プロ野球のチケットが販売できない――「まん防倒産」の危機が到来か?

プロ野球のチケットが販売できない――「まん防倒産」の危機が到来か?

  • 日刊サイゾー
  • 更新日:2021/04/09
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プロ野球の阪神タイガースは2日、甲子園球場で4月6日から5月2日まで行われる主催15試合のチケットをすでに購入済の年間指定席以外の発売を行わないと発表した。4月5日より新型コロナウイルスの「まん延防止等重点措置」が適用されてのものだ。

今後、感染状況により規制が緩和されればファンクラブ会員や一般への発売も行うとしているが地元自治体関係者は「甲子園球場のある兵庫県、隣接する大阪府はともに感染状況が急拡大しており危険な状況。いわゆるステージ4にも該当しており、今すぐにでも政府が緊急事態宣言を発出しなければこのまま新規感染者は急増する可能性が考えられる」と警戒している。

無論球団側は自治体側が規制緩和することは当面、難しいことは理解している。ただ、昨年も開幕が2カ月延びた上、当初はどの球場も無観客で試合を行ったことで球団経営は大きなダメージを受けている。

「無観客試合が長く続いたことで、年間指定席の売れ行きもかなり悪くなりました。景気が良くないのはもちろんですが、福利厚生として買っていた企業が『金額的にも維持できない』『得意先を今の状況で連れて行ってもし、コロナに感染でもさせたら大問題になる』と買い控えたことが大きい。実際に球団と結びつきの深い代理店やテレビ局が年間指定席から撤退したところも多数、出ているようです」(地方都市の経済関係者)

安くても1席10万円単位、高ければ数百万円まで膨れ上がる年間指定席は球団の貴重な安定収入源としても知られる。

「球団の収入で大きいのは看板広告で1つ1000万円単位。でも数年かかってやっと企業の社長を口説き落とすようなレベルですぐに決まらない。次に大きいのは年間指定席です。中小企業の社長を口説き落とすにはもってこいの価格ですし、一度買ってもらえたら球団としては売り上げの見込みが立つのも大きい。強気な球団は年間指定席エリアを増やして一般発売席を少なくすることもあり、ファンからブーイングが起こっている球団も過去にはありました」(球界関係者)

だが、菅義偉首相は今後、関西や宮城以外でコロナが感染拡大すればまん延防止等重点措置を「ちゅうちょなく適用する」と明言。仮に関東圏ならばたちまち入場制限がかかる。

「すでに売れたチケットは有効のままになりますが新規発売ができない。ただでさえ年間指定席の売り上げが落ちておりこのままでは球団が“まん防倒産”しかねません」

コロナ禍2年目、いよいよ球界にも大きな衝撃が走るかもしれない。

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