
テレビ熊本
熊本市議会 最大会派の自民党が22日、議員辞職勧告決議案の提出を表明する方針であることがわかりました。
公職選挙法違反の罪で10月、有罪判決を受け控訴している田尻 善裕議員への辞職勧告です。複数会派が賛同しています。
熊本市議会の田尻善裕議員は、今年4月の市議選をめぐり出身高校の同窓会の案内に自身への投票を呼びかける違法な文書を同封し発送。
7月に罰金30万円の略式命令を受けました。
田尻議員はこれを不服として正式裁判を請求、「公職選挙法の規定は憲法に違反している」などと無罪を主張しましたが、熊本地裁は求刑通り罰金30万円の判決を言い渡しました。
田尻議員はこの判決も不服として控訴しています。
熊本市議会の最大会派 自民党は先月23日、会派で議員団会議を開き、田尻議員に対する辞職勧告決議案を提出する方向でまとまっていました。
【10月23日 坂田 誠二 自民党団長】
「裁判で有罪と出た中で、議員としてけじめをつけるべきではないか」
その後、公明党、市民連合も21日までに、それぞれ会派として自民党の考えに賛同することで一致したということです。
田尻議員への辞職勧告決議案は22日開かれる議会運営委員会で自民党の坂田誠二団長が提出を表明する見通しです。
一方、田尻議員が所属していた第2会派・熊本自民党の澤田昌作団長は「田尻議員は一審に納得できないと闘っている最中であり、今は見守るべきだ」として辞職勧告決議案の提出には賛同できないとしています。