友だちの定義とは何か?男性だけじゃない、「友だちがいない」と焦る40代女性たちの声

友だちの定義とは何か?男性だけじゃない、「友だちがいない」と焦る40代女性たちの声

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  • 更新日:2022/06/23
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「友だち」がいるのは当たり前なのだろうか? そもそも何をもって「友だち」と定義するのか。ここでは、友人関係について悩む40代女性の声を届けたい。

友だちがいない40代独身男性の声に続き、40代女性たちの声も届けたい。そもそも「友だちがいるのは当たり前」だと思われがちだが、実際には「友だちがいない」と嘆いている人も少なくないのだ。何をもって「友だち」と定義するのか、そこには個人差もありそうだ。

40代独身、悩みを話せる友人がいない

勤続20年、独身のヨウコさん(43歳)は、社内に「仲間」はいると感じている。

「協力し合って仕事をし、ある目標に達するようがんばっていく仲間はいます。でも個人の生活に戻ったとき、ふっと悩みを話したり愚痴ったり、あるいはバカ話をして笑ったりするような友だちがいないんです。学生時代の友人はほとんどが既婚だし、会う機会もほとんどありません」

スポーツジムにも通っていて、その場で会えば話す人はいるが、帰りに食事をするとか待ち合わせてどこかへ一緒に行くような友人はいない。

「そもそも私はひとりで行動することが多かったし、それをよしとしていたところもあるんです。映画も芝居もひとりで行ったほうが気楽だし。だけど最近、それはなんだか寂しいことなのではなかろうかと思い始めたんですよね」

分かち合いたい欲求が募っているのかもしれないとヨウコさんは苦笑した。ひとりで行動するのは確かに気楽だ。待ち合わせの面倒くささもないし、帰りに食事などしたくない気分のときもあるだろう。

「今の時代、ひとりでいても変な目で見られることはなくなったけど、前にはなかった寂しさを感じるようになりました。私はひとり暮らしだし、10年前に父を、3年前に母を亡くした。実家は遠いのですが、それでも母が生きているときは、たまにしか会わなくても寂しくなかった。母がいなくなって、孤独感が深くなりました。

それが友だちのいない寂しさにつながっているのかもしれません」

無理をせず、スポーツジムで親しくなれそうな人を見つけたら、帰りにお茶でもどう、と声をかけてみようかなとヨウコさんはつぶやいた。

40代既婚、ママ友関係でうんざりして……

31歳で結婚、33歳で長女を、その2年後に長男を出産したマリさん(44歳)。夫の出張が多かったこともあり、共働きでの子育ては無理と判断、長男出産を機に退職した。下の子が小学校に上がってからはパートで仕事をしてきた。

「子どもたちが幼稚園のときは近所のママ友さんもいたんですが、妙な派閥やら噂話が横行していたんですよ。古くからこの土地に住んでいる人たちと、新興住宅街に越してきた人たちとが分断している時期で、ママ友にもその余波があったと感じています。

うちは新興住宅街派だったので、『新しい住人はマナーがなってない』なんてよく言われていました。さすがに今は分断はほぼ解消されましたが。当時はそれもあって、ママ友とのつきあいが嫌でたまらなかった」

古くからの住人の中にボス的な女性がいたのも恐怖でしかなかったとマリさんは言う。そういう女性に追従する人もいれば、何も言わずに唯々諾々と従う人もいた。

「仲良くなれそうな共働きママを見つけて話しかけたら、『専業主婦は暇だからつきあいきれないわ』と言われたりもして。つらかったですね」

今はパート仲間にも恵まれて、日々、充実はしている。だが、あのころのことがトラウマのようになり、人に心を許せなくなっている。

パート仲間が少しでも他人の噂をしようものなら、彼女はすぐにその輪からはずれることにしているという。

「神経質になっているのは自分でもわかっています。でも感じるより先に体が動いてしまう。あれから友だちと呼べる人を作れなくなってしまった。当たり障りなく、誰にでも笑顔を振りまいていい人ぶっているのが私。だけど、それは恐怖感の裏返しなんです。このままでは本当に友だちになれる人を自ら排除することになってしまう」

マリさんは下の子が中学生になるのを待って、フルタイムで働こうと計画している。そのために秋から専門学校に通う予定だ。

「学校に行くまでには友だちができるような性格に変わりたいと、今、ちょっと焦っています。出産前、結婚前の自分を思い出すことから始めているところ。高校時代に仲良しだった友だちとも会う約束をしています。社交的だった自分を取り戻したいから」

友だちを作るのが目的ではなく、友だちを作れる性格に戻りたいというマリさん。つらい時期を乗り越えられたのだから、もう一度、本来の自分に戻ることも決してむずかしいことではないはずだ。

亀山 早苗プロフィール

フリーライター。明治大学文学部卒業。男女の人間模様を中心に20年以上にわたって取材を重ね、女性の生き方についての問題提起を続けている。恋愛や結婚・離婚、性の問題、貧困、ひきこもりなど幅広く執筆。趣味はくまモンの追っかけ、落語、歌舞伎など古典芸能鑑賞。
(文:亀山 早苗(恋愛ガイド))

亀山 早苗(恋愛ガイド)

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