【Kazuquoママの銀座の夜話】銀座に集う若者たちへの期待

【Kazuquoママの銀座の夜話】銀座に集う若者たちへの期待

  • @DIME
  • 更新日:2020/10/17
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みなさん、お元気ですか?私は、瀕死の白鳥のようではありますが、銀座で頑張っております。居住地域に近い飲食街は、だいぶお客様が戻ってきていると話を聞きますが、銀座は、わざわざ来ていただく街。時短営業要請中同様、寂しい状況が続いております・・・。

そんな状況下ですが、週末になると、非常に賑やかになるエリアがあります。それは『コリドー街』。コリドー街とは、有楽町駅と新橋駅を結ぶJR線の高架下付近の飲食街のことを指すのですが、激安店や高級店というよりは、ちょっとお洒落なカジュアル店が軒を連ねるといった街で、以前は、丸の内や日比谷界隈のテレビドラマで見るような、ビジネスマンやOLたちが集うスマートなイメージの街でした。

しかし、最近の呼び名は『ナンパ通り』。若年層が集い、男女の出会いの街となっているの。それはスマートなビジネスマンやOLが集うわけだから、以前から、男女の出会いの場だったかもしれないけど、通りすがりの人を手当たり次第声をかけてナンパをするような光景は見られなかったわね。

銀座ルームの女性客の中にも、コリドー街でナンパされた経験のある人がいたの。彼女は、通りすがりの殿方に声をかけられたからと喜ぶタイプじゃないのだけど、とっても綺麗な30代ビジネスウーマン。淑女と知り合いたい殿方が放っておくわけがないわね。

彼女の話ではね、声をかけてくるまではいいのだけど、無視して歩いていると、彼女の前に自分の荷物を投げ込んでくるんですって!やるわね〜!。一応、スーツを着たビジネスマン風のスマートな殿方だそうよ。その荷物を踏んづけるわけにもいかないので、立ちどまると、数人の殿方がしつこくナンパしてくるんですって。銀座に集う殿方には、まず見られない行為ね。淑女に気遣い、優しくエスコートできる殿方が素敵だと私は思うけど。

コリドー街でお見合いパーティー!

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そんな話を聞いたので、とある金曜日、営業終了後、お客様と夜食を食べに行こうということになったので、コリドー街近くのイタリアンレストランに行ってみたのです。

道すがら見る光景は、想像を超えていたわ。コロナ禍であるわけですが、『蜜を避ける』などという言葉は死語のごとく、全く気にする気配もない、若者がギュウギュウ詰めの店がたーくさん!それに、道端に女の子が立ち並んでいるの。言葉を選ばず言わせてもらえば、そん光景は、まさにメイン通りに立つ「陽気な立ちんぼ」。女性がナンパされるのを待っているのかしらね。正直、そんなコリドー街で楽しむことは、今の私には難しいなと思いました。

そんなコリドー街を通り過ぎ、深夜まで営業していて、よく訪れた某大箱イタリアンレストランに到着。店内は相当賑やかで『蜜!』という言葉がすぐ頭に思い浮かびました。顔なじみの店長が、私たちに気づき『かずこママ!お久しぶりです!』と笑顔で迎えてくれたの。若者たちであふれる店内。たぶん私たち御一行が最高齢?という感じ。店内中央のお席に案内されたので、周囲をぐるっと見回すと、あることに気づいたの。

『すべてのテーブルが、男女同数。えっ、まるでお見合いパーティ?』

もしやと思い、店長に尋ねると

『ママのおっしゃる通りです。ほとんどがコリドー街でナンパで知り合った男女ですよ。以前はクラブの同伴とかアフターとかでもっと大人な雰囲気だったのですが、そんなお客様がコロナでいなくなってしまい、今は、ここなら、席もたくさんあるし、ご飯も食べられて、ワインも飲めますしね、ほぼ若者になってしましまいた。でも人間観察すると面白いですけどね。』

と話す。続けて店長がこんなことを言うの。

「ママ、ちょっと驚くかもしれないですけど、話を聞いていると、地方から来てる女の子が沢山いるんですよ。大学生もリモートで暇じゃないですか。そんな若い女子の間で、ちょっとした観光スポットになってるようなんです。ようするに、ナンパされに来てるんですよ。コリドーに激安店はないので、貧乏男子はまずいないし、ビジネスマンと遭遇する確率が高いから、ナンパされれば、ただで飲めるし、あわよくば、宿泊代も浮きますしね。だから、終電すぎてもこんなに混んでるんですよ。」

なるほど・・・と思いながら、貧乏男子はますます女子と知り合いにくい世の中になるのかしら・・・と心配にもなりましたがね。話を戻して『えーっ!』と正直なところ驚く自分がおりますが、冷静に考えると、これが若さなんじゃないかと思うんです。数年前、草食系男子なんて言葉が流行りましたが、ここに、そんな『草食系男子』はひとりもいないし、『肉食系男女』しかいないわけです。男女がこんなに『欲』に正直でいる姿がほほ笑ましいなと思うほど。これって不謹慎かしら。

悪いことをしていると言えるのか?

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読者の皆様の中には「このコロナ禍で大変なときに、蜜も気にしないで!」「若者は悪!」なんてことを思うか方もいることでしょう。確かに、感染拡大防止に対する配慮は重要ですが、その反面、こんなエネルギッシュな若者たちが、こんなにたくさんいることに安堵している自分もいたんです。この若者たちのパワーや衝動を否定することは簡単。わたしは、このパワーを社会活用する方法を生み出せるか否かが私たち大人にとって大切なのではないかと思います。

私たちだって、若いころ、はちゃめちゃやってたじゃないですか!今は見ない「一気飲み」や「急性アルコール中毒による救急搬送」。そんな私たちを見て、周囲の大人たちは「若者がばかなことやって!」なんて冷ややかな目で見ていたと思うんですよ。大人の常識で押さえつけられないのが「若者たち」のはず。SNSが発達するなか、世の中の監視が以前より厳しくなっていて、周囲にどう思われるかがとっても気になる時代。あわよくば、若者たちを押さえつけてしまっているかもしれません。

若者の後先考えない衝動的行動は、若者の特権。私は、そんな若者たちの衝動を寛容に受け止めながら、時に生き方を諭して学びを与えられるような銀座のママでいたいと思うのであります。が・・・この日、若者たちにまぎれて、おじさんやおばさんたちが、2時まで飲んだくれて、騒いでいたのだから、この方が問題かもしれないわね・・・。猛烈反省・・・。

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文/Kazuquo

自治医科大学付属病院にてリハビリテーション医療に携わったのち、 福祉住環境開発のために、住宅メーカーへ転職。その後独立し、PR会社、VIPトラベル専門の旅行会社「コスモクラーツトラベル」などを経営しながら,銀座の会員制バー「銀座ルーム」のママとして日々、銀座のカウンター越しに日本社会の行く末を見守っている。

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