
アメリカに逆転負けを喫し、肩を落とすベネズエラ代表(撮影・吉澤敬太)
「WBC準々決勝、アメリカ代表9-7ベネズエラ代表」(18日、マイアミ)
連覇を狙うアメリカが劇的な逆転劇で4強入りを決めた。13年優勝で、今大会ブックメーカー1番人気となっていたドミニカ共和国、2大会連続準優勝のプエルトリコがいた“死の組”と呼ばれたD組を首位通過してきた“台風の目”ベネズエラは、無念の逆転負けで3大会ぶりの4強入りを逃した。
試合は米国が初回に3点を先制したが、その裏にベネズエラがアラエスの2ランで反撃。五回には一挙4点を挙げて、逆転した。その後、七回にはアラエスのこの日、2本目の本塁打で突き放した。
しかし、2点リードの八回、2四死球と安打で米国に無死満塁の好機を作られると、代わったばかりのベネズエラの6番手ブラチョが、T・ターナーにグランドスラムを被弾。米国ナインはベンチを飛び出して大歓喜。スタジアムは米国ファンの歓声と、ベネズエラファンの悲鳴に包まれた。