『呪術廻戦』2巻がカマしてきた!ストーリーがぶっ壊れないか心配「パンダをパンダで済ませるつもりか」

『呪術廻戦』2巻がカマしてきた!ストーリーがぶっ壊れないか心配「パンダをパンダで済ませるつもりか」

  • QJWeb クイックジャパンウェブ
  • 更新日:2021/04/19
No image

『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載中のマンガ『呪術廻戦』(作・芥見下々)2巻のキーワードは“カマし”だ。大人気作品の映画公開(今年の冬らしい)を待ちながら、『ジャンプ』大好きライター・さわだが、1巻から隔週で読み直していきます。『アメトーーク!』(テレビ朝日)「マンガ大好き芸人」(4/16放送)でも大人気でしたね。

【関連】『呪術廻戦』映画を待ちながら1巻から読み直す「第1話から傑作」感がないのが逆にすごい

「最強」五条悟!

『呪術廻戦』第2巻は、ストーリーがぶっ壊れないか心配させてくる。

ストーリーを構築したのが1巻なら、2巻がしたのは“カマし”だと思う。僕がこの記事で使う“カマし”は、「あと先の調整は難しいけど、とりあえずでっかいインパクトを与える」という意味だ。

いや、『呪術廻戦』は1巻からだいぶカマしたマンガだとは思うけど、それにしても2巻は激しい。細やかな伏線、綿密に練られた裏設定、というよりは、読者の「これからどうすんの!? ストーリーぶっ壊れないか心配なんだけど!?」という感情を揺さぶってきている。

「大丈夫、僕最強だから」

『NARUTO』のカカシ、『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』のパパスなど、序盤から場違いなほどに強いキャラクターの登場は王道パターンではあるが、五条悟ほど明確に「最強」なキャラは珍しい。

インフレし過ぎじゃねーか!?

五条は、主人公・虎杖悠仁(いたどり・ゆうじ)が通う東京都立呪術高等専門学校の教師。上記のセリフは、1巻で虎杖が自身の中に巣食う呪い・両面宿儺(りょうめんすくな)と入れ替わる際に、五条が言ったモノ。事実、五条の能力は「自分と他者の間に無限を作る」であり、特殊能力系漫画史上でもなかなかお目にかかれないスペシャルな能力だ。

「僕最強だから」は、虎杖を安心させるための「すごく強いから大丈夫」という意味ではなく、「この世界(マンガ)で1番強い」という情報を発しただけのような言い方だった。虎杖はもちろん、読者にも向けられたセリフではあるが、作者の芥見下々にとっても定義づけのような意味があったのではないだろうか。五条がテッペンで、その他がどう動くかの物語。そう宣言したとも受け取れる。

そんな“最強”五条悟が、2巻で早くも本格的なバトルシーンを披露する。しかも相手は、虎杖を圧倒した特級呪霊を子供扱いした両面宿儺(このときは呪力が10分の1程度と見られる)の数倍強いとされる漏瑚(じょうご)。まぁつまり、虎杖目線で超格上の超格上の超格上といったところだ。

しかし五条は、そんな漏瑚との一戦を虎杖の授業の一環にしてしまう。自らの能力の説明や領域展開など、バトルのルール説明に使ったのだ。ただ強さを提示するだけでなく、最強としての余裕まで見せる。虎杖という読者にとっての“基準”を大幅に飛び越えるバトルを展開して、「インフレし過ぎじゃねーか!?」と心配に近いレベルのインパクトを作り上げたのだ。これはだいぶ“カマし”てる。

『劇場版 呪術廻戦 0』解禁映像

語彙がオニギリの具しかない呪言師

2巻で初登場した呪術高専の先輩たちもかなりカマしてる。虎杖、伏黒恵(ふしぐろ・めぐみ)、釘崎野薔薇(くぎさき・のばら)の先輩なのだからどれだけすごい奴らなのかと思ったら、出てきたのはパンダと、語彙がオニギリの具しかない呪言師・狗巻棘(いぬまき・とげ)だった。

No image

『呪術廻戦』<2巻>芥見下々/集英社(8〜16話)

オニギリの具しかしゃべれないってどういうこと? 疑問は一切解決されないまま、シーンは切り替わってしまう。まぁ狗巻に関しては、「思いっきりぶっ飛んだキャラクター」ということでなんとか飲み込めるが、パンダに関してはまるで意味がわからない。

本当にパンダなのか、パンダの着ぐるみを着た人間なのか、着ぐるみが意思を持って動いているのか、それともパンダそっくりに見える人間なのか。「~だパン!」などと変な言葉遣いをしてくれたらギリ理解できるが、「スマンな 喪中に」と常識人的な気遣いを見せたり、なんならツッコミ役感すら漂わせている。

野薔薇が「パンダをパンダで済ませるつもりか」と疑問をこぼしているが、本当にそのとおりでこのままスルーできるわけがない。なのにちゃんとは触れずに、ストーリーはどんどん展開していく。強さのインフレだけでなく、キャラ設定の振れ幅についても、本当に2巻はカマしてきた巻だ。

どんな女がタイプだ

強いインパクトを残しまくった2巻だったが、パンダにしてもオニギリ先輩にしても、あとにキッチリと納得のいく回収を見せるシーンがある。カマすだけカマして放っておくマンガは意外とあるが、こういうところでまじめに取り組んでくれると、『呪術廻戦』への信用につながる。

インパクトがあればあるほど、ちゃんと畳めるのか心配になるのが読者心理。そういう意味では、これからどれだけカマしてきたとしても、結末を信じて待てるのは、読者として本当にありがたいことだ。“最強”五条悟をどうするの? そういう楽しみを持てる巻でもあった。

「どんな女がタイプだ 因みに俺は 身長(タッパ)と尻(ケツ)が デカイ女がタイプです」

ちなみに2巻のラストは、呪術高専京都校の3年・東堂葵のこのセリフがラスト。ブチギレ寸前、今にも襲いかかってきそうな東堂の口から出た状況とミスマッチな言葉と、最後の「です」の丁寧さがたまらない。

さわだ

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加