ソフトバンク工藤監督も見たことがなかった「理想的すぎる」攻撃 試行錯誤の末に

ソフトバンク工藤監督も見たことがなかった「理想的すぎる」攻撃 試行錯誤の末に

  • 西日本スポーツ
  • 更新日:2020/10/17
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〈鷹番が見た〉

◆ソフトバンク7-3楽天(16日、ペイペイドーム)

求め続けてきた「つながり」がホークスに出てきた。初回、2番川島から6連打を今季2戦2敗だった楽天先発の塩見に浴びせた。適時打も4番グラシアルから4連続で4点を先制。工藤公康監督(57)も「理想的すぎる」とうなる“速攻”だった。先発のムーアは粘投で5勝目をマーク。チームは6連勝と止まる気配はない。2位ロッテも勝ったため、4ゲーム差は変わらないが、一気に突っ走りそうな加速ぶりだ。

■指揮官「素晴らしい攻撃」

「V」というゴールが見えてきたからこそ、打線にもアクセル全開の「ラストスパート」がかかった。前日15日は工藤監督が「鬼采配」を繰り出し勝利。公言通り「残り20試合」でVへ向けての最後のギアを上げたことを自ら示したが、この日は試合開始早々から打線が今季最大と言える猛烈な勢いの攻撃を見せた。

「素晴らしい攻撃。僕もあそこまで単打でつながるというのは見た記憶がない」と指揮官もうなった初回の猛攻。1死から左腕対策で2番に入った川島が放った左前打が号砲だった。柳田も左前打で続くと、1死一、二塁からグラシアルが、フォークを左前にはじき返し、あっさり先制に成功。今季は試合前まで2度対戦し2勝を献上、対戦防御率0・66と抑え込まれていた塩見を相手に先制点を奪っただけでも大きかったが「スパート」がかかった打線はこれで止まらない。

なおも一、二塁から「いい流れに乗れた」とそろって口にした栗原、中村晃がともに右前適時打で続いた。さらに松田宣も左前適時打を放ち4点目。2019年5月6日のオリックス戦の初回にマークして以来、1年5カ月ぶりとなる6連打だ。さらに適時打も4者連続で、もうベンチはお祭り騒ぎとなった。

■今季の打順は97パターン

工藤監督が「理想的すぎる」と振り返ったように、今季求め続けてきた攻撃だった。V逸した昨季はリーグトップの183本塁打を放ちながら、総得点は同4位の582点。トップで756得点だった西武に得点力で大きく水をあけられた。V奪回へ向けて掲げたテーマの一つが打線の「つながり」。3月のオープン戦、6月の練習試合でもさまざまな打順をテストし、シーズンに入っても各打者の状態、相手投手によって打順を試行錯誤してきた。

今季の打順は、ここまでの試合数とそれほど変わらない97パターン。「打者によっては固定した打順で打った方がいいという人がいるのもたしか」と選手によっては大きな負担をかけてしまっていることも理解している。それでも、試行錯誤を続けることで、この大事な時期に強力すぎる「つながり」が生まれ、Vへまた一歩近づいたことも確かだ。もう工藤監督も、ナインもアクセル全開。この勢いのまま歓喜のゴールテープを切る。 (倉成孝史)

西日本スポーツ

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