
5月26日(金)に開幕するモナコGP。アストンマーチンのフェルナンド・アロンソは、そのコースレイアウトによってレッドブルの優位性が減ると予想される今回のレースで「他のどの週末よりも攻める」と誓っている。
今季アストンマーチンに加入したアロンソは、5レースで3位表彰台を4回獲得。チームもコンストラクターズランキングでレッドブルから122ポイント差の2番手に位置している。
レッドブルはここまで全戦全勝と、完璧なシーズン序盤を過ごしている。ただ、レースではオーバーテイクが難しいモナコGPでは、予選結果やレース展開次第で今季3人目のウィナーが誕生する可能性がある。
加えて、モナコGPの週末は雨の予報となっており、レッドブル勢が連勝記録を維持する上で新たな試練となるかもしれない。
レース週末に先立って行なわれた記者会見で、アロンソはウェットレースかドライレースとなるかということについては「気にしない」と答えた一方、モナコで2013年以来の勝利を狙う自信のほどを尋ねられ、次のように答えている。
「正直なところ、他のレースと同じように考えている」
「僕らはモナコで一番強いと思っている訳ではないよ。市街地サーキットのバクー(アゼルバイジャンGP)から大きな変化はないと思っている。マイアミGPからもね」
「バクーではフェラーリが傑出していたから、彼らはここでも素晴らしい週末を過ごせるかもしれないね」
「でも、僕が『レースに勝てると思ってここに来ていない』と言ったら嘘になる。チャンスは一度切りだからね」
「モナコやシンガポールは、フリー走行で自信をつけて、どんどんウォールにマシンを近づけていく必要がある、特殊なサーキットなんだ」
「でも、そうだね。僕は他のどの週末よりも攻めていくよ」
アロンソはまた、レッドブル勢に起こりうる信頼性トラブルが、モナコでの勝利を掴むチャンスになると考えており、優勝候補筆頭のマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスのふたりに「何が起こるか分からない」と語っている。
「彼らは他の誰よりも優れていると思うし、より良い仕事をして、シーズンを支配している。彼らはそれに値する」とアロンソは言う。
「僕らとしては、今自分たちが成し遂げているものは、ただの棚ぼただ。このポジションにいられるとは思っていなかったから、毎週末を楽しんでいるよ」
「でも、今回のような週末は何度かあるし、勝つためにここへ来たんだ」
「もしかしたら、僕らにとって最悪の週末になって、ポイント獲得を逃すかもしれない。どうなるか分からないよ」
「ここはとても特殊なサーキットだ。でも、こういう一度きりのチャンスは最大限に活かさないとね」
「サウジアラビアGPの予選Q2ではマックスのギヤボックスにトラブルが起きたし、オーストラリアGPではチェコ(ペレスの愛称)のマシンにフリー走行と予選の間でずっと問題があった」
「もしそういうことが決勝で起きたら、一気に差が縮まり、より面白い展開になる。シーズンは長いから、諦めないよ」
Alex Kalinauckas