慣れない雪「帰る手段がない」 幹線道路通行止め、学校は終業繰り上げ

慣れない雪「帰る手段がない」 幹線道路通行止め、学校は終業繰り上げ

  • 大分合同新聞
  • 更新日:2023/01/25
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10年に1度とされる寒波が到来し、県内各地で雪が降った=24日午後5時49分、大分市末広町のJR大分駅前

今季最も強い寒波に見舞われた県内は24日、交通の乱れや小中高の休校などが相次いだ。幹線道路が雪で通行止めになり、足止めされたドライバーは「帰る手段がない」と天を仰いだ。荒天を受けて下校時間を早めた学校も多く、児童・生徒は吹雪の中で家路を急いだ。

交通各社などによると、県内と愛媛県、国東市と山口県周南市を結ぶフェリーはいずれも欠航した。高速・特急バスは県内と福岡、関西、長崎、熊本を結ぶ便で運休。路線バスも一部で運転していない。JRは日豊線や豊肥線などでダイヤが乱れた。

国道は午後から210号の由布市湯布院町川北―九重町粟野間(18・5キロ)、10号の宇佐市江熊―日出町藤原(24・4キロ)が全面通行止めになった。

高速道は県内の大半の区間で交通が規制された。午後7時現在、東九州自動車道の中津インターチェンジ(IC)―大分IC、大分自動車道の日田IC―日出ジャンクション、日出バイパスの速見IC―日出ICが通行できない。

飛行機は大分と羽田、中部国際、伊丹を結ぶ航路で計8便が欠航した。

県教委などによると、別府、豊後高田、竹田、玖珠など16市町村の公立の小中高校など191校が休校や終業時間の繰り上げをした。私立は18校が通常より早く帰宅させた。

25日は中津、日田、宇佐の3市が、全ての小中学校を休校する。大分市は全域で登校時間を遅らせる。

■九重町で国道通行止め

九重町粟野では国道210号が通行止めになり、ドライバーが次々と引き返した。大型トレーラーで日田市から大分市に荷物を運んでいた男性運送業者(47)は「高速道路も止まり、帰る手段がない。どこか泊まる場所を探さないと」と途方に暮れていた。

■温度計は氷点下14度

九重町田野の牧ノ戸峠付近は断続的に雪が吹き付け、見通しが悪くなった。県道沿いの温度計は氷点下14度を表示。道路上では立ち往生する車も見られた。

■湯布院、観光客まばら

由布市湯布院町の観光名所「湯の坪街道」は臨時休業の店もあり、歩く人はまばら。JR由布院駅前には、徒歩での移動を諦めてタクシーを待つ観光客の行列も見られた。

■午後休校、視界を遮る雪

宇佐市江須賀の柳ケ浦高は午後から休校になった。時折、視界を遮るほどの雪が降る中、生徒はJR柳ケ浦駅などに向かった。3年の村上豪さん(18)は「明日も休み。家にこもってテスト勉強に励みたい」。

■水道管の凍結に注意

中津市は広報車などが巡回し、水道管凍結への注意を呼びかけた。市上下水道部によると、2021年1月の寒波では千カ所以上で水道管が破裂して漏水。約2万8千世帯で最長6日間にわたり給水制限をした。

泉隆介総務経営課長は「少なくとも26日朝までは警戒が必要。漏水が分かった場合はメーターボックスの止水栓を閉めてほしい」。

■食料や灯油準備

寒波に伴い、各地の量販店などには暖房で使用する灯油を買い求める人が次々と訪れていた。大分市王子北町のHIヒロセスーパーホームセンター春日浦店の須藤雄太店長(36)は「先週末ごろから多くなった。雪対策の道具も売れている」と説明。来店した主婦(72)は「食料や灯油を準備し、外出は控えたい」と話した。

■施設の営業時間短縮

寒波の影響で、別府市風呂本の観光施設「地獄蒸し工房鉄輪」は24日、営業時間を短縮して午後3時で閉店した。市によると、25日は臨時休業する。山間部などを走る市のコミュニティーバスとデマンドタクシーは25日の運行を休止すると決まった。

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