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G党は今度こそ、信じてもいいのでしょうか?
巨人・小林誠司捕手のバットが止まりません。3月15日のソフトバンク戦(PayPayドーム)では1-1の8回、元巨人の古川から148キロのストレートを振り抜き、左翼席へアーチ。オープン戦今季1号は鷹を倒すV弾となり、この日は2安打でオープン戦の打率は驚異の4割2分9厘(15日時点)となりました。
【動画】今年は活躍が期待される小林のオープン戦1号弾をチェック
過去3年間の公式戦打率は2020年が5分6厘、21年が9分3厘、そして昨季が1割4分8厘の超・低空飛行だっただけに、巨人ファンの歓喜がSNS上で爆発。「世界のKOBAYASHI」「小林ホームラン」がトレンド入りしたのも無理はありません。
巨人担当記者が言います。
「打率について近年、首脳陣からは『せめて身長(178)ぐらいは打ってくれ』と嘆き節が聞こえていましたが、34歳シーズンでようやく覚醒ではと期待が高まる一方です。巨人の正捕手は侍ジャパンの大城卓三ですが、代表戦ではなかなかマスクをかぶる機会もなく、実戦感覚が足りないのではと危惧されます。特に菅野智之投手との『スガコバ』バッテリーは息もピッタリなので、菅野が開幕投手なら、小林が開幕マスクをかぶる可能性もゼロではありません」
変身の裏側には、新加入した大久保博元打撃チーフコーチの存在も大きいと言われています。
「デーブさんはいい意味で先入観がない。『小林=打てない』という固定観念を排除して、楽しく激しく打撃練習へと取り組ませているのが印象的です。昨秋から『打つポイントを前に』とアドバイスして、小林も前向きに取り組んでいる。小林の打撃が上向けば、おのずとデーブさんの評価も高まることでしょう」
一抹の不安もあります。小林と言えば「ミスター・マーチ」。打撃のピークが3月に来るのは今に始まったことではないというのです。
「17年のWBCではチームトップの打率4割5分をマークしたことから、野球ファンに『世界のKOBAYASHI』と呼ばれるようになった。でもあの年は結局、打率2割6厘とバットは振るわず。つまり、まだ喜ぶのは早いということです。この世界はオープン戦で打っても一銭にもなりませんからね」
どんなに結果が出なくても、いつか小林ならやってくれるはず。巨人ファンの間ではそんな「小林幻想」があるのも事実です。
春の珍事か、あるいは覚醒か。その答えは3月31日の開幕以降の成績を見るしかなさそうです。
戦え、コバヤシ!
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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