
特別展「本阿弥光悦の大宇宙」で音声ガイドを務める中谷美紀(左)。右は松嶋雅人氏
女優中谷美紀(47)が21日、東京国立博物館平成館で、特別展「本阿弥光悦の大宇宙」(来年1月16日から開催)トークセッションに出席した。同展で音声ガイドを務める。
フジテレビ系ドラマ「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」(月曜午後9時)でトリプル主演しており「昨日も夜中の1時まで撮影しておりました」と明かした。明けてこの日の午前に音声ガイドの録音をしたという。多忙な中での収録だったが「光悦は大好きな芸術家で、尊敬するアーティストの展覧会に携われるのは光栄の極みです」と喜んだ。
同館学芸企画部長の松嶋雅人氏とトークを展開した。光悦のイメージについて「非常にイノベーティブで、現代の方に例えると、アップルのスティーブ・ジョブズのような方だと思います。私にとっては」と表現した。
また、光悦のしたためた書についても「本当に素晴らしいですよね」と感嘆し、「私外国でサインをするときは、外国の方はマネできないと思うので漢字でサインするんです。その時に『なんてすてきなの』と言われて。だから、結婚する時にフェヒナー姓ではなく中谷姓を残しました。選択的夫婦別姓なんですけど」と笑顔でエピソードを明かした。18年にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のドイツ人ビオラ奏者、ティロ・フェヒナー氏と結婚している。
また「今はものづくりだけではなくことづくりが注目されていると思います。このチャンスに、春画展なんていかがですか?」と松嶋氏に提案するシーンも。「これをきっかけにお若い方にもたくさん来ていただけると思うし、外国の方もたくさんいらっしゃると信じておりますので」と力説した。「いらっしゃってる記者の皆さまのペンの力で、ぜひ日本の美しい美術を守っていただければと思います」とアピールした。