【今さら聞けない】「ルパン三世 カリオストロの城」が不朽の名作と言われる3つのワケ【#金ロー】

【今さら聞けない】「ルパン三世 カリオストロの城」が不朽の名作と言われる3つのワケ【#金ロー】

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  • 更新日:2020/11/20
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原作:モンキー・パンチ (c)TMS

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宮崎駿監督の長編映画デビュー作であり、数ある『ルパン三世』シリーズでも屈指の人気を誇る『ルパン三世 カリオストロの城』が11月20(金)「金曜ロードSHOW!」にて放送されます。

過去何度もテレビ放送され、近年では映画館でのリバイバル上映も果たしたこの映画はなぜ名作なのか、3つのポイントで説明します。

作品概要

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『ルパン三世 カリオストロの城』は1979年に公開された劇場用長編アニメ。幻のニセ札「ゴート札」を秘密裏に製造しているカリオストロ公国に囚われた少女、クラリスを救うためにルパン一味が活躍する物語で、監督に宮崎駿、作画監督に大塚康生、美術に小林七郎などアニメ界のレジェンドが揃った作品です。

世界のクリエイターを驚かせたアクションの数々

本作が不朽の名作とされた最大の要因は、何と言っても何度見ても色褪せない、カタルシスに満ちたアクションの数々。

わずか4カ月で製作され、スケジュールにも予算にも恵まれていたとは言えない本作ですが、冒頭のカーチェイスは、車の躍動感がまるで生きているかのように感じられほどにエネルギッシュで、いきなり観客の心をわしづかみにしてきます。

さらに、ルパンが塔から塔へと飛び移るシーンでは、超人的なジャンプを伸びやかに、かつコミカルに描き、宮崎アニメの心地よいダイナミズムを体現しています。クライマックスの時計塔でのルパンとカリオストロ伯爵との一騎打ちでは、時計の歯車を活用したユニークな戦いも魅力的。

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本作のそうした数々の名シーンは、宮崎監督の才能を世界に知らしめ、『トイストーリー』のジョン・ラセターなど多くのトップクリエイターに影響を与えました。

抜群のテンポで展開する飽きさせない物語

本作の魅力は、テンポの良い展開にもあります。開始冒頭、銀行強盗から逃げ出すルパンと次元から始まり、盗んだ金がニセ札であることがわかると、物語の目的はニセ札作りの中心への殴り込みであることが開始数分で判明。そして、5分程度経ったところで悪漢とのカーチェイスが始まり、ヒロインのクラリス登場とハイペースで物語が進行します。

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構成も非常によく練られており、ルパン、カリオストロ伯爵、銭形、そして不二子の4者が、それぞれの目的で動いており、一見すると複雑な構造になっていますが、各キャラクターの目的がわかりやすく描かれるため、混乱することはほとんどありません。むしろ、4つの勢力がどのように対立したり、協力したりするのか、状況に応じて変化していく点が大変にスリリングで、グイグイと物語に引き込まれていきます。

そして、囚われの姫を救い出すという王道の展開も気持ちよく、まさに血沸き肉躍る冒険活劇の王様の風格を持った作品です。

作品に奥深さを与える名セリフの数々

そして、本作には思わず引用したくなる印象的な名セリフが数多く散りばめられています。

最も有名な銭形に「やつはとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です」は、多くの人々の心を掴んだセリフとして有名ですが、他にも、不二子がルパンとの関係をクラリスから尋ねられた時に、「時には味方、時には敵、恋人だったこともあったかな」というセリフは、短いやり取りの中にルパンと不二子の長い関係をにおわせる深い含蓄を感じさせます。

そして、ルパンがクラリスに向かって言う「女の子は悪い魔法使いの力を信じるのに、泥棒の力を信じようとしなかった。その娘が信じてくれたなら泥棒は空を飛ぶことだって湖の水を飲みほすことだってできるのに」というセリフは、本作のロマンを象徴していると言えるでしょう。本作は、まさに数人の泥棒が一国の権力者に一泡吹かせる物語であり、まさにルパン三世という規格外の泥棒の力を堪能できる作品なのです。

分かりやすくロマンある冒険活劇、迫力と心地よさを兼ね備えたアニメ―ション、そしてそれらを印象的なセリフで彩ることで作品を奥深いものにしており、観る人を魅了する要素が、100分の上映時間に、非常に的確に整理された上で詰め込まれているから本作は不朽の名作と言われるようになったのです。

『ルパン三世 カリオストロの城』
(C)TMS

杉本穂高

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