角田涼太朗は横浜F・マリノスの「中心になりたい」。サッカー日本代表初選出、23歳の成長

角田涼太朗は横浜F・マリノスの「中心になりたい」。サッカー日本代表初選出、23歳の成長

  • フットボールチャンネル
  • 更新日:2023/03/19
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【写真:Getty Images】

●横浜F・マリノスで台頭する角田涼太朗

明治安田生命J1リーグ第5節、横浜F・マリノス対鹿島アントラーズが18日に行われ、2-1でマリノスが勝利した。サッカー日本代表に初選出を果たしたマリノスDF角田涼太朗は、開幕からフルタイム出場を続ける。筑波大学出身の23歳は冷静な自己評価をしながら、さらなる成長を目指している。

【動画】角田涼太朗が起点に。横浜F・マリノス対鹿島アントラーズ

今月3日のサンフレッチェ広島戦後には「本当にこのチームで1試合1試合やっていくことに必死で、実際にそこまで意識できていない」と日本代表について話していたが、そこからわずか数週間で日本代表のユニフォームに袖を通すこととなった。

今季は持ち味を随所に出している。リーグ開幕前のゼロックス・スーパーカップでは自陣からドリブルで運び、アンデルソン・ロペスへスルーパスを出して決勝点をアシスト。自身の持ち運びとパスが攻撃の起点となったシーンは、今季だけで何度も生まれている。

最終ラインからの持ち運びや配球の部分を「自然なプレー」と表現しながらも、「相手を動かすところは意識してやっている。味方が少しでも楽にスペースを作ることができれば相手もストレスだと思うので続けていきたい」と、鹿島戦後には話していた。

攻撃面で特長を発揮している一方で、課題も残している。それは23歳の角田にとって成長への余白、伸びしろといってもいいものだ。

●サッカー日本代表初選出の23歳に芽生えた覚悟

「自分の中で今年は守れる選手になりたい」と話していた。広島戦でも先制しながら同点に追いつかれてしまい、「失点を防ぐことだったり、チームにゆるみが出ない雰囲気を作ること。まだまだ足りないことが出た試合なのでまた成長していきたい」と反省している。

鹿島戦では自身がマッチアップした松村優太のクロスから失点したことで、勝利したものの悔いの残る試合になった。「(松村を)中に行かせないところを意識していて、縦に誘うまでは想定内でしたが、もう1歩寄せ切るところが甘かったなという印象」と振り返った。

とはいえ、1対1の部分では成長の跡が見られることも確かだ。鹿島戦では鈴木優磨とマッチアップする機会が多かったが、強靭な鈴木のポストプレーにも怯まずに突破を許さなかったのは成長と言えるだろう。「まだまだチーム内で年齢は下ですけど、もっと中心となってやっていきたい。今日みたいな試合でもっと存在感を示していきたい」という言葉からは頼もしさが感じられた。

「試合に出る中で課題もありながら、成長している実感もありますし、次のワールドカップは自分も目指している。自分が今までここでやってきたことを(日本代表で)そのまま表現できればいい。足りなければ伸ばすだけ、まだまだ足りないところだらけなのでやっていくだけです」

次なる活躍の場は日本代表となる。課題と成長を客観視する角田は、今できることに全神経を注いで最高峰の舞台へ挑む。

(取材・文:加藤健一)

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加藤健一

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