NVIDIA、Armを400億米ドルで買収 AI時代のリーディングカンパニーへ

NVIDIA、Armを400億米ドルで買収 AI時代のリーディングカンパニーへ

  • Forbes JAPAN
  • 更新日:2020/09/16
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NVIDIAがArm Limited(以下、Arm)をSBGおよびソフトバンク・ビジョン・ファンド(以下、ソフトバンクグループ)から400億⽶ドルで買収することに最終合意した。この取引によりNVIDIAのnon-GAAPグロスマージン(売上総利益率)とnon-GAAP EPS(一株当たり利益)は直ちに増加する。

NVIDIAの最先端のAIコンピューティングプラットフォームとArmの広大なエコシステムの融合により、共にイノベーションを加速させ、巨大な⾼成⻑市場へと事業を展開することとなり、AIの時代の最高峰のコンピューティングカンパニーが誕⽣する。ソフトバンクグループは、NVIDIA株式を保有することで、Armの⻑期にわたる成功に引き続きコミットする。なお株式保有⽐率は10%以下を⾒込んでいる。

NVIDIA創業者/CEOのJensen Huang(ジェンスン フアン)は次のように述べている。

「AIは現代において最もパワフルなテクノロジーであり、コンピューティングの世界に新たな波を起こしてきました。数年の内には、何兆ものコンピュータがAIを稼働させ、今⽇のインターネット オブ ピープル(IoP)の数千倍にも上るIoTを創出することになるでしょう。両社の連合は、AIの時代において優れたポジショニングの企業を作ることになります。

ArmにおいてSimon Segars(サイモン シガース)とそのチームは、世界のほぼ全てのテクノロジー市場に寄与する⽐類なき企業を作り上げました。NVIDIAのAIコンピューティングとArmのCPUを取り巻く広⼤なエコシステムの融合により、クラウドやスマートフォン、PC、⾃律⾛⾏⾞、ロボティクスをエッジIoTへと進化させることが可能となります。そして、AIコンピューティングを世界の隅々まで届けていきます。

本件により、両社ならびに私たちの顧客や業界に多⼤なベネフィットがもたらされます。Armのエコシステムにとっては、Armの研究開発能⼒が増強されることを意味し、加えてNVIDIAが世界に誇るGPUおよびAI技術によりArmのIPポートフォリオは拡⼤することとなります。

Armは今後も英国ケンブリッジを本拠とします。ケンブリッジの素晴らしいキャンパスを拡張しワールドクラスのAI研究施設を⽴ち上げ、ヘルスケア、ライフサイエンス、ロボティクス、⾃律⾛⾏⾞などの開発⽀援を⾏います。また、英国および世界中の研究者・科学者を誘致し画期的な取り組みが⾏われることを⽬指し、NVIDIAはArmのCPUを搭載した最先端のAIスーパーコンピュータを構築します。Armのケンブリッジ拠点は、ワールドクラスのテクノロジーセンターとなるでしょう」

SBG代表取締役会⻑兼社⻑の孫正義は次のようにコメントしている。

「NVIDIAはArmにとって理想的なパートナーです。Armを買収して以来、私たちは私たちの掲げたコミットメントを重んじ、⼈材、テクノロジー、R&Dに重点的に投資し、⾼成⻑を⾒込める新しい領域にビジネスを拡⼤してきました。テクノロジーのイノベーションにおける世界のリーダーと⼀緒になることはArmに新しくエキサイティングな機会をもたらします。このたびの両社の魅⼒的な連合は、Arm、ケンブリッジ、英国が現代のテクノロジーのイノベーションの最前線に⽴つことであり、ソフトバンクがNVIDIAの主要株主として、Armの⻑期に渡る成功に投資していくことをうれしく思います。今後のビジネスの継続的な成功をサポートしていけることを楽しみにしています」

Arm CEOのSimon Segarsは以下のように述べている。

「ArmとNVIDIAは、ユビキタスで⾼効率のコンピューティングが、世界の差し迫った課題である気候変動、ヘルスケア、農業や教育に対処するのに役⽴つというビジョンとパッションを共有しています。このビジョンを実現するには、ハードウエア、ソフトウエアにおける新たなアプローチと、⻑期に渡る研究開発が必要です。技術⾯における両社の強みを持ち寄ることで、私たちは進歩を加速させ、グローバルなイノベーターのエコシステムを実現する新たなソリューションを導き出すことができるでしょう。当社経営陣と私は、次章を⼀緒に描くことができるNVIDIAと合流することをうれしく思います」

Armと英国へのコミットメントについて
NVIDIAの⼀員として、Armは引き続きオープンなライセンスモデルの運⽤を⾏うとともに、これまでライセンシーにより1800億個以上のチップの出荷実績を有する世界中の顧客に対して、Armの成功の基盤である中⽴性を維持する。また、NVIDIAによる数々のイノベーションを含む両社の製品はArmのパートナーにも利益をもたらす。

ソフトバンクグループとArmは、SBGが2016年のArm買収時に2021年9⽉までに達成すると決めた約束を果たすために全⼒を尽くしてきた。この取引完了後、NVIDIAはArmの名称および強⼒なブランドアイデンティティを維持し、Armのケンブリッジの拠点を拡張する予定。Armの知的財産権は今後も英国に登録される。

NVIDIAはArmの英国におけるR&Dを拡充し、ArmのケンブリッジキャンパスにAIリサーチのグローバルな中核研究拠点を設⽴する。また、⾰新的な調査研究に資することを⽬指した最先端のArmベースAIスーパーコンピュータや、開発者およびスタートアップのインキュベーター向けの研修施設に投資を⾏う。ひいてはワールドクラスの研究者を誘致し、ヘルスケア、ロボティクス、⾃律⾛⾏⾞などの領域でイノベーションの基盤を築き、産業パートナーシップを⽣み出す。

取引の詳細について
NVIDIA、SBG、Armの取締役会において承認された取引の条件に基づき、NVIDIAは取引完了時に合計120億⽶ドルの現⾦(最終契約締結時に⽀払われる20億⽶ドルを含む)と215億⽶ドル相当のNVIDIA普通株式をソフトバンクグループに対価として⽀払う。引き渡されるNVIDIA株式数は4430万株で、これは直前30取引⽇におけるNVIDIA普通株式終値の平均値から決定した。さらに、ソフトバンクグループはアーンアウトに基づき、Armが⼀定の業績⽬標を達成することを条件に、最⼤50億⽶ドルの現⾦もしくは普通株式(1株当たりの価格は同額)を受け取る。

また、NVIDIAはArmの従業員に対して15億⽶ドルの株式を付与。これらの条件に基づき、ソフトバンクグループは合計10%以下のNVIDIA株式を保有する予定で、今後も継続的に貢献していく。保有割合はアーンアウトの最終⾦額によって変動する。

NVIDIAは、取引の現⾦部分については、⼿元資⾦で充当する予定。取引には、ArmのIoTサービスグループは含まれない。

取引は、英国、中国、EU、⽶国を含む必要な規制当局の承認、その他の⼀般的なクロージング要件の充⾜を必要とする。取引は約18カ⽉間で完了されることを⾒込んでいる。

電話会議およびWebcastについて
NVIDIAは、9⽉14⽇(⽉)の午前5時30分(⽶国太平洋夏時間)/午後9時30分(⽇本時間)より、取引に関してWebcastを開催した。Webcast、アーカイブ動画、プレゼンテーション資料は、NVIDIAのIRページから視聴できる。

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