映画『DUNE / デューン 砂の惑星』撮影方法、巨大セット、視覚効果まで 砂の中で試行錯誤したドゥニ・ヴィルヌーヴ監督とスタッフが語る舞台裏を独占公開!

映画『DUNE / デューン 砂の惑星』撮影方法、巨大セット、視覚効果まで 砂の中で試行錯誤したドゥニ・ヴィルヌーヴ監督とスタッフが語る舞台裏を独占公開!

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  • 更新日:2021/10/15

2021年最大の超大作である映画『DUNE / デューン 砂の惑星』がついに明日より日本公開される。本作は“未来が視える”能力を持つ青年、ポール・アトレイデスの物語。皇帝の命でその惑星を制する者が全宇宙を制すると言われる、過酷な“砂の惑星デューン”へ移住したことを機にアトレイデス家と宇宙支配を狙う宿敵ハルコンネン家の壮絶な戦いが勃発。父を殺され、復讐そして全宇宙の平和のために、巨大なサンドワームが襲い来るその星で“命を狙われるひとりの青年”ポールが立ち上がる。

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これまで映像化が極めて困難だといわれた原作の「デューン / 砂の惑星」の映像化にあたり、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督はできるだけ視覚効果に頼らない撮影方法を模索し、自然を味方につけ、その仕組みを利用して作りあげることを重視。多くのシーンで自然がつくる光や影の中、実際にカメラで撮影することに挑戦し、厳しい環境である砂漠でのリアリティーを極めた撮影はどのように行われていたのか、砂漠以外のセットのこだわりやサンドワームの秘密などもヴィルヌーヴ監督とスタッフが語り、舞台裏を紐解く。

DUNEの裏側①
実際のロケーションとセットでの撮影が生み出したリアルな世界観

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本作は壮大なスケールの世界観の中で起こる、戦争や、陰謀、権力争いといったものを描く一方で、人間のもつ無限の可能性をも映し出す作品。遠い未来の話でありながら、どこか現実にも通ずるテーマを持つ本作の世界観を描くにあたり、『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』、『ローガン』など数々のヒット作に携わった製作のジョー・カラッチョロ・Jr.は「ドゥニは最初からできるだけ視覚効果に頼らない撮影方法を模索していた。視覚効果も使っているけど、ドゥニはできるだけ多くのシーンを自然がつくる光や影のなか、実際の砂やほこり、ひいては地球と交流しながら、カメラで撮影することに取り組んでいた」とできるだけ、リアルなロケーションで撮影することにこだわっていたことを明かす。

ロケーション撮影は、ハンガリー、ヨルダン、アブダビ、ノルウェーで行われ、可能な限りCG撮影を使用しないという、ヴィルヌーヴ監督のこだわりもあり、ハンガリーのブダペストの防音スタジオにはヴィルヌーヴ監督が理想とする巨大なセットを作りあげることになった。「まるで往年のハリウッドの光景みたいだった」と製作のメアリー・ペアレントはコメントしており、惑星カラダンを含む屋内セットや広大な図書館、アトレイデス家の邸宅、ハルコンネン男爵が入っているサウナも実際につくられ、壮大な世界観の中に原作の筆跡と自然の感触を追求した。

DUNEの裏側②
ヴィルヌーヴ監督が惚れ込んだヨルダンにて、表情豊かな砂漠への果てしない挑戦

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砂漠での撮影が多かった本作。過去の作品でヴィルヌーヴ監督が使ったことのあるヨルダンに対しては特に、人々と景色に特別な思いを抱いている。「25マイル(約40キロメートル)ごとにまったく異なる景色が現れることに感動した。望めばそのとおりの風景を見られるほど、砂漠の表情は多彩。初めてこの地を訪れたときに、本作のような映画をつくるとしたらここで撮ろうと思ったのを覚えている。ここの光、この地の魂には何か特別に惹きつけられるものがある。そして私たちはそれらをカメラに収められたと思う。こんな気持ちになるのは、この地だけ。ここの景色には、本作にぴったりのドラマチックな雰囲気が漂っている」とその思い入れの深さを語っている。

また、実際のロケ地にフォーカスすると、“ミリタリー・デューンズ(軍隊の砂丘)”として知られるヨルダンとイスラエルの国境地帯がある。軍事演習がおこなわれており、これまでは一般人は立ち入ることができない場所だったが、本作に初めて撮影許可が与えられた。統括ロケーションマネジャーのニック・オリバーは「誰も足を踏み入れたことがない場所だ。砂漠一帯の砂丘は風に吹かれるまま常に形を変えている。見るぶんには素晴らしい眺めだが、このせいで一筋縄ではいかない撮影をどうにかするために策を練らなくてはならなかった。風次第で突然砂丘は姿を変えてしまい、全体的な風景も変化し続けた」と撮影エピソードを語る。

この地では、壮大なアクションシーンが撮影され、どこでセットを組み立てても撮影できるように、砂を万全な状態にしておかなければならなかった。さらに、「約400名のスタッフがそこらじゅうを歩き回っているなかで、足跡をつけないために広大なエリアをテープで囲う必要があった。撮影中のスタッフのそばでは、グリーンズ・チームが彼らの足跡を消し去る作業をしてくれた。また、植物や草などを模造品の岩で隠すなどして、映り込んでほしくないものを確実に取り除いた」とも語っており、風が吹けば姿が変わる、砂漠の環境に苦戦しながらも妥協せずに撮影に挑んだ、チームの団結力と並々ならぬ努力が垣間見える。

DUNEの裏側③
原作ファンを唸らせるため、細部の小道具や美術への徹底的なこだわり

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ヴィルヌーヴ監督が美術の観点からめざしたのは、原作小説の熱烈なファンが、フランク・ハーバートの筆致を映画のなかに見いだし、オブジェ・家具・部屋・建物・建築様式・光など、あらゆるものが、ハーバートによる描写や表現のとおりだと認めてくれること。また、万事が可能な限り原作小説の精神に則り、光、風、砂ぼこりの感触といった自然から着想を得ていることだった。

それに応えるように、「スター・ウォーズ」シリーズや、「ゲーム・オブ・スローンズ」にも参加した、セット装飾のリチャード・ロバーツは、室内装飾は悪目立ちをするのを避け、雰囲気をつくるものにしたいと強調し、「観客は、家具の一つひとつに気をとられるべきではないと思う。装飾品はあくまで観客が没入する世界観を生みだすためのものでなくてはならない」と自身の考えをコメント。家具や照明から紋章旗やカーペットまで、すべてオーダーメイドで作られたのち、ほかの小道具と同じく劣化させて使い古された感じを出しており、「これほど大きいサイズのカーペットを用意したのはまったく初めてだった。見事だった」とスケール感を楽しみながら本作に参加できた様子。細部にいたるまで原作の空気感を再現するというヴィルヌーヴ監督とスタッフのこだわりが感じられる小道具や美術にも注目したい。

DUNEの裏側④
サンドワームによる砂漠の激震も再現 驚きの視覚効果

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本作の見どころのひとつでもある砂の惑星デューンに生息する巨大なサンドワームの登場シーンでは、驚きの方法で視覚効果を作り上げた。砂のなかに棲む巨大なサンドワームは、何マイルも離れたところの地面の動きや音を感知し、驚異的なスピードで動くことができる。サンドワームが動けば、砂漠全体に激震が走るが、砂がかき乱されるという視覚効果を作成するために、特殊効果監修ガード・ネフザーは「ヨルダンで砂の下に大きなプラットフォームをつくり、10台の振動エンジンを取りつけた。さまざまな砂で試してみて、最終的に大きな木製の羽根を振動エンジンの下部にある高振動エンジンに取り付けたらとてもうまくいった」と実際に、ロケーションに激震を作る仕組みを作っていたことを明かした。

ネフザーとともにチームを組んだ視覚効果監修のポール・ランバートは、「私たちは地下で大きな力をつくり出し、惑星が揺り動かされ、自ずと砂丘が滝のように崩れるというアイデアを展開したので、その様子を見れば、観客は近くにサンドワームがいるとわかるだろう。つまり、サンドワームがやって来るときは、周囲の砂丘がまるで水のように滝になって流れるのを見ることになる。乾いた不毛の砂漠に棲み、水が動くように上昇しては崩れ落ちるこの生き物が本当に大好きだった」と、とても満足のいくクオリティの視覚効果が作り上げられたことを明かした。

DUNEの裏側⑤
すべてのこだわりを余すことなく観客に伝える“究極の映画体験”を叶えたFilmed For IMAX®

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本作はラージフォーマットIMAX®を超える“究極の映画体験”が可能な「Filmed For IMAX®」に認定された世界初の作品でもある。IMAX®社全面バックアップのもと、クリエイターが意図したクオリティの映像&音響が劇場で変換(=劣化)することなく再現できるようになっており、まさにこれまで紹介してきたすべてのこだわりを最大限観客に伝えるために、最適な手段であるといっても過言ではない。

撮影は『ローグ・ワン / スター・ウォーズ・ストーリー』なども手掛け、ヴィルヌーヴ監督自身も大ファンであるというグレイグ・フレイザーが担当。「最初にふたりで決めたのは、ポールの見る幻、夢のシーン、砂漠のシーンなど作品全般にわたりIMAXフォーマットで撮影することだった。観客にIMAXの迫力をずっと感じてもらうためにも、時々別のフォーマットで撮った映像を差し挟むことは効果的。また、砂漠は手持ちカメラで撮影し、そのほかの景色は絵画のような映像に仕上げる。これが私たちが取り組んだ撮影手法」とヴィルヌーヴ監督が語る。撮影場所から撮影フォーマットまでこだわりぬき、厳格で荒涼とした、よそ者を惹きつけない雰囲気の砂の惑星が作りあげられていった。

本作は、ヴェネチア国際映画祭、トロント国際映画祭で「映画館でしか味わうことの出来ない“映画の力“を再提示した作品」など、大絶賛の声があがり映画の力を証明した勢いそのまま、フランスでの記録的大ヒットを皮切りに、ドイツ、イタリア、スペイン、ロシアなどヨーロッパを中心に29の国と地域で初登場No.1を獲得。

映画批評サイトRotten Tomatoesで驚異の91%を最高値として叩き出し、日本をはじめ、アメリカ、イギリス、韓国、中国などでの公開を控えているにも関わらず、1億1千万ドルを超える大ヒットを記録中。この数字はコロナ禍において特筆すべき数字で、世界中の観客が“究極の映画体験“に歓喜し、混沌とした世界へ一筋の光を射した。

映画『DUNE/デューン 砂の惑星』は、10月15日(金)より全国公開。

作品情報

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映画『DUNE / デューン 砂の惑星』

10,190年、銀河系は分裂した。人類が地球以外の惑星に移住して宇宙帝国を築いたこの世界では、1つの惑星を1つの大領家が治める厳格な身分制度が敷かれていた。レト・アトレイデス公爵は皇帝の命を受けて、砂漠の惑星アラキスを治める事になる。通称デューンとも呼ばれるアラキスは、抗老化作用を持つ香料メランジの唯一の生産地。アトレイデス家には莫大な利益がもたらされる筈だった。しかし妻のジェシカと息子のポールを連れてデューンに乗り込んだレト公爵を待っていたのはメランジの採掘権を持つハルコンネン家と皇帝が結託した陰謀。青い瞳を持つ現地の自由民フレメンは敵か味方か?そしてメランジを守るように突如現れすべてを飲み込む巨大なサンドワームの存在は?その意味は?父を殺されその地位を追われ、全宇宙から命を狙われる青年・ポールとジェシカの運命はいかに。

監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ

原作:「デューン / 砂の惑星」フランク・ハーバート著(ハヤカワ文庫刊)

出演:ティモシー・シャラメ、レベッカ・ファーガソン、オスカー・アイザック、ジョシュ・ブローリンス、ステラン・スカルスガルド、ゼンデイヤ、シャーロット・ランプリング、ジェイソン・モモア、ハビエル・バルデムほか

配給:ワーナー・ブラザース映画

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2021年10月15日(金) 全国公開

公式サイト dune-movie.jp

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