【大学野球】ロッテ藤原&広島小園から「いつ来るねん」 大経大152キロ右腕が“本気”で目指すドラ1

【大学野球】ロッテ藤原&広島小園から「いつ来るねん」 大経大152キロ右腕が“本気”で目指すドラ1

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  • 更新日:2022/06/23
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大経大・才木海翔【写真:喜岡桜】

“地元のツレ”の活躍が刺激に、決断は昨年の冬

全国では無名だった高校時代からプロ注目選手へと成長した大経大の右腕・才木海翔投手は、最速152キロの力強い直球が魅力だ。球速以上に感じる球威と精度の高い変化球で三振が取れるのも売りで、身長181センチ、86キロと体格にも恵まれている。

北海道栄高で過ごした高校時代は、全道大会4強入りが最高成績。まさか、4年経って、これほどまでに注目される投手になるとは思ってもいなかった。小学3年生から野球を始め、5年生から本格的に投手としての腕を磨いた。「チームで一番肩が強かったです。昔から石を投げて遊んでいたからかもしれません」と幼少期を振り返る。テレビゲームとは無縁の活発な野球少年だったという。

手応えを感じたのは昨年の秋だ。リーグ戦で防御率0.74を記録し、最優秀防御率に輝いた。大学生活の中で成長した技術はもちろん、「絶対に抑えられる」という自信が湧いていたことも大きく作用したのだろう。今春のリーグ開幕戦ではプロ4球団のスカウトが視察に訪れる中、自己最速を1キロ更新する152キロを計測した。

オフの間に投球フォームを崩したことで、春季リーグ戦では主に中継ぎを任されたが、1勝4敗と満足のいく結果が残せなかった。「投げ方で全て変わってしまいました。担ぎ投げになっていて、自分にとっては少し横から投げるフォームが一番しっくりきます。それに、春は気持ちが入り切れていなかった」と悔しさを滲ませるが、リーグ3位の防御率1.16を記録した。

無職か、プロ野球選手か…ドラフト本番へ腹を括る

プロを意識するようになったのには“地元のツレ”の存在も大きい。緊急事態宣言下などで練習時間が短縮され、在宅時間が増えたことで、YouTubeでプロ野球の動画を見るようになった。熱心に見ていたのは投手ではない。2018年のドラフト1位でプロ入りしたロッテの藤原恭大外野手と広島の小園海斗内野手の動画だった。

「中学生のときによく一緒に遊んでいた地元のツレが活躍しだして。『(昔と比べると)こいつらちゃんとしてんな』と。そしたら『俺もちゃんとしないとな』って思わされました。初めは軽い気持ちでしたが、段々と真剣になってきて、去年の冬に(本気でプロを目指すことに)決めました」

藤原、小園とは今も交友が続いており「お前いつ(プロ野球の世界へ)来るねん。遅すぎやろ。はよ来いよ」と、電話で背中を押されている。男気溢れる才木の覚悟は固い。仲間だった“地元のツレ”に追い付くため、プロか無職という“究極の二択”をもって今秋のドラフト会議を迎える。

気の緩みを排除するため、就職活動はしていない。「無職はさすがにやばいでしょ。だから、ここまで来たら絶対に(プロになる)」。そのために「直球だけでなく、緩急をつけるために落ちるフォークなどの技も磨いてきました。これからもっと習得しないといけないと思いますが、技で打ち取っていきたい」と語る。目標は、旧友2人と同じドラフト1位指名。今年のドラフト会議は10月22日。野球の神様は、才木の決死の覚悟に微笑むか。(喜岡桜 / Sakura Kioka)

喜岡桜 / Sakura Kioka

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