サッカーより髪型・容姿が注目され... 現役選手の槙野智章がコスメブランドを作った理由

サッカーより髪型・容姿が注目され... 現役選手の槙野智章がコスメブランドを作った理由

  • THE ANSWER
  • 更新日:2022/08/06
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ヴィッセル神戸に所属する元日本代表DF槙野智章【写真:Getty Images】

ライフスタイルブランド「HALTEN」は槙野自身の生き方がコンセプトに

サッカーJ1ヴィッセル神戸に所属する元日本代表DF槙野智章が立ち上げたライフスタイルブランド「HALTEN」が話題だ。きっかけはファッション誌「GQ イタリア」が選ぶ2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会出場選手ベストヘアカット5人に選出されたこと。槙野の髪型は「MAD MEN(マッドメン)」と紹介され、1960年代のニューヨークの広告業界を描いたアメリカのテレビドラマシリーズになぞらえられた。同誌では「エレガントな東洋のDF」とも評され、脚光を浴びた。(取材・文=藤井雅彦)

◇ ◇ ◇

10代から現在に至るまで第一線で活躍してきた槙野だが、サッカーのプレースタイル以上に容姿やファッション、髪型にスポットライトを当てられてきたことを明かす。

「これまで、さまざまなトークショーに出演させてもらうなかで、僕はあまりサッカーの質問を受けてきませんでした(苦笑)。少年少女からの質問は『どうやったらサッカーがうまくなりますか?』から入って、『どうすればボールを遠くへ飛ばすように蹴れますか?』だったり、『リフティングは何回できますか?』だったりが普通ですよね。でも実際は『ファッションで意識していることは?』や『髪はどこで切っていますか?』『香水はどこのブランドですか?』でした。僕はサッカーを生業にしているけれど、世間的にはサッカー以外の部分のほうに興味があるのかなって」

抱いていた積年の疑問は、冒頭で述べたファッション誌の件で氷解した。そうなればアグレッシブさを持ち味のひとつとする槙野だ。行動は早かった。同年には会社を興し、次なる一歩を踏み出す。

HALTENのコンセプトは「生き方をスタイリングで変えていく」。ヘアジェルをはじめ、大人の香り漂うこだわりのアイテムを開発し、商品化した。

「槙野=ファッション、髪型というイメージがあるのならば、自分で起業してブランドを作ればいいという考えに至りました。プロサッカー選手という軸足がありながら起業することに対して、いろいろな声が飛び交うことは承知の上です。でも自分はサッカー以外の部分にも興味を持ってもらいたいですし、それが自分の価値ならばなおさらでしょう。若い頃からサッカー界以外の付き合いの重要性を先輩に教えてもらい、サッカーの畑だけでは成長が止まってしまうという思いもありました。1日の中でサッカーに注ぐ時間以外をどのように活用するか。サッカーに刺激があるような形がベストで、自分の武器も生かす方法。それがコスメブランドだったわけです」

壮大な野望は「HALTEN」がユニフォームの胸スポンサーになること

ヘアジェルでこだわり抜いたのはキープ力と再生力。思い返してみれば、どんなに激しいボディコンタクトやヘディングの競り合いがあっても、槙野のヘアスタイルが乱れた場面は目にした記憶がない。ブランド名にもなっているHALTENはドイツ語で「維持する、保つ、持ちこたえる」といった意味があると聞けば、納得だ。

5月25日には成分、香り、使用感にこだわったスキンケアアイテムHALTEN kosmetikを発売。「スキンケアを作ってほしい」というユーザーの要望に応える形で実現。肌トラブルから肌を守る化粧水や乳液、美容クリームなどを展開している。

エネルギッシュなプレースタイルはピッチ外でも変わらない。その原動力はどこにあるのか。

「とにかく興味があることにチャレンジしています。もちろん本分はサッカーですし、こういった活動に厳しい声があることも分かっています。でも、まずは活動を知ってもらわなければ誰の目にも留まらないですし、アンチを作ることも大事な要素。それがサッカーへの努力、自分へのプレッシャーに加わればいい。見てろよ、という感じです」

槙野には、夢がある。壮大な野望だ。

「HALTENは現役Jリーガーが経営しながら一部上場を目指している会社です。将来的にはJクラブのスポンサーをやることも目標です。ユニフォームの胸部分にHALTENがあったら、最高じゃないですか」

その目はとにかくキラキラ、いやギラギラしていた。

(藤井雅彦 / Masahiko Fujii)

藤井 雅彦

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