
台風「マーワー」の影響で倒れた木=25日、米領グアム・ジョーニャ/Adam Brown/AP
(CNN) 非常に強い台風「マーワー」の影響でグアム島がハリケーン級の暴風と豪雨に見舞われ、停電や断水などの被害が広がっている。
グアムに出されていた台風警報は現地時間の25日午後5時に解除された。しかしまだ強風は続いており、知事は状況が改善するまで外出を控えるよう住民に呼びかけている。
台風の目は現地時間の24日夜、グアムの北部を通過した。
知事が25日にCNNに語ったところでは、死者や重傷者は報告されていない。相当の被害があり、洪水が発生しているものの、当初危惧していたような状況にはならなかったとしている。
グアム中部バリガダ在住のジャーナリスト、ジーナ・ライリーさんは、水の供給に支障が出ている地区があると話し、「私は20年前からここに住んでいるけれど、今回は私が経験した中で最強だった」と語った。
電力会社は25日、停電の復旧作業を続けていることを明らかにした。24日の時点で停電を免れたのは約5万2000戸のうち1000戸にとどまっており、グアムメモリアル病院は予備発電機で運営を続けた。
台風は発達を続け、カテゴリー5の最強ハリケーンに相当する風速約78メートル、最大瞬間風速約92メートルに達している。
グアムでは所によって24時間の雨量が500ミリを超え、北部のデデドでは約622ミリ、西部の沿岸部ピティでは約560ミリを観測した。
グアムを離れた台風は西北西に進み、フィリピンや台湾に接近。今後12~24時間で勢力が強まると予想されている。