◇大相撲初場所 3日目(2021年1月12日 両国国技館)

貴源治(手前)を寄り切りで下す王鵬(撮影・島崎 忠彦)
本名の納谷から改名した新十両の王鵬は貴源治を寄り切り、関取初白星を挙げた。
「とりあえず良かった」とホッとした表情。2日目までとは違い、準備運動のタイミングをつかみ「体が冷えずに土俵に行けた」のが勝因の一つ。立ち合いは頭で当たり右眉上から出血しながら左差し、右で抱え、まわしにこだわらずに前へ出た。
史上2位の優勝32回を誇る大横綱で祖父の大鵬を思わせる左四つ。「できるだけ(四つ相撲は)取らないようにしてます。自分が一番力が出るのは押し相撲なので」と反省も忘れなかった。