アポ電強盗致死、審理差し戻し 東京高裁「死因、誤った評価」

アポ電強盗致死、審理差し戻し 東京高裁「死因、誤った評価」

  • 毎日新聞
  • 更新日:2023/01/25
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東京地裁および東京高裁が入る庁舎=東京都千代田区で

現金の有無を尋ねる「アポ電」(アポイントメント電話)をかけた後、宅配業者を装って東京都内のマンションに侵入し、住人の女性(当時80歳)に暴行を加えて死亡させたとして強盗致死罪などに問われた20代と30代の男性被告3人の控訴審判決で、東京高裁は25日、全員を有期の懲役刑とした裁判員裁判による1審・東京地裁判決(2021年3月)を破棄し、審理を同地裁に差し戻した。伊藤雅人裁判長は1審の死因の認定には誤りがあるとし、正しい死因を前提に裁判員裁判をやり直すべきだと判断した。

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判決が言い渡されたのは須江拓貴(ひろき、26歳)、小松園竜飛(たつみ、31歳)、酒井佑太(26)の3被告。強盗致死罪の法定刑は死刑または無期懲役だが、1審は酌量減軽して須江被告を懲役28年、小松園、酒井両被告を懲役27年としていた。全員に無期懲役を求刑した検察側は「量刑が軽すぎる」、弁護側は「量刑が重すぎる」として双方が控訴していた。

1審判決は、3被告は共謀して19年2月28日、江東区のマンションに侵入し、加藤邦子さんの手足を縛って拘束し、口を粘着テープで塞ぐなどし、持病の慢性心不全を悪化させて死亡させたと認定した。しかし、今回の控訴審判決は、加藤さんの遺体を司法解剖した医師の証言から、首を圧迫されて窒息死した可能性があると判断し、「誤った評価を理由として刑を酌量減軽した1審は是認できない」とした。

3被告はネット交流サービス(SNS)の「裏バイト」の検索などを通じて知り合い、別の強盗罪や窃盗罪にも問われた。いずれも有罪とした1審判決は、実行犯とされる被告らから取り分を受け取る上位者が存在するなどとして、無期ではなく有期を選択した。【志村一也】

毎日新聞

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