子育てがラクになる!親子で一緒に「自己肯定感」を高める方法

子育てがラクになる!親子で一緒に「自己肯定感」を高める方法

  • ウレぴあ総研
  • 更新日:2020/11/21
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子どもの自己肯定感を高めるには、こういう声かけをするといい。こういう育て方をするといい。そういった、子どもの自己肯定感を高めるためのメソッドを書いた本は、世にたくさん出ています。

そのくらい、「子どもが自己肯定感高く育つこと」は、今多くの親にとって、ぜひそうなってほしい、理想の姿だということでしょう。

ですが、振り返ってみて、親である自分の自己肯定感はどうでしょう? もし、自己肯定感が低い自覚があるのに、子どもには自己肯定感の高い子に育ってほしいとしたら…。

そのための声掛けや、育て方には、矛盾が生じたり、苦しくなってくる可能性はないでしょうか。

元小学校教諭で子育てママ専門カウンセラーの福田花奈絵さんは、著書『泣いてる子どもにイライラするのはずっと「あなた」が泣きたかったから』で、「まずは親が自分を受け入れ、自分の自己肯定感を高めることが大切」だと説いています。

子どもにイライラしてしまうのは、子どものせいではなく、自分が自分を「受容」できていないせいだというのです。

では、親である自分が自分を認めることができたら、それは親子そろって自己肯定感を高められるチャンスですよね。そうなりたい、と願う親は多いはず。

そこで、著者の福田さんに、本書をもとに“親子で”自己肯定感を高めるためのメソッドを詳しくお伺いしました!

子どもの自己肯定感を高めるには、まずは親の「自己受容」から

――もともと、小学校の教員をされていたんですよね。でも、子どもを産んで思うようにいかなかったと。

福田花奈絵(以下、福田):大学時代から、特別支援教育について学んでいました。小学校の教員をやっていたときも、子どもとの関わり方で困ることはほぼなくて。

もちろん試行錯誤はしていましたが、最終的には子どもたちと良い関係を築けていたように感じていたので、まさか自分の子ども、しかもたったひとりやふたりで悩むことになるとは思ってもいませんでした。

子どもとの関わりでは成功体験が多く、思い通りに動かないということをほとんど経験したことがなかったんです。

――それから、心の仕組みとカウンセリングを学んだと本書に書いてありましたね。

福田:半年間、民間のカウンセリングの講座に通い、それと並行して子どもとのかかわり方も学びました。そこで、結局「自己受容」ができているかどうかなんだな、と思ったんです。

――本書のテーマですよね。親が自分自身を受け入れてあげることで、自己肯定感も高まり、子どもに対する感情も変わってくるという。子どもの自己肯定感を高めるメソッドというのはよくありますが、そのために親がまず自己肯定感を高めるというのが意外なアプローチでした。

福田:「子どもにこういう声かけをしましょう」っていうのは、目的が子どもの自己肯定感を高めたいからですよね。自分が自己肯定できていない状態でそれをやろうとすると、まずふだん自分が使っていない言葉だから無理があるんです。がんばってやることになりますよね。

そうやってがんばっているのにも関わらず、子どもの自己肯定感が高くないと感じる瞬間があると、がっかりする。がんばったのに子どもに反映されていない、となるわけです。

やっぱり子どもの自己肯定感って、子ども自身が自己受容と自己肯定ができているかということなのですが、それには親が自己受容できてるかがすごく重要なんです。

親が自己受容できていないと、子どものできないところばっかり目に付くんですよ。自分のできないところが目に付く人は、人のできないところも目に付くはずなので。

――自己受容できていれば、子ども側が変わらなくても親からの見え方が変わりますか?

福田:これでもいいかな、と思えます。こういうことはできないけど、他にいいところがあるし、たとえいいところがなくても、生きているだけで尊いな、ありがたいな、と思えるようになります。確実に子どもの見方が変わりますね。

自己受容とは、できない自分でも受け入れてあげること

――子どもはありのままで受け入れてもらえて、自然と親から認められていることを感じられそうです。では具体的に、自己受容とはどのようにやればいいんでしょうか?

福田:自己受容できていない方は、脳の中にめぐっている言葉が否定的なはずなんですね。「なんでこんなことやっちゃったんだろう」とか、自分がやったことや言った言葉、自分の存在、感情に対して。

自分に対する言葉が攻撃的だったり、いじわるだったり、優しくなかったりすると、それがずっと頭の中に残っているわけです。繰り返しそれを考えてしまうんですね。

その頭の中にあるままの言葉でもいいので、いったん吐き出してみてください。「なんで~なんだろう」とか、口にしてみる。

そのあと、「でも私なりに一生懸命やったもんね」とか「仕方なかったもんね」とか、自分自身を認めてあげる言葉も言ってください。

――それは、書くのでもいいですか?

福田:もちろんです。ただ、つぶやくほうが簡単ですね。言わないでおいたことを、外に出してあげるだけで癒されるんですよ。

はじめは、言えなかった言葉っていうのが心に溜まっているので、言っても言ってもラクにならない感じがすると思うんですけど、だんだんラクになってきて“圧抜き”ができるようになります。それをすることで、「今、自分がどう感じたのか」という感情が自分でわかるようになってくる。

頭の中でモヤモヤしてる段階ではわからない、ぼんやりと「ヤダ」っていう感じを言語化できるだけでもかなりいいと思います。

――何がイヤだと思ったのか、なんで自分はこう思ったのか、などでしょうか。

福田:そうです。自分に対していじわるになっている言葉をちゃんと外に出して、いじわるじゃない言葉に直すこと。自分に優しく言ってあげることです。そういう自分であることを受け入れてあげる、という感じですね。

こうできなかった、ああできなかったってつい思いがちですけど、できない自分を受け入れていくしかないんだな、と。

――自分を励ましてくれるもうひとりの自分がいるイメージですかね。

福田:私たちって、「人に言ってほしい」って思うんですが、人はコントロールできないんですよね。自分で自分を認めてあげるほうがラクになれます。

――自分で言うことで、他人から言われたような承認欲求を得られるものですか?

福田:どちらかというと、自分で言ったほうがいいと思います。

他人に言われることって実はあんまり効果がなくて、誰に言われたいかっていうと根っこは絶対お父さん・お母さんなんですよ。でも両親も人なので、期待するのは難しい場合も多いですよね。自分でやるほうが、落ち着いてくると思います。

私たちって、心の中で自分に対して声をかけている時間が一番長いんですね。なので、そこを優しくしてあげれば、子どもやパートナーに対しても、優しい言葉の使い方ができます。

脳って不器用で、同じ使い方しか基本的にはできないんです。自分にダメ出しをしている状態だと、脳がエンストしている状態。

日本人って、ついつい自分のできないところをお尻を叩いてまでやるみたいなところがあると思うのですが、そうではなくて自分を優しく励ましながらやっていくといいと思います。

――そういう優秀なコーチみたいな人を自分の中に作ったらいいんですね。つい、傷つかないように最悪の事態を先に考えて予防線を張って、できなかったら「やっぱりね」と、自分は失敗して当たり前みたいな考えが染みついてしまっているかもしれません…。

福田:何かするときに、自分はダメだって思いたいような目標設定をするんですよね。私たちって、“思い込みの証拠集め”をしているので。

「私はダメな人」っていう思い込みを持っていたら、絶対に達成できなさそうな目標を作って、「私はやっぱりできない人」っていう思い込みを刷り込んでいく。

――それで安心してるところがありますよね。

福田:考え方の癖ですね。できない自分だっていうのを自己受容できていれば、例えばダイエットをやるにしても、目標設定も低くなるはずなんですよ。

それに、失敗を悪いことだと思っているから、失敗しないようにとか、失敗しちゃダメだって思うんですよね。失敗は情報であって、こうしたらこうなるっていう結果なので、悪いことではないんです。

小さい頃に「これは失敗なんだ」って認識したのって、大人の表情とか言葉なんですよ。

例えば赤ちゃんは牛乳パックを倒しても「失敗しちゃった!」って思わないんですよね。でもそれを見た親が「何やってるの! ダメでしょ!」って言うから、「これって悪いことなんだ!」って学習するんです。

失敗がダメなことだと思わないようになると、子どもの失敗というか“失敗に見えること”も、失敗だと思わなくなり、それで学ぶことができるよね、新たな視点が見つかるよね、と思えるようになります。そこも脳の使い方なんです。

寝る前の言葉がけは潜在意識に刷り込まれる

――たとえば子どもが絵を描いていて、よくできていると思うんですが、「でもここをもっとこうしたほうが」とか余計な一言を言ってしまって不機嫌にさせることがあります。

福田:それは自分でも自分に余計な一言を言っているんですね。自分が「もっとこうやっておけばよかったのに」とか、「もっとできたんじゃないか」と日頃から思うクセがついているんです。

否定がなければいいんですよ、今回はこうだったけど次はこうしたらもっとよくなるから、次はそうしてみようとか。「こうしておけばもっとよかったのに」と否定形で物事を考えていると、子どもにもそういう言葉がけになるし、伝わる、ということです。

――やっぱり、自分への言葉がけから変えていかないといけないですね。他に、心がけたほうがいいことはありますか?

福田:寝る前って潜在意識に入りやすいので、寝る前の思考や言葉は思い込みにつながります。なので、寝る前に自分に優しい言葉を掛けるのはおすすめです。私も、自分に「愛してる、ありがとう」って言いながら寝ています。

子どもたちにも教えたら、今では一緒になってやっています。

自分自身だけでなく、子どもに「愛してるよ」とか、寝る前にプラスの言葉を言ってあげるのも、もちろんいいと思います。「自分は愛されている人」って刷り込まれるので。そういう言葉って、寝る前だと特にすっと入っていくんですよ。

――なるほど。それは取り入れやすそうです。

福田:願いって叶わないものって思いがちなんですけど、1日の中で叶っている願いのほうが多いんですよ。

服を着たいと思って「ギャー着れない!」とかないし(笑)、家から一歩出たいのに出られない!とかもないじゃないですか。ほぼほぼ99.9パーセント叶っているんです。叶わない0.1%を見て「叶わない」って思ってしまっているだけ。

それって、「自分は願いが叶わない人」って刷り込んでしまっている状態ですよね。自分は願いが叶う人間だな~って思っていると、本当に願いも叶いやすくなるんです。運がいい人もそうなんですけど。

例えば、子どもが「〇〇欲しい」って言っていたとして、クリスマスや誕生日にそれが手に入ったときに「ほら、やっぱり願いが叶ったじゃん!」と言ってあげるだけで、「自分は願いが叶う人」って潜在意識で刷り込まれていきますよ。

――それを聞くとますます、自分にも子どもにもポジティブな言葉だけをかけてあげたいなって思いますね。

福田:自分を許しつつ、自分への言葉がけを変えていくと、必ず子どもへの言葉がけも変わります。

評価って、行動と結果と存在に対してされるものですが、行動と結果の評価ばかりして存在の評価がおろそかになると「行動と結果を評価されされないと私はここに存在してはいけないのではないか」って切り離せなくなってしまうので、存在の肯定って重要なんです。

「愛してる」とか「大好きだよ」とか「かわいいね」とか、ありのままを受け入れてあげるということですね。

誰しも自分や自分の子どもには厳しくしがちだし、それが子どものためと思ってしまうんですが、子どもにイライラするお母さんは、まずは自分に優しくするっていうのをうまく心がけてほしいなと思います。

本書では、子どもにイライラしてしまう具体的な事例をもとに、そのシーンでの自分の心の仕組み、そして自分にかけてあげるべき言葉を、イラスト付きで解説しています。

子どもにイライラする、怒ってばかり…そして、そんな自分に自己嫌悪。悪いサイクルに陥ってしまっている自覚のある方は、ぜひ一度手に取ってみてくださいね。自分を肯定できる優しい言葉の数々に、心がふっと軽くなるかもしれません。

【取材協力】福田花奈絵さん
国立教育大学卒業後、公立小学校教諭として10年以上勤務。2人目の出産後、子育てに行き詰まり、カウンセリング、保育学、コーチング、パートナーシップなどを並行して学ぶ。教員を退職し、子育てで悩む母親専門のカウンセラーとして活動を開始。
全国各地でグループカウンセリングやランチ会を行う。Instagramのフォロワーは3.9万人以上。

(ハピママ*)

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