は973グラムでバッテリー容量は50Wh、JEITA2.0で11.7時間駆動する。

日本では専用キーボードとペンが付属して、直販価格は税込み約40万円からだが、執筆時点で7~10万円のクーポンが設定されており、実際は32万円台から購入できる。

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外側は革なのでノートを持ち歩いているように見えます

13.3インチ4対3比率 2048×1536ドットのOLEDがすばらしいのである

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4対3の画面は広大で魅力的です

平らに開いて、起動すると、まずは巨大なOLEDに感動する。13.3インチではあるが、4対3比率という正方形に近い縦横比のおかげで、画面の面積が広い。実測で、27センチ×20.3センチある。縦が20センチというのは、16対9比率の15型ノートの縦の長さより1センチも長いのである。

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背面のフリップで自立しますが、角度調整は微妙にしかできません

面積は548平方センチとなるのだが、フツーの13.3インチ16対9の画面は489平方センチなので12%増しということになる。週刊アスキー(A4変型判)を、横位置なら、見開きで、縦位置なら1ページ単位で読むのに、ずばりぴったりなのである。さらにステキなのが、解像度が2048ドットあるということで、見開きでも週アスの本文がきちんと読める。ディスプレイをチョット折ってやると片手で持ちやすくなり、本読みには絶好の形となる。明るさは300nitでOLEDなのでコントラストも高く、非常に見やすい。

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見開きでも本文が読めます

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縦だと週刊アスキーのリアルサイズですね

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少し曲げると片手で持ちやすくなります

裏側は革カバーでおおわれているが、これがスライドすることによって、ヒンジ部分のカーブに沿ったカバーができるようになっている。詳しい構造については発表会レポート(下記リンク)を見てくださいね。。。

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Core iのシールがある部分が、二つ折りで見え隠れする余白です

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反対側はフラップのラインがあるだけですね

付属のキーボードは折りたたみ時にディスプレイの間にきっちりと収納できる大きさで、実測で、23.4×14.4センチというサイズだ。タッチパッドは6.4×3.3センチとかわいいサイズだが、感度がよく、結構使えるヤツである。とはいえ、ThinkPadファンとしては、ぜひとも赤ポチ=トラックポイントを搭載してほしかったところだ。

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こちらが付属の日本語キーボードです(ほかの写真はUS配列)

赤ポチで思い出したので、手持ちのトラックポイント・キーボード2を繋いでみたら、横位置で使うのにピタリサイズだった。外出先では付属のミニキーボードを使い、会社や自宅ではぜひこちらを組み合わせて使いたい。

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トラックポイント・キーボード2がぴったりフィットします。。。。

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手前が付属のミニキーボード。やはり赤ポチがほしいですね

クラムシェルスタイルも新感覚 ミニキーボードも予想したより打ちやすい

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ソフトウェアキーボードを出すと、Yoga Bookな感じですね

画面を縦長方向にして、半折りにすると、クラムシェル状態になる。上下に画面がつながった2画面ノートPCのような感じで、ツールバーのキーボードアイコンをタップすれば、下側画面にキーボードが出現する。おなじみYoga Book C930を思い出すが、あちらはそれぞれが10.8インチのフルHDだったが、こちらは9.6インチだ。

ツールバーにあるLenovo Mode Switcherで、全画面と半分づつ分割利用を指示できるようになっている。この状態で、ミニキーボードを本体の手前側に置いて使うのも、なかなか面白い。縦長画面で仕事をする感じになる。

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画面分割の方法はアイコンクリックですぐに変更できます

さらに、キーボードを手前の液晶の上にセットすると、磁石でパッチっと定位置にセットされて、完全にクラムシェルのかたちになる。1536×1024ドットではなく縦は1006ドットとなるのだが(曲がりの部分が引かれる)、3対2比率で、ここでも16対9ではなく長手方向が十分にあるので、使い勝手はいいのだ

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これがキーボードを設置したクラムシェルスタイルですね

このまま、パタンとディスプレイを閉じると、キーボードのバッテリーをワイヤレスで充電してくれる。充電専用のマイクロUSB端子もあるが、ここに挟んで持ち歩いている限り、手動充電は使わないだろう。

速度計測してみたら、7W動作なのに健闘 ファン内蔵で過熱もなし

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ボディの中身は基板とバッテリーに分かれています。中央のヒンジ部が新しいですね

Core i5-L16G7の速度を計測したところ、CinebenchのR15では257、R20では695、最新のR23の1回実行では1800だった。第10世代Ice Lakeのi7-1065G7(Surface Laptop 3)では752、1593、4302だったので、約半分の速度である。TDP7Wと15W(MAX25W)の差、ハイパースレッディングの有無の差が出ているが、メインメモリ内蔵のおかげで、想像していたよりも速かった。

3DMarkではFireStrikeが1191、TimeSpyが441、WildLifeが3013だったので、こちらもIce Lakeの4~5割の速度が出ていてなかなか優秀である。Iris PlusグラフィックスとUHDグラフィックスの差が出た形だ。

SSDは東芝の512GBを搭載しており、Crystal Diskmarkでマルチシーケンシャルリードが1781、ライトが1163でバリバリ高速まではいかないが、ストレスはない速度だ。

バッテリー持続時間は、最高輝度、最も高いパフォーマンスでちょうど3時間走った。OLED搭載で、容量50Whではよく持っているほうだ。充電時間は同条件で駆動しながらで、50%まで48分、70%まで82分、90%まで125分かかった。付属のACアダプターは小型ながら65W出力なので、もう少し早く充電してほしいところだ。

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小さく持ち歩いて、大きく使うというキャッチは 本当に便利だった

カバンに入れて、出勤に何度か持ち歩いた。キーボードと合計の重量は1100グラムを超えるので、13型の軽量モバイルノートよりちょっと重くなる。とはいえ、サイズが半分というのは、とても持ち歩きやすい。13型ノートは下手にカバンに入れると折り曲げ方向な力がかかるので、気を遣うのだが、A5判ならさっと出し入れができ、途中で取り出すのもおっくうにならない。

ファーストフード店や、電車の中など、設置面積が限られる場所では、9.6インチのクラムシェルで使うのが便利だ。薄い割にキーボードは使いやすく、若干キー数が足りないが、むりやり機能キーを詰め込んでいないぶん、タイピングはいい感じでできる。PrtScがないので、職業柄、画面キャプチャーで若干手間取った。ユーティリティーを使って、スペースバーの右のハートマークのキーには好きなアプリや機能を割り当てることができる。

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13型ノートPCをこのサイズで持ち歩けるんですよね

ミニノート好きなおじさんとしては、このクラムシェル形で使うことが多いかなと想像していたのだが、少しでも場所に余裕があると、全画面に展開していた。広い画面は気持ちがいいし、もちろん2倍の面積になるので、効率も上がる。大画面ながら、キーボードは小さいので、意外と床面積を必要としないのである。

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要望としては、ミニキーボードに少しでも角度をつける機構がほしいのと、キーボード横のゴムのペンホルダーがダサいので、ぜひ本体内蔵型にしていただきたい。本体もやはり、横でも縦でも角度調節ができる機構をお願いしたい。タイプC端子の位置も、1つは横位置で使えなくなる(机と接する面になる)ので、他に移動したい。あとはTiger Lakeとメモリ16GB化されれば最強である。

贅沢な要望を言ってしまったが、小さく持ち歩いて、大きく使うというのは本当に便利なのである。二つ折りのスマホも何台か試用したが、PCのほうがその効果は高いことがわかった。X1 Foldは明らかに未来のモバイルノートの形でなのである。

■関連サイト

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レノボが世界初の2つ折りモバイルPC「ThinkPad X1 Fold」発売 = 実機写真レポート

Lenovo ThinkPad X1 Fold公式サイト

写真:みやのプロ(@E_Minazou)+ 編集● ASCII

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外部リンク

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