JAL地上係員、ゴルフ場ラウンジで接客 社員発案、航空以外の新事業スタート

JAL地上係員、ゴルフ場ラウンジで接客 社員発案、航空以外の新事業スタート

  • Aviation Wire
  • 更新日:2022/06/23

日本航空(JAL/JL、9201)グループで羽田と成田の旅客サービス業務を請け負うJALスカイは6月23日、社員が発案した航空以外の新規事業をスタートさせた。航空業界の魅力を広く伝えるのを目的としたもので、第1弾はゴルフ場の来場客へ接遇サービスを提供し、有料VIPラウンジの利用客を空港ラウンジと同様にもてなす。

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VIPラウンジ「ダイヤモンドボックス」で接遇するJALスカイの地上係員(右)=22年6月23日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

—記事の概要—
・飲み物・接客サービス提供
・ベテラン・若手融合で接遇
・グループで収益多角化へ

飲み物・接客サービス提供

接遇サービスを提供するのは、23日から26日まで千葉・袖ケ浦市のカメリアヒルズカントリークラブで開催されるJLPGA(日本女子プロゴルフ協会)ツアー「アース・モンダミンカップ2022」。アース製薬(4985)が主催するもので、18番グリーン横で観戦できるVIPラウンジ「ダイヤモンドボックス」の利用客に飲み物や接客サービスを提供する。

JALスカイのスタッフは、ダイヤモンドボックスの利用客を席へ案内し、オーダーを受けた飲み物を運ぶ。食事はホテル椿山荘東京(東京・文京区)の料理をビュッフェで用意するため、利用客が自分で受け取る。

普段は羽田空港で地上係員として働くJALスカイのスタッフ10人が、ダイヤモンドボックスでの接遇に携わる。23日と24日の平日は7人ずつ、25日と26日の週末は10人がフル稼働する。このうち2人は、接遇スキルが高いことを示すアルメリアの花をデザインした銀バッチを付けた地上係員となる。

ダイヤモンドボックスは1日平均100人前後が利用し、週末は100人を上回る。

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JALスカイの地上係員が接遇を提供するVIPラウンジ「ダイヤモンドボックス」の内部=22年6月23日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

ベテラン・若手融合で接遇

新規事業を発案したのは、JALスカイ羽田事業所 空港オペレーション スーパーバイザーの佐藤奈美子さん。普段は羽田空港で地上係員として勤務しゴルフが趣味の佐藤さんは、同僚の伏木絵里さんとプライベートでゴルフ場を訪れ、昨年の同カップを観戦したときに新規事業を思いついたという。

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新規事業を発案したJALスカイの佐藤さん(右)とメンバーを選定した伏木さん=22年6月23日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

接遇に携わるメンバーは、佐藤さんと伏木さんが中心となって選定した。佐藤さんはメンバー構成について、4日間通しで携わる7人はスキルの高いベテランで、週末に加わる3人のうち2人は入社3年目の若手社員と説明。若手社員は普段、先輩の接客を見る機会が少ないことから「教育の一環」(佐藤さん)としてメンバーを選定したようだ。

佐藤さんらは普段、羽田空港のカウンターや搭乗口、ラウンジなどを職場としている。初日の接遇を終えた佐藤さんは「お客さまとゴルフの話題を中心にお話しし、楽しく接客できた」と振り返り、いつもとは違う仕事内容に手応えを感じた様子だった。

アース製薬の大塚達也会長も初日の接遇を視察したようで、同社によると、大塚会長はJALスカイの接遇について「お願いして良かった」と述べていたという。

グループで収益多角化へ

新規事業のコンテストは、JALスカイ社内で600件の応募があった。このうち佐藤さんが発案した今回のものが最優秀賞を獲得し、事業化の第1弾に選ばれた。

今後は佐藤さん発案の企画以外も事業化を目指し、準備を進める。5月に即日完売となったフライトシミュレーター体験もJALの運航事業本部による新規事業の1つで、JALグループ全体で収益の多角化を目指す。

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JALスカイの地上係員が接遇を提供するVIPラウンジ「ダイヤモンドボックス」=22年6月23日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

Yusuke KOHASE

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