SpaceXの宇宙服の構造を国際宇宙ステーションに滞在中の野口聡一さんが解説

SpaceXの宇宙服の構造を国際宇宙ステーションに滞在中の野口聡一さんが解説

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  • 更新日:2021/04/08
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2021年4月5日、国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中の宇宙飛行士・野口聡一さんが、自身が搭乗した宇宙船「Crew Dragon」の宇宙服の構造を解説する映像を公開しました。

野口宇宙飛行士の宇宙暮らし054 SpaceX 宇宙服解説 - YouTube

野口聡一さんら4人の宇宙飛行士は現地時間の2020年11月16日、アメリカ・フロリダ州のケネディ宇宙センターから、SpaceXの宇宙船「Crew Dragon」でISSに向けて飛び立ちました。その後無事にISSとのドッキングを終え、野口さんはそのまま長期滞在を行っており、今回2021年4月に予定されているCrew Dragonによる新たな有人宇宙飛行ミッションのために、Crew DragonをISSの別のドックに再接続する作業を行っていました。

今回、打ち上げ以来一度も着ていない宇宙服をCrew DragonからISSに持って来たとのこと。

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これが宇宙服が入ったスーツバッグ。野口さんの名前が漢字で刺しゅうされています。

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これがSpaceXの宇宙服です。ヘルメット、手袋、ブーツがすべて一体となった構造になっているとのことです。

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ヘルメットはポリカーボネート製で、バイクのヘルメットのように前面が開くようになっています。なお、このヘルメットは3Dプリンターを使ってデザインされたとのこと。

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ブーツの裏、かかと部分には穴が空いており、宇宙船の座席に引っかけて体を固定できるようになっています。

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胸の部分には、野口さんが所属するJAXA(宇宙航空研究開発機構)の文字も刺しゅうされています。

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宇宙服の股の部分は大きく開いており、ここから体を入れて着用するとのこと。ジッパーで閉じられるような仕組みになっています。

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両手首部分にもジッパーがあり、この部分から一時的に手を出すことも可能。手袋を後からはめることもできます。

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表面は宇宙船内で活動する時に滑りやすくするため、フッ素樹脂で加工されているとのこと。

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その下は強度を保つための繊維でできた層。

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1番内側は気密性を保つ層と、3層構造になっています。気密性を保つ層を閉じるジッパーは赤く着色されており、空気漏れを起こさないためには、白くマーキングされている位置までジッパーをしっかり閉める必要があるとのこと。野口さんは、実際の着用後には両手首と股の部分でしっかりジッパーが閉められているか、リークチェックを行うと話しています。

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背面はこんな感じ。宇宙船が着水する際の衝撃を緩和するためには臀部(でんぶ)を含めた背面部がいかにスムーズであるかが重要であるため、背面部分は平らになっています。

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イヤホンはインナーイヤー型で、宇宙服とは別に装着。

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マイクは宇宙服の内側、左右に1つずつ付いているとのこと。

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イヤホン、マイクはすべて右足部分にあるコネクターを介し、宇宙船に接続されます。

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コネクターのカバーを外すとこんな感じ。左側の小さい丸が緊急用の酸素を注入する部分、右側の角丸が冷却用の空気を注入する部分、下の黄色い金属部分が電気系コネクターです。

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野口さんは後日、実際にこの宇宙服を着用する様子を公開すると話しています。

ちなみにISSの船外活動用の宇宙服は以下。野口さんは以下の宇宙服を着用し、2021年3月には通算4度目となる、6時間56分に及ぶ船外活動を行いました。野口さんはその時の様子を語る映像も公開しています。

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野口さんはこの他にも、ISS内での普段の生活を語る動画や、実験の様子を撮影した映像などを、自身のYouTubeチャンネルで多数公開しています。なお、撮影・編集はすべて自分の手で行っているそうです。

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