読むと秋のフィールドへ飛び出したくなる、アウトドア関連の良書2選

読むと秋のフィールドへ飛び出したくなる、アウトドア関連の良書2選

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  • 更新日:2023/09/19

秋こそ野外活動が一番楽しい時季。チャレンジしたいこともたくさんあるはず。具体的なガイド本は当然参考になるし、極致を旅した冒険譚にも自然派暮らしのヒントがある。そんな2冊をご紹介。

BOOK 01

犬橇で実現する古の狩人たちのような旅

『裸の大地 第二部 犬橇事始』

角幡唯介著 集英社
¥2,530

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「もしかしたら百年前のイヌイットのように地図をもたずに、この地球最北の地を自在に動けるようになるかもしれない」。2014年から毎年グリーンランド北部のシオラパルク村を訪れ、5〜6か月ほど滞在して漂泊行に取り組む著者。極北の地で自在に動くための手段として、'19年からは犬橇を始めた。本書は、自分の犬を集め橇を作るところから犬橇行である程度の手応えを感じられるようになるまでが綴られている。

世の中の冒険の大半は目的地までの到達だが、著者はプロセスに重きを置く。いかに土地を知り、獲物を仕留めて自由に動き続けるか。そのための犬橇だ。ペット犬を飼うのとは全く違った関係性が現地にはあり、イヌイットと犬との関わり方に著者も倣う。自らのチームを結成すべく、10頭前後の犬を手に入れるため奔走するが、犬橇は今も生活の足として利用されており、譲ってもらえたのは年齢詐称?など訳ありな犬ばかり。それでも犬の個性や相性を見極め、時に裏切られながらも辛抱強く彼らとの信頼関係を築くのだった。

70歳までは現役で動きたい著者は今50代手前、社会的意義なしの自分のやりたいことを驀進し続ける。こちらの心にも火が付きそう。

BOOK 02

現役リバーガイド監修! パックラフト事始め

『はじめてのパックラフト A to Z』

山と溪谷社編
柴田大吾(みたけレースラフティングクラブ代表)技術監修
山と溪谷社 ¥2,420

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近年手軽さで人気を集めているパックラフト。本書は、湖や川などで安全に楽しむための指南書だ。パックラフトの特性、道具選び、服装、基本的なパドルワーク、レスキュースキル、ツーリングの楽しみ方まで収録。なかでも静水より難度がグンと上がる急流の解説に大半のボリュームを割いている。川の流れや危険箇所をイラストや写真で詳細に示す。残暑厳しい昨今、水辺を存分に楽しもう。

※構成/須藤ナオミ(BOOK)

(BE-PAL 2023年10月号より)

発売中のビーパル10月号は「積めるクルマはキャンプの味方」大特集!付録はチャムスコラボのスキットル

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発売中のBE-PAL(ビーパル)10月号では、大特集に『積めるクルマはキャンプの味方』、小特集に『人気ブランドCHUMSが愛される理由』ほか、特別付録として「CHUMS × BE-PAL ステンレス製“ブービーバード”スキットル」がついてくるなど、ボリューム満点の内容でお届けしています。
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