文系の一発逆転!あなたの仕事を加速する「数学コトバ」の使い方

文系の一発逆転!あなたの仕事を加速する「数学コトバ」の使い方

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  • 更新日:2020/09/16
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ビジネスにおいて与えられた仕事をこなすのは当たり前のことで、なかなか評価に繋がりません。必要なのは、課題を見つけ説明し解決する力。そんな論理的思考力は「数学コトバ」を意識的に使うことで身に付け、磨くことができると、メルマガ『深沢真太郎の「稼ぐ力がつく! 数学的思考の授業」』著者の深沢真太郎さんは解説します。本来、言葉の使い方を学ぶのが数学だと語る深沢さんが、「数学コトバ」とはどんなものか、台形の面積の求め方からわかりやすく論理的に説明しています。

言葉の使い方だけで数学的思考を手にする

さっそくですが、次の文章を読んでみてください。「数学とは言葉の使い方を学ぶ学問である」。さて、あなたの感想は?ピンとくる方もいれば、「??」な方もいるでしょう。特に多いのが、「え?それは国語でしょ?」という反応です。

数学:数字の使い方を学ぶ(計算手法を学ぶ)
国語:言葉の使い方を学ぶ
実はそんな認識でいる大人の方が多いのです。私の定義はそうではありません。数学とは、言葉の使い方を学ぶ学問なのです。

例えば台形の面積はどう求めるでしょう?(懐かしい)
台形の面積=(上辺+下辺)×高さ÷2
そう習った方がほとんどだと思います。もちろんこの公式は正しい。だからこの公式に当てはめて計算をすればあなたは正解を手にします。でもそれって、数学をしていることになるのでしょうか?私は「NO」と考えます。それは数学ではなく、単なる作業。指示された通りの作業をこなした。ただそれだけです。

では台形の面積はどう求めるか。

台形に対角線を1本引くと、この図形は2つの三角形に分かれます。 ↓ 三角形の面積は、「底辺×高さ÷2」であることはご存知でしょう。 ↓ 2つの三角形をそれぞれAとBとすると ↓ 三角形Aの面積「Aの底辺×高さ÷2」 ↓ 三角形Bの面積「Bの底辺×高さ÷2」 ↓ 台形の面積は(上辺+下辺)×高さ÷2

こう考えることができる。私に言わせればこれが数学。ここまでが数学。伝わるでしょうか。実は上記の矢印(↓)は言葉です。具体的には、接続詞といったものが多いでしょう。確認してみます。

台形に対角線を1本引くと、この図形は2つの三角形に分かれます。 ↓(さらに) 三角形の面積は、「底辺×高さ÷2」であることはご存知でしょう。 ↓(そこで) 2つの三角形をそれぞれAとBとする ↓(すると) 三角形Aの面積「Aの底辺×高さ÷2」 ↓(一方で) 三角形Bの面積「Bの底辺×高さ÷2」 ↓(ゆえに) 台形の面積は(上辺+下辺)×高さ÷2

数学とは、このように接続詞にあたる矢印(↓)でつなげ、論理構築をし、矛盾ない解を導く訓練をする学問です。計算なんて作業に過ぎない。本質はあくまで言葉。言葉の使い方を学ぶ学問。そろそろ、あなたにも伝わったでしょうか。

さて、なぜ私はビジネスパーソンの皆さんにこんな話をしているのか。皆さんは今さら数学の勉強ができるようになりたいでしょうか?おそらくほとんどの方が「NO」と答えるでしょう。それでいいと思います。今から「勉強」ができても意味がない。

では皆さんは今から数学的な思考を身につけたいと思うでしょうか?おそらく多くの方が躊躇いながら「まあYES」と答えるのではないでしょうか。それはなぜか。

数学という学問を学ぶことで身に付く頭の使い方(思考力と言ってもいい)は、人生やビジネスにおいて難題を前にしたときに役立つことを、なんとなくではあるけれどわかっているからです。そしてそれは、「その通り」です。

先ほどの台形の話。台形を構造化し、面積の求め方を矢印(↓)で論理構築して説明しています。問題を構造化し、解決方法を論理的に説明する。すべてのビジネスパーソンが、明日必要なことですよね。

例えばなぜあなたの会社は売り上げが伸びないのか。その問題を構造化し、根本的な問題を発見し、それをどう解決するか論理的に説明する。そのときあなたがすることは、先ほどの台形の話で私が示したことと同じなのです。

そろそろ結論に向かいましょう。これだけやっていただければ、あなたは数学的な思考が身につきます。
※言葉の使い方を覚えましょう
※主に使って欲しい言葉は以下の通りです

定義する

ゆえに

さらに

一方で

または

そこで

あるいは

仮に

矛盾する

これらは数学で欠かせない言葉です。だから私はこれらを「数学コトバ」とオリジナルのネーミンングにして、ビジネスパーソンに活用を推奨しています。2017年には講談社から書籍も発表。計算しなくても数学的思考が身に付く方法として、良くも悪くも反響をいただきました。
『数学的に考える力をつける本』(講談社)

ちなみに悪い反響とは、「こんなのは数学じゃない」的なものでした。知らんがな(笑)。100人いれば100通りの数学があります。「This is Mathematics」なんてものは存在しません。受け取る側(学ぶ側)が選択すればいいだけのことです。…おっとごめんなさい、脱線してしまいました。

申し上げたいのは、「数学コトバ」を日常で使いましょうということ。「それだけ?」と思うかもしれませんが、それだけです。それだけで、あなたの頭は数学的な思考をしてくれるようになります。

なぜ数学を正しく学んだ人は論理的なのか。それは数学の問題を通じて「数学コトバ」を徹底的に使ったからです。あなたは(おそらく)数学をそれほど勉強しなかったはず。だからといって今から参考書で数学のお勉強をするなんてイヤですよね。もちろんそんなことをする必要はない。計算なんてする必要もない。仕事で、プライベートで、「数学コトバ」を使っていれば、それは数学という学問をしていることと同じことなのです。

当然ですが、これは実際にやり続けないと効果は出ません(提案としては斬新かもしれませんが、残念ながら魔法ではありません)。できるだけ自分でテーマ設定をして、コーヒーなどを相棒に頭を使ってみることです。例えばこんなお題はどうでしょう。

Q1.あなたの給与をUPさせるお願いを社長にしてください
Q2.あなたの仕事の魅力や価値を学生に説明してください
Q3.「人生において大切なもの」をテーマに結論とその理由を説明してください

なんでもあり。いくらでもお題は作れますね。とにかく以下の言葉を使うことをルールにします。

定義する

ゆえに

さらに

一方で

または

そこで

あるいは

仮に

矛盾する

もしQ1で社長が納得したら、Q2で学生が理解できたら、Q3で相手が「なるほど」と言ったら、あなたは数学の証明問題をやっている時と同じ行為をしたことになるのです。計算をまったくせず、言葉だけで数学の学び直しをする。数学的な思考回路を手にしてしまう。さあ、やってみてください!

最後に余談。上述した拙著『数学的に考える力をつける本』(講談社)は今年の6月(予定)に三笠書房さんから文庫版で復活します。タイトルやカバーが変わるので、新しい顔としてまた世の中に出ることに。また賛否があるんだろうな(笑)まあ話題になるのはいいこと。皆さんもぜひ読んでいただき、感想を伝えてくれると嬉しいです。

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