
「都道府県」ではなく「市町村」単位の「アンテナショップ」が人気です。
都内にある淡路島のアンテナショップには淡路島産のタマネギが山積みです。他にもタマネギスープやタマネギドレッシングなど、名産である「タマネギ」関連の商品が並んでいます。
ここは兵庫県ではなく洲本市が去年1月から運営。都内では、今、県ではなく、こうした市町村が出すアンテナショップが増えているのです。
市町村の運営だからこそ、取りそろえられる商品。オープンのきっかけは「ふるさと納税」の反響でした。
淡路島出身、日本橋室町すもと館・久野叶実さん:「淡路島のふるさと納税が首都圏にお住まいの方から多く寄せられたっていうのがきっかけで、東京で出すことになりました」
一方、東京・千代田区にある青森県八戸市のアンテナショップ「8base」は県南8市町村が対象です。
青森といえば「リンゴ」が有名ですが、8baseにはほんの一角しかありません。リンゴは青森県でも日本海側の津軽地方で生産されるため、県南の八戸ではほとんど扱いがないのです。
そんな八戸ですが、売りはもちろんあります。それは「サバ」でした。
サバ缶だけでも10種類以上。しめサバに至っては20種類にも及ぶという豊富さ。サバせんべいやサバジャーキー、サバ味噌カレーも…。
さらに、8baseでは「アフターコロナ」を見据え、ある試みを行っていました。
「移住相談」です。毎週水曜日に開催しています。相談には八戸出身の担当者が対応。食べ物や特産品などを通して現地での生活や魅力を伝えるのです。
八戸市出身、「8base」女将・高橋泰恵さん:「まず一歩、入り口として商品を見てもらって、お食事をしてもらって、南部弁を聞いてもらって移住先というのを考えて頂ければなと思います」